マイホームを購入するタイミングはいつ?
マイホームを購入するタイミングは一体いつが良いのか…。多くの人が悩むことだと思いますが、皆さんはどのタイミングでマイホームを購入しているのかがわかれば、一つの目安を知ることができますね。
そこで国土交通省などの調査結果から、一般的にマイホームが購入されやすいタイミングを平均値としてまとめてみました。
- 平均年齢:40.5歳
- 平均年収:706万円
- 貯蓄額:1,500万円
- ライフイベント:結婚・出産・子どもの成長・昇給・昇格
- 住宅ローン・金利:金利が低いタイミングで
国土交通省の調査によると、マイホームを購入した人の平均年齢は40.5歳で30代後半の割合が多く、平均世帯年収は706万円という統計となりました。ただし、マイホーム購入者が多い40歳未満の方に限定すると、400~600万円の世帯年収だそうです。
また、2020年に「すまいうる」が発表した調査結果によると、家の売却または売却を検討したことがある女性551人のうち、24.1%の人が「貯蓄額1,500万円でマイホームを購入したい」と答えたとのこと。
あわせて、結婚・出産などのライフイベントが起きたときや、金利が低い時期はマイホームが購入されやすい時期です。
皆さんは年齢や年収、貯蓄額を考慮した上で、ライフイベントや住宅ローンの金利なども含めて考えて、マイホーム購入のタイミングを考えているのですね。
- 国土交通省「令和元年度住宅市場動向調査報告書」(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001348002.pdf,2022年6月30日最終閲覧)
- PRTIMES「すまいうるが、家の売却実態を調査!4人に1人が貯金を1,500万円以上貯めてから家を購入したいと考えている!」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001613.000001348.html,2022年6月30日最終閲覧)
マイホーム購入について、頭を悩ませる保育園問題
子どもが少し大きくなって、ママも復職、いざマイホーム購入を考えようとしたとき子どもの保育園事情が家を買うタイミングに影響を与えることもあることをご存じでしょうか?
共働きのご家庭にとって保育園は欠かせない施設ですが、地域により保育園施設数の不足は深刻。入園前に保育園激戦区にマイホームを購入すると、入園できず待機児童となってしまう恐れも…。
しかし無事に入園できた場合、入園後の転園も入園と同じように難しいので、近隣でしかマイホームを探せなくなります。
子どもの保育園入学は家を買うタイミングに大きな影響を与えるので、保育園に入園しやすい地域を選んだり、保育園に通い続けられる地域でのマイホーム購入を検討したりと、保育園によって縛りが発生してしまうのです。
さらに兄弟がいる場合は、小学校などの事情も考慮しなければなりません。マイホーム購入のタイミングは子どもが生まれたときなど、可能な限りマイホーム選びの選択肢が多いときにするのがおすすめです。
マイホーム購入におすすめのタイミング
マイホーム購入には保育園や学区などの問題も絡んできますが、マイホームは具体的にどのようなタイミングで購入するのが良いのでしょうか?一般的に「おすすめ」とされるマイホーム購入のタイミングについて見てみましょう。
毎月6~7万円を住宅ローン返済にあてられるとき
マイホーム購入のタイミングを収入面から考えるなら、毎月6~7万円くらいを返済にあてられる余裕ができたときがベストだと考えられます。統計局によると、年齢にかかわらず住宅ローンの返済は毎月6~7万円が平均とされているからです。
もちろん購入するマイホームの金額や住宅ローンの返済期間、子どもの人数にもよりますが、毎月6~7万円を安定して返済にあてられるなら、マイホームを購入しても問題のないタイミングだと言えるでしょう。
- 総務省統計局「3 住宅ローンのある世帯の家計」(https://www.stat.go.jp/data/zensho/2004/hutari/gaiyo22.html,2022年6月30日最終閲覧)
世帯年収が800万円を越えたとき
統計局の調査結果を見ると、世帯年収が800万円を越えたときもマイホーム購入のタイミングのようです。調査結果では住宅ローンのある世帯の年収は822万円であるのに対し、住宅ローンのない世帯は776万円だったとのこと。
世帯年収800万円以下でも毎月6~7万円の返済ができる方もいらっしゃるでしょうから、気持ちの問題なのかもしれませんね。世帯年収から購入タイミングを考えるなら、「800万円以上」を目安にすると良いのではないでしょうか。
- 総務省統計局「3 住宅ローンのある世帯の家計」(https://www.stat.go.jp/data/zensho/2004/hutari/gaiyo22.html,2022年6月30日最終閲覧)
30代になったとき
最初にマイホームが購入されやすいタイミングの平均値を紹介しましたが、ゆとりを持って住宅ローンの返済をするなら30代になったころがおすすめです。その理由は、住宅ローンを定年までに完済しやすい年齢だから。
たとえば毎月6万円を住宅ローン返済にあてるとして、30年で返済できる金額は2,160万円です。7万円の返済をするなら2,520万円ですね。
金利は計算に含めていませんが、30歳前半に住宅ローンを組めば、65歳までに2,500万円くらいの金額は返済できるということになります。
ローンは返済期間が短いほど毎月の返済額が多くなるので、30代になるころに購入できればゆとりのある返済ができるでしょう。
結婚・出産のタイミング
人生の中で大きなイベントである結婚と出産。家族構成が変わり、人生設計も固まるタイミングなのでマイホーム購入に良いタイミングですよね。
夫婦2人で賃貸マンションに住んでいたとしても、子どもができればもっと広い家に住みたい、もっと子育てしやすいエリアに住みたい…と考え始めることも。
新しく家庭を築くためには、そのための場所が必要ですね。ライフイベントの中でも、結婚や出産・入園・入学などの子どもに関連するイベントは家を買うタイミングとしておすすめです。
保育園問題も控えているので、好きなエリアにマイホームを建てたいと考えている方に適したタイミングですよ。
マイホーム購入タイミングに関する先輩ママの体験談
マイホーム購入のタイミングはいつがいいのか…。子どもの保育園や小学校のことも考えると、ますます家を買うタイミングがわからなくなってしまう方もいらっしゃるでしょう。
そこで、先輩ママたちはどうしたのか、マイホーム購入を決断したタイミングについて、三つの意見を見てみましょう。
保育園入園のことを考えると早めに購入したほうが良いのかと思えるマイホームですが、子どもが生まれたばかりのころに購入すると、家を汚されてしまう可能性も…。
また、間取り決めのことも考慮すると、子どもの人数がはっきりとしてから購入したほうが、住み心地が良くなるとのことでした。
住宅ローンの返済期間とパパが定年を迎える年齢を考えて、マイホーム購入のタイミングを決めたという方もたくさんいらっしゃいました。マイホームは購入するだけでなく、ローンの返済が一番の重責となるので金利の低さもあわせてベストなタイミングを考えたいものですね。
子どもの保育園入園・転園は家を買うタイミングに影響を与えますが、比較的保育園に入園しやすい地域であれば、学年末などの時期に引っ越しをあわせる方も多いようです。
引っ越し先が入園・転園しやすい地域なら問題がないので、「保育園」に縛られすぎてマイホームの選択肢が狭まらないようにすることも大切かもしれません。
マイホーム購入のタイミングは総合的に判断することが大切
マイホームを購入するベストタイミングは、いつと断言することが難しいものです。家を買うタイミングは、ライフイベントや子どもの成長、保育園入園、小学校入学、収入、年齢、金利、コロナウイルスの影響…と、さまざまなことを含めて総合的に判断しなければなりません。
もちろん、ご家庭ごとの事情によっても変わるはずです。マイホームを購入する人が多いタイミングなどの情報も参考にしながら、ご家庭のごとに最適なタイミングを見つけてくださいね。