🔴【第1話から読む】朝食中に「ドアをこじあけて…」敷地内同居でモヤモヤする嫁|アポなし義母はお断り
急に出血し、救急搬送されたなずな。病院でストレスが原因だと告げられ、ようやく事の重大さに気づいた夫・優斗は、涙を流しながらなずなと子どもたちを守ると心に誓うのでした。
体調が悪いと言ってるのに…
ある日のこと。 朝からおなかの張りがひどく、横になっていた。子どもたちを夫に登園させてもらったあと、インターホンが鳴ったけれど、もう義母に応対する気力もなかった。 だが、インターホンは鳴りやまない。
ピンポン、ピンポン、ピンポン――。 あまりのしつこさに、私はとうとう起き上がり、玄関に向かった。
「なずなちゃん、優斗が子どもたちを送るなんて珍しいわよね、どうしたの?何かあったのかと思って心配したわ」
義母はそう言って、私の顔を覗き込む。
「あの、お義母さん、今日はちょっと体調が悪くて……」
「あら、そうなの?でも優斗だって出張続きで疲れてるのよ?子どもの送迎はママの役割じゃないの~?」
義母はそう言って、私の肩をぽんと叩いた。 私は、この言葉に、もう何も言えなかった。
義母は、私の切迫早産のことを理解しようとしない。 ただ、自分の都合で私を追い詰めてくる。 私は、もう限界だった。 義母の顔を見るだけで、吐き気がする。
急な腹痛に襲われ、救急搬送
その日の午後。私は、腹部に激しい痛みを感じた。 そして、下着に血が付いているのを発見した。 私は、あまりのことに、言葉を失った。
「出血?まさか…」
私は、急いでスマホを手に取り、夫に電話をかけた。
「優斗、今すぐ帰ってきて!出血した…」
電話口の夫は、私の声を聞いて、驚いたような声を出した。
「なずな、大丈夫か?今すぐ病院に行くから、救急車呼んで!」
私は、夫の言葉に、少しだけ安心した。 私は義母に事情を説明して救急車を呼び、乗り込んだ。 病院に着くと、すぐに診察室に通された。 医師は、私の腹部をエコーで診察し、こう言った。
「出血はありますが、幸いにも赤ちゃんに大きな問題はありません。でも、今はなるべく安静にしてください」
「そんな無茶な生活はしてないんですが…」
私が思わず疑問を口にすると、一緒にいた看護師が「疲れやストレスとか、目に見えない無茶が影響することもあるみたいですよ」と教えてくれた。
ストレス――。 私は、医師の言葉を聞いて、もしや義母へのモヤモヤが心理的に悪く働いていたのではないかと思いました。確実ではないことですが、直感的にそう思ったのです。
久しぶりに安堵した日
その日の夜。仕事から駆けつけた夫は、病院のベッドに横たわる私を見て、とても不安そうな顔をしていました。
「なずな!大丈夫か?」
「うん、おなかの子に異常はないみたい。だけど、結構ストレス感じているんだってやっと自覚できた。自分の健康管理できないなんて、母親失格だね」
思わず涙がこぼれる。そうだ、私がもっと強ければよかったのに…。おなかの子に何かあったらと思うと不安で溜まらなかった。
「本当にごめん…」
夫はそう言って、私の手を握った。
「なんで謝るの?」
「いや、俺が悪いと思った。なずなにいろいろ我慢させてたなって思って」
夫は、涙を流しながら、私に謝罪した。
「俺、母さんにはっきり言うよ。なずなとちゃんと距離保ってほしいって」
私は、夫の言葉を聞いて、胸が熱くなった。 夫は、私の味方でいてくれる。 私は、そのことに、心の底から安堵した。
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あらすじ:届いた思い
義母の過干渉が、なずなさんの体にこれほどの影響を及ぼしていたことに胸が痛みます。しかし、この危機を通じて、優斗さんがついに自分の非を認め、なずなさんを守る決意をしたことは、大きな希望ですね。彼が涙ながらに謝るシーンは、物語の大きな転換点です。次のエピソードで、夫がどのように義母と対峙するのか、ぜひ見届けてください。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










