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🔴【第1話から読む】平穏な日常を送っていた主婦に異変…小1息子の友だちの"ある行動”が波紋を呼ぶ
りゅうとの帰宅を待ち伏せ、勝手に家に上がり込む、けんや…。宿題中もゲームを独占し、祝日には朝から居座ります。祖母がいても帰らず、母親からの連絡で一時帰宅しても、すぐに戻ってきます…。けんやの図々しさに、さつきの不満といら立ちは募る一方でした。
無遠慮すぎる息子の友人
「ただいまー」
りゅうとの元気な声が玄関に響いた。私は「おかえりー」と声をかけながら玄関に向かう。しかし、その声に重なるように、もう一つの足音が聞こえた。
「りゅうと!待ってたぜー!」
けんやくんの声だ。彼はりゅうとが帰ってくる前から、うちのドアの前で待ち構えていたようだ。そして、りゅうとが玄関のドアを開けるやいなや、りゅうとよりも先に、ずかずかと家の中に入ってきた。
「おじゃまします」なんて言葉は、一度も聞いたことがない。彼は当たり前のようにクツを脱ぎ捨て、リビングへと向かう。まるで自分の家のように。
「けんやくん、ちょっと待って!りゅうとはこれから宿題するから、外で遊んで待っててくれる?」
私はりゅうとがランドセルを置くのも待たず、けんやくんに声をかけた。うちのルールは、宿題をやってから遊ぶことだった。マンションの外には、いつもたくさんの子どもたちが遊んでいるから、そこで待っていてもらうのが一番だと思ったのだ。
「えー、やだ。中で待ってる」
けんやくんは、私の言葉を全く聞こうとしない。そのままソファーに腰を下ろすと、私の顔を見上げ、くりくりした目で何かを訴えかけた。
エスカレートする図々しさ
「りゅうと、早く宿題終わらせろよ!」
まるで、りゅうとのせいだとでも言いたげな口調だ。
「けんやくんがいると、りゅうとが気になっちゃって宿題に集中できないから…ね?」
私はもう一度やんわりと促した。りゅうとが、けんやくんの視線を感じ、落ち着かない様子なのが見て取れたからだ。
「大丈夫!オレ、座って待ってるから」
そう言うと、けんやくんは当たり前のようにゲームを取りに行った。すでに、ゲーム機が置いてある場所を把握しているようだった。そして、ソファーに座り、電源を入れる。りゅうとは、あきれたような顔で私を見た…。私も、もう何も言えなかった。
彼はキッズ携帯を持ち歩いている。それが、また厄介だった。先日…祝日のことだった。朝の9時過ぎに、突然、チャイムが鳴った。
「ピンポーン」
「はい?」
けんやくんだった。まさか、祝日の朝にまで来るとは…。
「りゅうとくん、いる?」
「けんやくん、今日はお休みだから、りゅうとはまだ寝てるよ」
「えー?じゃあ、ママから連絡来るまでここにいさせて」
私はあわてて「ごめんね、今日はちょっと…」と断ろうとしたが、彼はもう玄関のドアに手をかけている。
「もう来ないで」を無視し続ける男児
結局、その日はりゅうとが起きてきて、けんやくんはゲームを始めた。
お昼ご飯の時間になり、私の母…りゅうとのおばあちゃんが来る予定だったので、けんやくんに声をかけた。
「けんやくん、そろそろお昼ご飯だから、おばあちゃんが来る前に帰ってくれるかな?」
「えー、まだ遊びたい!」
彼はゲームから目を離さずに答える。そのうち、母が到着し、玄関で「あら、お友だち?」と声をかけた。けんやくんは、母の顔を見ても、一向に帰ろうとしない。その時、彼のキッズ携帯が鳴った。
「もしもし、あ、ママ?うん、今、ゲームしてる。うん、分かった。じゃあね」
電話を切ると、彼は立ち上がり、ゲーム機をソファーに置いた。
「ママから電話きたから帰る」
「おじゃましました」の一言もなく、彼は玄関に向かう。
「けんやくん、気をつけてね」
私が声をかけると、彼は振り向きもせずに言った。
「ごはんたべたらまた来る!」
その言葉に、私と母は顔を見合わせた。
「けんやくん、今日はもう遊べないからね!」
私と母と2人で声をそろえてそう伝えた。しかし、私たちの言葉が届いているのかいないのか…彼はそのまま玄関を出て行った。
そして、30分後。
「ピンポーン」
また、けんやくんが玄関に立っていたのだ。彼はまったく気にせず、またずかずかと家に入ってくる。
「おばあちゃん、こんにちは!」
愛想よくあいさつをする姿に、母もあきれた顔で私を見た…。
「この子、本当に…」
私はもうどうすればいいのか分からなかった…。彼の母親からは、一度も連絡がない。
お礼の言葉もない。顔も知らない。りゅうとは、一度もけんやくんの家に行ったことがないのに、彼は毎日、手ぶらでうちに来る。おやつも水筒すらも持ってこない…。
私の心の中には、不満といら立ちが募るばかりだった。
🔴【続きを読む】息子と遊びたいわけじゃなかった?…「ゲーム機」を探し回る友人を見て、確信した残酷な事実
あとがき:図々しさがエスカレートしていく
けんやの行動は日に日にエスカレートし、平穏な日常が乱されていきます…。りゅうとの帰宅を待ち伏せ、無断で家に上がり込み、ゲームを独占する姿は、「図々しい」と言わざるを得ません。
さらに、祝日にまでさつきの家に押しかけ、朝からゲームを独占するけんや…。さつきや祖母の都合などおかまいなしです。さらに、親からの連絡も一切ありません…。さつきは、そんなけんやの非常識な行動にストレスを深めていくばかりです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










