1. トップ
  2. トレンド・イベント
  3. ブログ・SNS
  4. 弁護士が言った「母親が有利」は本当?不倫妻が挑む、親権争い|不倫して夫に親権を取られました#2

弁護士が言った「母親が有利」は本当?不倫妻が挑む、親権争い|不倫して夫に親権を取られました#2

前沢里子は、市役所で働く35歳。息子・マモルを出産後、夫・信男のモラハラとワンオペ育児に追い詰められ、不倫へと走ってしまいます。ある日、信男から「お前、不倫してるだろ」と追求された里子は…。ワンオペ育児の苦悩と不倫の代償…そしてそこから立ち直っていく主人公の心の機微を描いた作品。『不倫して夫に親権を取られました』第2話をごらんください。

©ママリ

🔴【1話から読む】夫の「不倫してるだろ?」その一言で、私の人生は音を立てて壊れた

夫・信男から「不倫してるだろ」と追求された、里子…。動かぬ証拠を前に、里子は何も言えませんでした。そして、信男は「離婚する」と言い出し…。

「離婚」を突きつけられ…親権は?

離婚 PIXTA

信男の冷たい声が、部屋に響き渡った。私は声が出せず、ただ、信男の突きつけたスマホの画面を凝視することしかできなかった。

「探偵を雇った。ずっとお前を調べていた」

信男の言葉は、まるで映画のセリフのように現実感がなかった。彼の目は、まるでゴミを見るかのようだ。私の不貞行為は決定的なものだった…。

「もうお前とはやっていけない。離婚だ」

信男は淡々とそう告げた。

「り、離婚…?」

のどから、かろうじてしぼり出した声は、ひどく震えていた。

「そうだ。そして、マモルの親権は俺が取るからな」

信男はそう言うと、リビングで遊んでいたマモルを抱き上げた。 マモルは信男のうでの中でうれしそうに笑っていた。何も知らないその笑顔が、私の心をさらに深くえぐった。

優しい義母への罪悪感

義母 PIXTA

信男はすぐに、義母・ゆうこさんに連絡を入れた。

「母さん、マモルを迎えに来てくれないか」

信男はそう言うと、私にスマホを渡した。

「ゆうこさん、ごめんなさい…」

私は震える声でそう言うと、ゆうこさんは、すべてを知っているようだった。

「…大丈夫よ、里子さん。マモルをあずかるわ」

ゆうこさんは、私たちの自宅近くに住んでいる。そして、子育てサポートをしてくれていた。出張や残業で忙しい日など、保育園のお迎えにもいってくれたし、マモルのお泊まりなども歓迎してくれた。

人に頼るのが苦手な私だから、最低限しか自分からお願いしたことはないが…ゆうこさんはいつも温かく、私の気持ちを理解しようとしてくれていた。そんな優しい義母を裏切ったことにも、深い罪悪感がのしかかった。

マモルがゆうこさんと出ていった後、信男は私に「明日、この家から出ていけ」と告げた。

「マモルは…どうすれば…」

「離婚が落ち着くまで、マモルに会わせる必要はない」

「そんな…」

私がうろたえると、信男は吐き捨てるように言った。

「お前が不倫したんだ。自業自得だ」

(自業自得…)

頭が真っ白になり、ただ震えることしかできなかった。

弁護士に相談…親権は母親が有利?

©︎ママリ

翌日、私は自宅を追い出された。途方に暮れた私は、すぐに弁護士に相談した。弁護士は私の話を聞き、

「調停になれば、母親が親権を取れる確率が高い」

と助言してくれた。

「婚姻中の実績、育児への関わり…実際のところ、不貞行為よりも、何より『母親』という立場が有利に働きます」

弁護士の言葉に、わずかな希望が見えた。不倫をしている時も、バレたらマモルと離れ離れになるかもしれない…という不安はあったが…。弁護士の言葉を信じるしかなかった。

しかし、信男は私の希望を打ち砕いた。

『調停をするんだったら、マモルには会わせない』

信男のLINEを読み返した。そこには、何がなんでも「マモルの親権を渡さない」という、強い意思が感じられた。

『お前が不倫したんだ。自業自得だろ』

その言葉が、私の心に深く突き刺さった。そして、私は真っ暗な絶望の淵で、あることに気が付くのだ。

🔴【続きを読む】「誰の子?」妊娠検査薬で陽性…35歳不倫妻に突きつけられた残酷な現実

【全話まとめて読む】
不倫して夫に親権を取られました

あとがき:事態は「親権」争いへ

動かぬ証拠を前に、里子は不倫の事実を認めざるを得ませんでした。また、「探偵を雇って調べていた」という信男の発言から、だいぶ前から里子の不倫に気づいていた様子ですね。

信男は実母である、ゆうこにも相談をしていたようです。ゆうこはすべてを知った上で、孫であるマモルをあずかり、自宅へと帰ります。そして、信男は「マモルの親権」は父親である自分がとる…と告げるのでした。

里子はすぐに弁護士に相談しますが、弁護士からは「母親の方が有利」という情報を聞きます。安堵したものの、信男の強い意思を前に、里子の心が揺れ動きます。

自分に非がある…その事実は、里子にとっても重い責任として心にのしかかっているようですね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【1話から読む】夫の「不倫してるだろ?」その一言で、私の人生は音を立てて壊れた

🔴【今読まれています】妻には「車で酔った」と報告。虐待をごまかした|保育園の先生と不倫

おすすめ記事

「小説」「不倫」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧

ブログ・SNSの人気記事