ワーキングママの悩み・・・パワハラとは?
パワハラとは、パワーハラスメントの略語で、優位に立つ人物がその立場を利用して相手に精神的・肉体的な嫌がらせをする行為。本人に自覚がなくても、された側がパワハラだと感じたらそれはパワハラになります。
また、働くママに対するパワハラをマタニティハラスメント~マタハラとも言います。
これから紹介する体験談で、今問題になっている現状を知ってください!
体験談1.女の敵は女
一子を育てながら、非正規で働いています。第二子の妊娠初期は悪阻がひどく、通常業務の中に困難な作業があったため、管理職や一緒に仕事をしている正規社員への妊娠の報告の際、併せて業務軽減のお願いをしました。
症状が治まるであろう時期や、それまでの間はどのような手段で仕事を進めるか、産休明けで復帰する意思がある事など相談したところ「おめでとうございます。」という言葉と共に、業務経験についても快諾して頂けたのでほっとしていました。
しかしながら、私の妊娠を快く思わない方もいて、「仕事に穴が開く期間をどうするのか」「産休後復帰したいと言っても戻ってくる場所はないのでは?」などと非難されたりもしました。同じ非正規の立場で働く、子育て経験者の女性からでした。
そのことがあった頃から、職場の雰囲気・状況は一変し、管理職までが退職勧奨とも受け取れる発言をするようになりました。また、体調不良で夕方に早退を願い出ると、持ち帰ってその日中に仕上げるように言われたりと、それまでにない仕事の指示等が出るようになりました。
通常業務ができないことへの罪悪感もありましたので従っていましたが、それらの指示の内容は、法律違反ではないかと思い、雇用機会均等室に相談したところ、やはり労基法や均等法等に反する行為であることが分かりました。しかしながら頂いたアドバイス内容は通用せず、状況はさらに悪化。今度は法に反しない範囲での嫌がらせが始まりました。 出典: mataharanet.blogspot.jp
パワハラは、妊娠した時から始まる場合も多いそうです。同じ経験をして来たであろう女性に、理解してもらえないのは辛いですよね。
体験談2.退職強要
従業員1万超の総合職として勤務していました。 第1子を妊娠した際、当時の職場上司と独身女性を含む人事部に退職強要と取れる言葉を浴びせられました。
社内の別部署に相談し、退職は免れましたが、職場上司からは妊娠によって仕事の負担が軽減されたことから、給与について、「もらいすぎ」などと幾度か心ない言葉を浴びせられ、嫌がらせが続きました。
第1子を出産後、当時の職場上司がいる元の部署へ戻ることになり、過去の出来事から異動を願い出ましたが、認められず、元の部署へ戻ることになりました。ですが、嫌がらせして来た上司と仕事の繋がりはなくなりました。
後に、第2子を妊娠、出産後、再び同部署にて復帰を果たした時には、この上司は出向しており、現在に至っています。 今でも当時の嫌がらせの数々を思い出すと、怒りがこみ上げて来ます。 同時に、子を授かったことで、自分自身は成長できた気もします。 出典: mataharanet.blogspot.jp
大会社でもこんなパワハラが行われている事実に、愕然とします。
まだまだ妊娠=退職となる様な社会なら、少子化が進むのは当然です。
体験談3.無理な転勤命令
私は母子家庭で子育てをしながら働いています。
先日、会社から無理な転勤を言い渡されました。子育てに支障がでると説明をし、 転勤の取り消し、または延期を申し出ました。
しかし、会社側は「子育ては転勤を断る理由にはならない」と全く聞く耳を持たず、翌週には現部所から除籍されました。
転勤先に連絡を入れても「あなたが転勤でこちらにくることは聞いていない。」と言われ、居場所をなくされました。
出典: mataharanet.blogspot.jp
読んでいて涙が出て来てしまいます。一体人の人生を何だと思っているのでしょう。働くママにも人権が、人生が、あるのです。
体験談4.降格
在籍していた会社は社員が私一人という4年前に出来たばかりの小さな会社でしたが、親会社は歴史のある割と大きな地元企業です。面接時にも「産休・育休OK」との回答もいただいていたので安心しておりました。
ところが産休前に私の会社がほかの会社の業務委託を受けることが急に決まったのです。そこから私の人生は大きく変わりました。私はその業務委託を受けた会社の部長から、マタハラを受けました。彼の話は当初「私は業務委託会社の正社員となる」というものでしたが、その後以下のように変わっていきました。
「正社員でいたければフルタイム、自家用車を持ち込み県内の営業を一人でしろ。それが無理なら、パート社員で働いてもらう。」この時点で納得がいかず、一人ずいぶん悩みました。そして、直談判。フルタイム営業は難しいので時短、もしくは給料が減額になってもいいから正社員でいたい。パートタイムというのは納得できない、と伝えました。
この私の発言が気に入らなかったのか、最終的に彼はこう言いました。「年収103万以内のパートタイム社員としてでなければ雇用できない。会社の業績悪化が原因。きみにも責任がある。それが嫌なら、旦那にもっと給料がよいところに転職してもらうか、きみが就職活動をしろ。」
しかも、彼は私について他の社員に「ワガママを言う社員だ」などとあることないことを言いふらし、私は最後には孤立していました。 出典: mataharanet.blogspot.jp
産休・育休を取ることはもはや悪なのではないか、と錯覚してしまう位のエピソードが続出です。
体験談5.昔の価値観を押し付ける
3人の娘を持ち、パートで看護師をしています。4人目を妊娠し、初期の頃は出血とお腹の収縮がひどく、医師からは自宅での安静を指示されました。祈る思いで職場に電話したら、看護師長より「じゃあキリがいいところで今月いっぱいで辞める?」との返答!理由は、「何かあったら心配だから」と。辞めたくなかったので、絶対に自分からは「はい」とは言いませんでした。
(略)
看護師長は、ご自身も4人の子どもの母親です。彼女は乳飲み子を預けて、夜勤やりながら常勤で働いていたそうです。それはそれで、大変な苦労があったと思います。親と同居している環境なら、子どもに熱が出た時でも、親に子どもの面倒を見てもらえれば、夜勤や常勤も可能かもしれません。
ですが、今の時代は核家族で、両親のサポートに頼らずに、子育てと仕事を両立していかなければならない世帯もあることを理解して欲しいと思います。
看護師長は、自身の経験のみを判断の基準としてしまっているのが、管理職として非常に残念だなと思います。子どもが38度の熱があるのに、坐薬いれて無理して保育園預けて仕事に出たという話を、美談のように語ります。
医療従事者の世界は、無理してまでも頑張る、スポ根のような精神が根強く残っているのも、マタハラが横行する原因の一つのように思います。
出典: mataharanet.blogspot.jp
昔は車もなく、赤ちゃんをおぶって片手は上の子と手を繋いで、もう片方の手には買い物袋を下げて・・・そんな時代を生きて来たであろう、私たちママの母親世代の女性には勿論尊敬の念があります。
でも、今と昔では求められるものも変わって来ているし、何より価値観も変わって来ている中で、「私はこうして来たんだから、あなたにも出来るはず」と当時の精神を押し付けられるのは、立派なパワハラだと言えます。
家庭も仕事も大事にしたいから
働くママさんの体験談、いかがでしたか?
ご紹介したのは重い事例が多かったですが、「子どもが熱を出して休まなければならないが、嫌味を言われるのが苦痛」「学校行事で有給を使いたいが、使える雰囲気にない」「保育園からの、お迎えに来てくださいの電話が怖い」などはよく聞く話ですよね。
「子どもを産むのが怖くなった」「私の職場でもパワハラがありました」などの声もあると思います。でも、そんな職場ばかりではありませんし、また、未来のママになる女性の為に、そんな職場を変えていくのは実際にママである私たちです!
パワハラをする人にだって子ども時代はあったのですから、自分の子どもがパワハラをする様な大人にならない為にも、声を上げて負けずに頑張りましょう!