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🔴【1話から読む】夫の「不倫してるだろ?」その一言で、私の人生は音を立てて壊れた
夫・信男から「不倫してるだろ」と追求された、里子…。動かぬ証拠を前に、里子は何も言えませんでした。そして、信男は「離婚する」と言い出し…。
「離婚」を突きつけられ…親権は?
信男の冷たい声が、部屋に響き渡った。私は声が出せず、ただ、信男の突きつけたスマホの画面を凝視することしかできなかった。
「探偵を雇った。ずっとお前を調べていた」
信男の言葉は、まるで映画のセリフのように現実感がなかった。彼の目は、まるでゴミを見るかのようだ。私の不貞行為は決定的なものだった…。
「もうお前とはやっていけない。離婚だ」
信男は淡々とそう告げた。
「り、離婚…?」
のどから、かろうじてしぼり出した声は、ひどく震えていた。
「そうだ。そして、マモルの親権は俺が取るからな」
信男はそう言うと、リビングで遊んでいたマモルを抱き上げた。 マモルは信男のうでの中でうれしそうに笑っていた。何も知らないその笑顔が、私の心をさらに深くえぐった。
優しい義母への罪悪感
信男はすぐに、義母・ゆうこさんに連絡を入れた。
「母さん、マモルを迎えに来てくれないか」
信男はそう言うと、私にスマホを渡した。
「ゆうこさん、ごめんなさい…」
私は震える声でそう言うと、ゆうこさんは、すべてを知っているようだった。
「…大丈夫よ、里子さん。マモルをあずかるわ」
ゆうこさんは、私たちの自宅近くに住んでいる。そして、子育てサポートをしてくれていた。出張や残業で忙しい日など、保育園のお迎えにもいってくれたし、マモルのお泊まりなども歓迎してくれた。
人に頼るのが苦手な私だから、最低限しか自分からお願いしたことはないが…ゆうこさんはいつも温かく、私の気持ちを理解しようとしてくれていた。そんな優しい義母を裏切ったことにも、深い罪悪感がのしかかった。
マモルがゆうこさんと出ていった後、信男は私に「明日、この家から出ていけ」と告げた。
「マモルは…どうすれば…」
「離婚が落ち着くまで、マモルに会わせる必要はない」
「そんな…」
私がうろたえると、信男は吐き捨てるように言った。
「お前が不倫したんだ。自業自得だ」
(自業自得…)
頭が真っ白になり、ただ震えることしかできなかった。
弁護士に相談…親権は母親が有利?
©︎ママリ
翌日、私は自宅を追い出された。途方に暮れた私は、すぐに弁護士に相談した。弁護士は私の話を聞き、
「調停になれば、母親が親権を取れる確率が高い」
と助言してくれた。
「婚姻中の実績、育児への関わり…実際のところ、不貞行為よりも、何より『母親』という立場が有利に働きます」
弁護士の言葉に、わずかな希望が見えた。不倫をしている時も、バレたらマモルと離れ離れになるかもしれない…という不安はあったが…。弁護士の言葉を信じるしかなかった。
しかし、信男は私の希望を打ち砕いた。
『調停をするんだったら、マモルには会わせない』
信男のLINEを読み返した。そこには、何がなんでも「マモルの親権を渡さない」という、強い意思が感じられた。
『お前が不倫したんだ。自業自得だろ』
その言葉が、私の心に深く突き刺さった。そして、私は真っ暗な絶望の淵で、あることに気が付くのだ。
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あとがき:事態は「親権」争いへ
動かぬ証拠を前に、里子は不倫の事実を認めざるを得ませんでした。また、「探偵を雇って調べていた」という信男の発言から、だいぶ前から里子の不倫に気づいていた様子ですね。
信男は実母である、ゆうこにも相談をしていたようです。ゆうこはすべてを知った上で、孫であるマモルをあずかり、自宅へと帰ります。そして、信男は「マモルの親権」は父親である自分がとる…と告げるのでした。
里子はすぐに弁護士に相談しますが、弁護士からは「母親の方が有利」という情報を聞きます。安堵したものの、信男の強い意思を前に、里子の心が揺れ動きます。
自分に非がある…その事実は、里子にとっても重い責任として心にのしかかっているようですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










