親が先回りして困るのは「子ども」
皆さんのお子さんは、何か困ったことがあったとき、どうしていますか?うまくいかないと思いながらもじもじしたり、目で訴えて親にやってもらおうとしていないでしょうか。もし、そうした様子なら「今日から自分で『助けて』と言うんだよ」と言っても、すぐには難しいですよね。
親はよかれと思い、つい口出し・手出しをしていると思いますが、本当に子どものためになっているか考えてみると、少し違うかもしれません。
子どもが「自分で考える」「自分でやる」と考えていても、スムーズにできないことがあります。そのペースをもどかしく感じてしまい、親が先回りをしていませんか。そのような状況が続くと、子どもは親がいない状況でどうしたらいいのかわからなくなってしまうかもしれません。
「手伝って」が言えるように、待ってみて
どうしていいのかわからずに、もじもじしちゃう子にはこの言葉をぜひ教えてあげてください。それは「手伝って」の言葉です。
特に、就学前は大人が近くにいる環境のため、助け船を出してあげることができますが、いつまでも周りが気づかって手助けをしてくれるとは限らないのです。保育園でも、わからないことがあると「手伝って」「わからない」など、保育士にきちんと伝えられる子がいる一方、目で「わからない」と訴えるだけで声をかけられるのを待っている子もいます。
そのときに「これができないの?」と子どもが言いたいことを先回りして言葉で代弁するのは簡単。でも、少し待ちましょう。「どうしたの?」と声をかけることで、子どもの口から何に困っていてどうしてほしいのかを話す練習になります。
親が少し意識をするだけで、子どもの話すスキルがぐんとアップします。先回りしがちな方は、ぜひ試してみてくださいね。
親も「手伝って」を積極的に言おう
毎日家事や育児に大忙しのママも、子どもと一緒に「手伝って」を使ってみましょう。そうすると、子どもは「手伝って」と言いやすい雰囲気になりますね。
また、もじもじしたときには「どうしたの?」の言葉を皮切りに、質問形式で子どもが自分の気持ちを話せる機会を作ってあげましょう。さらに「周りに頼って大丈夫だよ」「手伝ってということは恥ずかしくないよ」と伝えると、子どもも安心して「手伝って」が言いやすくなりますよ。
ぜひ、もじもじしていて困ったときには試してください。学童期に自分からヘルプが出せると、子ども自身が生活しやすくなりますよ。