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返済された7万円の封筒から“1万円消えた”→盗んだ家族を特定したい|家のお金が消えていく

妊娠7か月のさゆり。もうすぐ生まれてくる赤ちゃんのため、ささやかな幸せを築いていたはずだった。だが、ある日を境に、家のお金が不自然に消え始める。家計に無関心な夫、金遣いの荒い義母。最も身近な家族の中に潜む犯人。このままでは、新しい家族を迎えるどころか、今の生活さえ崩壊してしまう。愛する家族への疑念を抱えながら、さゆりはたった一人、真実を暴くために立ち上がる。『家のお金が消えていく』をごらんください。

Ⓒママリ

🔴【第1話から読む】“財布の中身が足りない”…義実家同居中の妊婦が抱える「密かな不安」|家のお金が消えていく

義母に貸したお金が、返済された後も再びなくなる不可解な事態が起こる。夫は話を聞いてくれず、義母への不信感を募らせるさゆり。動かぬ証拠のないまま、彼女の苦悩は深まっていく。

義母の金遣いの荒さが気になる

お金 PIXTA

「やっぱり、犯人が特定できないのが一番の問題だよね…」

私は、消えていくお金のことで頭がいっぱいだった。犯人は、夫の学か、それとも義母なのか。この二択しかない。

義母は、本当にお金遣いが荒かった。毎月のように「ちょっとお金を貸してくれない?」と頼んでくる。その度に、わが家の家計は圧迫される。この間なんて急に「7万円貸してほしい」と言ってきたのだ。

「7万円ですか!?何に使うんですか?」

私がそう聞くと、義母は「ちょっと必要なの」としか言わない。学は「母さんが困ってるんだから貸してやれよ、返してくれるんだからさ」と言うし、仕方なく貸した。でも、金を貸しても義母からは「ありがとう」の一言もなし。その態度にも、私はモヤモヤしていた。

自分の家なのに安心できない

数日後、貸した7万円は返ってきた。ホッとしたのも束の間、口座に入れるまでの間部屋の引き出しにしまっておいたら、その封筒から1万円が消えたのだ。

「え……?なんで?」

自分の目を疑った。まさか、返ってきたお金から、またなくなるなんて。この異常な事態に、私の義母への疑念は確信へと変わっていった。ちょうどそのころから、義母は私を避けるようにすることが増えた。居間で対峙するとすぐに自分の部屋に戻っていったり…。

「お義母さん、最近、私を避けてる気がする……」

私がそう学に言うと、学は「気のせいでしょ。母さんだって忙しいんだよ」と取り合わない。

「ありえなくない?家にいてお金がなくなるって……」

私は、どうしようもない怒りと虚しさを感じていた。自分の家なのに、安心してお金を置いておけないなんて。こんな状況で、これから生まれてくる赤ちゃんを育てていけるのだろうか。

現状を打破したくても、どうしたらいいのか…

夫があまりにも取り合わないので、わたしは自分で義母に探りを入れることにした。義母は、私がさりげなくお金のことを聞いても「え~そうなの?私はわからないわね」と、しらばっくれるばかりだった。その顔はまるで悪びれる様子がなく、私はそれ以上問い詰められない。

学は、私が義母を疑っていることにも気づいているはずなのに、何も言わない。見て見ぬふりをする学にも、私はイライラしていた。夫婦関係すらも悪化しつつあったのだ。

私は、この状況をどうにかしたいけれど、確たる証拠がない限り核心には触れられない。私の心は迷路に迷い込んだようだった。

🔴【続きを読む】「やっぱり…」金を盗む家族が判明!ベビーモニターが映し出した“真実”|家のお金が消えていく

あとがき:決定的な証拠を求めて

義母の行動がさゆりの疑念を確信へと変えていく様子を描きました。夫の無関心と、義母のしらばっくれる態度。その板挟みになり、さゆりの心は次第に追い詰められていきます。最も頼りたい家族が頼りにならないという絶望感の中で、さゆりはどのようにして真実を掴む決意をするのでしょうか。

あなたならこんなとき、どうしますか?

イラスト:まい子はん

🔴【全話読む】家のお金が消えていく

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