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息子と遊びたいわけじゃなかった?…「ゲーム機」を探し回る友人を見て、確信した残酷な事実|ゲーム目当てで遊びにくる子#4

毎日、インターホンを鳴らす、ゲーム目当ての訪問者。小学1年生の息子「りゅうと」と友達の「けんや」は、さつきの家に連日押しかけては、わが物顔で居座り始めます。無断侵入、宿題妨害、そして、親の無関心…。おだやかな日常は一変、さつきの忍耐は限界に達します。この理不尽な状況に、さつき夫婦はついに立ち上がりますが…。『ゲーム目当てで遊びにくる子』第4話をごらんください。

©ママリ

🔴【第1話から読む】平穏な日常を送っていた主婦に異変…小1息子の友だちの"ある行動”が波紋を呼ぶ

けんやはさつきの制止を無視し、家に侵入。ゲームが見つからずに帰ったことで、さつきはけんやが息子と遊びたいのではなく、ゲームをしたいだけだと確信します。息子の交友関係を気にして、強く出られないさつきは頭を抱え…。

強引するぎる息子の友だち…ガマンの限界に

反抗 PIXTA

「けんやくん!今日はもう遊べないって言ってるでしょ!」

もう、どなる寸前だった…。何度、言っても、彼は話を聞かない。玄関のドアを開けた瞬間、りゅうとを押し退けるようにして家に入り、くつを脱ぎ捨てて入ってきてしまう…。

「ゲームする!」

彼は私の目をまっすぐに見て、そう言い放った。その目には、一切、悪びれる様子もない。まるで、私が彼にゲームをさせるのが当然だとでも思っているかのように…。

「外で遊びなさい!りゅうとと外で遊んで!」

外には友だちもたくさんいる。そこで遊んでくれればいい…。でも、彼は首を横に振るだけだ。

「やだね!外は暑いし」

そんな理屈が通じるわけがない。私はもうどうすればいいのか分からなかった。

無理やり手を引っ張って外に出すしかないのだろうか?でも、そんなことをして、もし、彼が学校で「りゅうとくんのお母さんがぼくを追い出した」なんて言いふらしたら?りゅうとの他の友だちまで、うちに来なくなってしまうかもしれない…。

りゅうとが学校で孤立してしまうかもしれない。そんなことを考えると、どうしたらいいのか…。何が正解なのかわからなくなる。

おとなしく帰った友だちを見て…

帰る PIXTA

昨日…りゅうとが学校から帰ってきて、けんやくんがいつものように家に入ってきた。そして、いつものようにゲーム機を手に取ろうとした、その時だった。

「あれ?ゲームがない」

けんやくんの声が響いた。私はリビングにいたので、何ごとかと顔を上げた。

「りゅうと、ゲームどこ?探してよ!」

けんやくんは、りゅうとにそう言った。まるで、りゅうとが「ゲームを隠した」とでも言いたげな口調だった…。

「知らないし、自分で探してよ」

りゅうとが、少しフキゲンそうに答えた…。りゅうとは、最近、けんやくんにゲームを独占されるのが面白くないようだった。けんやくんは、うちの中を散々探し回った。ソファーの下、棚の中…そして、私の引き出しまで開けようとした。

「けんやくん!人の家の引き出しを勝手に開けちゃダメでしょ!」

私は、思わず強い口調で注意した。彼の行動に、私の怒りが頂点に達しそうだった。結局、ゲームは見つからなかった。

「ちぇーっ」

けんやくんは不満そうにしたうちをして、そのまま帰っていった。その背中を見送りながら、私は確信した。

「あの子はりゅうとと遊びたいんじゃない…。ゲームが無ければ、帰るんだ」

「友だち」ですらなかった?

女性 絶望 PIXTA

その瞬間…私の心の中で、何かが音を立てて崩れた気がした。これまで、「りゅうとの友だちだから」と、ガマンしてきた気持ちが、一気に吹き飛んだ。

彼の目的は、りゅうととの友情なんかじゃなかったのだ。ただ、うちのゲームで遊びたいだけ…。その事実が、私を深く傷つけた。

これから、どうすればいいのだろう。学校帰りの息子を待ちかまえて、同時に家に入ってくる…。玄関を開けないわけにはいかないし、開けた瞬間、りゅうとより先に家に入ってくる。強く怒っても、断っても、まったく話を聞かない。

もう、本当に、むりやり手を引っ張って、外に出すしかないのだろうか?でも、そんなことして、もし彼が、学校で変なことを言いふらして…りゅうとの他の友だちまでいなくなったら…。そう思うと、それもできない。

私の心は、途方もない絶望感に包まれていた。このまま、毎日、彼の図々しい訪問に耐え続けなければならないのだろうか。

🔴【続きを読む】「うちの子、ゲーム好きなので…」開き直る母親に最終通告!直接対決の衝撃結末とは

あとがき:ゲームが目的だった

ゲーム機が見つからずに帰っていくけんやを見て、「目的はゲームだった」ということを確信するさつき…。

息子の友だち関係を壊したくない一心で、強く出られない母親の葛藤と、途方もない絶望感が胸に迫ります。この八方塞がりの状況を、さつきはどう乗り越えるのでしょうか。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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