Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】夏休み直前『お盆は預かり保育なし』夫も自分も仕事…預け先確保に暗雲が立ち込める
姉に促され、母と会うことに
母との疎遠状態が続いて数ヶ月が経ったころ、姉からLINEがきた。
姉:メグミ、 最近、お母さんと連絡取ってる?
姉は私が母と喧嘩していることを知っているはず。私は少し身構えながら、正直に答えた。
私: ううん、全然連絡取ってない
しばらくして、少し長い返信がきた。
姉:お母さんがメグミを心配してたよ。体調崩してるって言ってたから
姉:夏の子守りのことで揉めたんでしょ?
姉:お母さん、結局お盆は仕事入れるのやめて、あなたからの連絡を待ってたんだよ
その言葉に、私は驚いて、思わず姉に電話をかけた。
「お姉ちゃん、LINEの話本当?」
「そうだよ、でも、喧嘩したから連絡して『連れてきなさい』って言えなかったんでしょ」
私は何も言えなくなった。姉はこう続けた。
「お母さん、口下手だから。年取って少し短気になったしね。でも、あなたも一緒にカッとなったら、話せなくなっちゃうでしょ?」
「うん…」
「今週末、実家に行くからメグミもこない?お母さんも、仲直りしたいはずだよ」
姉からの提案に気持ちが揺れた。
会えば素直になれるだろうか。もしかしたら、また憎まれ口を言いたくなるかもしれない。
でも、正直に言うと母とは仲直りをしたかった。
「…分かった。コウタも連れて行くね」
私は、姉の誘いを受けることにした。
実家で会った母の反応
週末、コウタの手を引いて実家を訪れた。久しぶりの実家は、どこかよそよそしく感じられた。リビングに入ると、母と、姉夫婦、そして甥っ子と姪っ子がいた。母は、私を見るなり、少しだけ気まずそうな表情をした。
食卓を囲んでもしばらく打ち解けて話せずにいると、姉が、甥っ子や姪っ子の話で盛り上げようとしてくれた。コウタは、いとこたちと久しぶりに会えて、楽しそうにしている。
そんな中で、母がポツリと口を開いた。
「アヤカも3人も育てて大変よね。メグミも、仕事も育児もして疲れるよね」
その言葉は、母から私への寄り添いの気持ちが込められていたと思う。
「お母さんもまだまだ現役ですごいよ、疲れるでしょう」
私も、素直な気持ちでそう返せた。母は「まだまだ大丈夫よ」と笑い、その場の空気がフッと和んだのがわかった。
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あとがき:家族のすれ違いを解決したのは、小さな歩み寄り
このお話では、続いていた疎遠状態からの転換がありました。姉の仲介と、母からのさりげない歩み寄りの言葉が、凍り付いていたメグミの心を少しずつ溶かしていきます。
感情的になっていた時には見えなかった、相手の思いや状況を想像することの大切さ。そして、不器用ながらも心配してくれる家族の愛情を感じられますね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています