©aisubekiutyu_jin
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始まりは、理科の教科書だった…
イチくんの家は母子家庭でした。大変だと思うことはあっても、つらいと感じたことはないというイチくん。それは、母親がいつも一生懸命であることを知っているからでした。
学校も楽しく通っていたイチくんでしたが、ある日ある事件が起きます。学校においていたはずの理科の教科書が見つからないのです。なくしてしまったのでしょうか…。
これはいじめ?学用品が次々なくなっていく
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次から次へと学校で使うものをなくしてしまったイチくん。ついに、自分がなくしているのではなく、誰かに盗まれたのだと確信を持つようになります。一体誰がそんなことをするのでしょうか。
小学校の人間関係は大人が考えている以上に複雑です。簡単に仲たがいをすることもあるでしょう。ヤキモチやジレンマなど複雑な気持ちに振り回される年齢だと、こういったトラブルが起きることがあるかもしれません。
物をなくした、とわが子を責めるのではなく、いろいろなケースを想定しつつ話を聞いてあげられたらいいですよね。また、人のものを隠したり盗んだりしてはいけないということを家庭で話すことも大切です。学校での様子が見えにくい分、できる範囲でわが子のフォローをしてあげましょう。
物を大事する気持ちと罪悪感のすみ分けをしてあげる大切さ
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教科書だけでなく、習字セットや絵の具などの学用品を次々と誰かに盗まれてしまったイチくん。母親に相談しにくいこともありましたが、無事に打ち合えることができ、すぐに新品を用意してもらえました。
しかし、イチくんは他の子よりも、お金を得る大変さを理解しているようです。本来、使わなくてよかったはずのものにお金を使ってしまった罪悪感を抱いてしまいます。物を大切にすることはとても素晴らしい気持ちですよね。しかし、それにより必要以上に悩んだり、責めたりしてしまうことはよくありません。
わが子がどのくらい、お金のことを理解しているのかを見定めながら、適切な声かけをしてあげたいですよね。小学生の複雑な心境が手に取るようにわかる作品だと感じました。