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登校しぶり戦線、まさかの泥沼化!先生を頼ってみたけれど…もうバッドエンドしか見えなくない?

体験談を元にママリ編集部が再編したエピソードです。

©ママリ

👉【1話から読む】新1年生になった娘は登校拒否児なりかけだった

先生との二人三脚ミッションは、順調に進むかに見えた。けれど、現実はそんなに甘くなく、まさに一進一退。せっかく昨日より少し前進したと思っても、翌日には逆戻り。娘の手を振り払って走り去る時の罪悪感は私の心に大きな影を落とすのでした。

©ママリ

光と影のシーソーゲーム

メンタルケアの先生という名のスーパーヒーローが現れてから、私たちの朝は少しずつ変わり始めていた。

先生の巧みな声かけで、ユイが下駄箱で私とバイバイし、先生と教室へ向かえる日がぽつり、ぽつりと増えてきたのだ。

「行ってきます!」

とユイを託せる朝。

心の中でガッツポーズし、空は青く、鳥の声も心地よい。私にも少しずつ余裕が生まれ始めていた。

(このまま慣れていってくれるかも…!)

そんな甘い期待を抱き始めた矢先だった。しかし物事はそう簡単には進まない。まるでシーソーのように、良い日があれば悪い日もある。

三歩進んで二歩下がる、いや時には三歩くらい下がってしまう、もどかしい繰り返しだった。

「行かない!」涙の絶叫と、母の非情な選択

ある朝、下駄箱でユイは突然座り込んだ。

「嫌だっ!今日は学校行かない!」

と激しく泣きじゃくる。

「昨日、先生と行くって約束したじゃない」

「嫌なものは嫌なの!ママと一緒じゃなきゃ絶対行かない!」

そこへ先生が笑顔で駆けつけてくれたが、ユイは

「先生も嫌!ママがいいの!ママじゃなきゃ絶対嫌だぁぁぁ!」

と顔も上げない。私にしがみつく力がいつもよりずっと強い。相当頑なだ…。

どうしよう…。

(ここで付き添ったら元に戻る!)

(でもこんなに泣いてるのに…)

心がギリギリと痛む。何が正解?先生も粘り強く声をかけてくれるが、ユイは完全に心を閉ざしている。

時間は過ぎていく。仕事もある。

……決断しなければ。

罪悪感の嵐、それでも灯る希望の在処

「……ユイ、ごめん!ママ、行かなきゃいけないの!」

私は意を決して、泣き叫ぶユイの手をそっと、でも強く振り払った。

「いやぁぁぁ!ママぁぁぁ!」

ユイの悲痛な叫びが響き渡る。

「先生!すみません、あとは、よろしくお願いします!」

私は叫ぶように告げ、ユイの泣き顔を見ないよう唇を噛みしめ、背を向けて走り出した。

ひどい母親だ。

あんなに泣く娘を無理やり引き剥がして…。背中にユイの泣き声が突き刺さる。

胸が張り裂けそうで涙が止まらない。これで良かったのか?ユイの心を傷つけたのでは?

家に帰り着いてもユイの泣き顔が離れず、仕事も手につかない。

(何がユイにとって一番良いことなんだろう…)

答えの出ない問いが巡る。でも不思議と、以前のような真っ暗な絶望感はなかった。

学校には先生がいる。行ける日だってある。ゼロじゃない。そう思えるから、まだ希望を失わずにいられた。

試練の道と、母を支える絆の力

登校問題の道のりは平坦ではなく、一進一退を繰り返すシーソーゲームの様相を呈します。

母親は時に、泣き叫ぶ我が子を振り払うという、胸が張り裂けるような苦渋の決断を迫られます。

その罪悪感は計り知れませんが、以前と違うのは、信頼できる「仲間」である先生の存在です。この絆こそが、母親を完全な絶望から守り、困難な状況下でもかすかな希望を繋ぎとめる力となっています。

試練はまだ続きますが、一人ではないという事実が、何よりの支えとなるのです。

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そのドアを開けるまで

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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