親と同居する際の生活費の支払いはどうする?
人と同居するうえで欠かせないのが、「生活費」に関する取り決めですよね。親と同居している場合、一般的な生活費の支払いとのどのようなものなのでしょうか。
ご自身が親の家に同居する場合と、ご自身の家に親が同居する場合の二つのパターンで、生活費の支払いについて考えていきましょう。
子世帯が親世帯の家に同居する場合
ご自身が親世帯の家に同居する場合は、親の家に住む代わりに生活費を子世帯が負担して、負担を分担するケースが多いようです。家賃への支出がないので、生活費を支払っても経済的には余裕を感じるでしょう。
ただし、生活費を完全に別にするというケースも。親世帯が住宅への支払いをしていない場合は、同居をしても食費を完全に別にして、水道光熱費の支払い割合もあらかじめ決めておくというパターンがあります。
親世帯が子世帯の家に同居する場合
次に、親世帯がご自身の家に同居する場合の生活費はどのようになるのでしょうか。この場合は、親の家に同居するケースとは反対に、親世帯が生活費を支払うという方法にしても良いと思います。
ただし、場合によっては、生活費の支払いをすべてご両親負担にするのは難しいこともあるでしょう。ご両親が働いているならまだしも、介護が必要な状態で同居をしているなどのケースであれば、ご両親は生活費を入れないというパターンも考えられるでしょう。
年金暮らしなどでご両親の経済状況が厳しいなら、ご自身の家に同居していても、生活費を別にして自分の食費と光熱費だけを支払ってもらうという方法もおすすめです。
同居する場合の生活の相場
それでは、親世帯と子世帯が同居する場合の生活費の相場を見ていきましょう。
生活費の支払額は収入により変わるでしょうが、親の家に同居して子世帯がすべての生活費を支払う場合であれば、両親と夫婦2人が暮らすとして1か月18~19万円が相場です。
2021年3月の「家計調査報告」によると、2人以上の世帯の平均的な食費は外食費を含めず68,183円、水道光熱費が27,401円、日用品費が5,765円と報告されました。合計すると101,349円です。
- 総務省「家計調査報告」(http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf,2021年6月10日最終閲覧)
そして2019年度のデータではありますが、1世帯あたりの平均人数は2.19人と報告されています。
ここから1人あたりの生活費を計算すると、1か月あたり46,278円。夫婦2人が母親・父親と同居する場合の生活費は、4人分の185,112円となり18~19万円が相場だと言えます。
- 厚生労働省「第1編 人口・世帯 第3章 世帯」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/indexyk_1_3.html,2021年6月10日最終閲覧)
親世帯から生活費をもらうならいくら?
それでは、子世帯の家に同居する親から生活費を受け取るなら、いくらもらうのが相場なのでしょうか。子世帯の家に住む代わりに生活費を代わりに支払うケースでは、一つ前の項目で紹介したように18~19万円です。
しかし実際には、母親・父親1人あたり2~5万円を生活費としてもらって同居しているという方もいるようです。また、お金のことでもめたくないという思いから、同居しているものの生活費は完全に別にしていたり、一切受け取っていなかったりする方も多くいました。
ご両親は生活費の支払いが難しい場合もあるでしょうから、生活費を受け取らない代わりに家事を手伝ってもらうというのも良いかもしれませんね。
【先輩ママの声】同居する場合の生活費はどうしてる?
ここまで親世帯・子世帯が同居する場合の生活費について見てきましたが、実際に同居生活をされている方は生活費をどうしているのでしょうか。
ママリに寄せられたコメントの中から、生活費に関するものをピックアップして紹介しますね。
親世帯の家に同居している人はいくら払っている?
前の項目で子世帯がすべて生活費を支払う場合の計算をしましたが、実際に親と同居している方が支払う生活費は収入や状況により大きく変わるようです。
皆さんからのコメントを見ると、2~12万円と非常に幅がありました。しかし、親の家に同居していても、親世帯の生活費を支払っている方はほとんどいないようです。
質問者の方は毎月5万円では足りないと言われたそうなので、現実的に考えると夫婦2人分の生活費として8~10万円くらいの支払いが相場なのもしれませんね。
年金暮らしの親と同居するときの生活費は?
年金暮らしをしているご両親と同居するなら生活費をもらうかどうか迷うこともあるでしょう。先に、さまざまなパターンがあることをお話しましたが、ママリに寄せられたコメントでもいろいろな考えの方がいました。
高齢になるご両親からの生活費は、その家族ごとに考え方が違うので、同居を始めるときにしっかりとルールを決めておくことをおすすめします。
どのくらい負担してもらうにしても、生活費をいくらもらうかルールを決めておかないと、同居生活に問題が生じる可能性も…。お金のことは大切なので、親世帯・子世帯の両方が納得できるルールを決めましょう。
買い物はどうする?
親と同居すると、ティッシュやトイレットペーパーなどの日用品は共同で使うことも多いでしょう。それに、買い物はどちらがして、どのように支払うか…という問題も出てきますよね。
ご両親と同居する皆さんは、買い物の仕方や支払いはどのようにしているのでしょうか?
買い物についても家族ごとにいろいろなルールがありますね。メールで連絡をとりあうという方もいるようですが、食料品の買い物で同じものを買ってしまうと食べきないこともありそうです。
密に連絡をとりあえるなら良いですが、どちらが何を買うか決めておくとシンプルでわかりやすくなるでしょう。
親と同居するときの生活費はルールを決めて
親と同居する場合の生活費をいくらもらうか、いくら支払うかは生活状況や収入によって大きく変わるもの。生活費を入れない場合もありますし、生活費を完全に別にしているなどさまざまなパターンがあります。
皆さんからのコメントを見るとある程度の相場はあるようですが、後でもめることがないよう同居する前によく話し合って、お互いが納得できるルールを決めておきたいですね。
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