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自転車で暴走、年下のおもちゃを強奪…放置子の問題行動にイライラ|“お兄ちゃん”は放置子

春香たちの家の近所に引っ越してきた6歳の男の子・健也君。いつも1人でいる姿は、春香の胸に小さな波紋を広げました。春香の息子、陽太は彼に懐いており、よく遊んだりしています。しかし、健也君は徐々に、私たちの注意を引こうとするような、困った行動を繰り返すようになります。『“お兄ちゃん”は放置子』をごらんください。

Ⓒママリ

🔴【第1話から読む】「いつも1人で外にいる」気になる近所の6歳児、もしや放置子?|“お兄ちゃん”は放置子

近所の気になる放置子・健也君は徐々に気になる行動をするようになり春香は戸惑いと苛立ちを感じるようになっていきます。しだいに近所の子どもたちとのトラブルが増え、ついには1人ぼっちに…。

気になるけど、踏み込めない…

男の子 見守る PIXTA

健也くんと遊んでいるときに少し家族の話を聞いてみると、最近弟ができたようでした。なるほど、産後だからママが家の外に出てこないのかもしれないと思いました。

また、その子が少し大きくなると、健也君の親御さんも下の子を抱っこして外に出てくる姿を見かけるように。でも、挨拶を交わす程度で少し健也君に話しかけると家に戻ってしまいます。大抵は、健也君だけが先に外に出てきて、1人でぽつんとしています。

「陽太のママ、陽太は?」

ある日の夕方、健也君が声をかけてきました。健也くんの家の方からは赤ちゃんの泣き声が聞こえます。

「今日はパパが帰ってきたら、2人でお買い物行ってるんだ」
「ふーん…そうなんだ…」

そう言って、彼は近くの植え込みの葉っぱをむしり始めました。どこか寂しそうな様子が気になり、ついいろいろ聞きたくなります。でも、お節介かも知れないと思うと、どうしても踏み込むことができませんでした。

そうこうしているうちに陽太たちが帰ってきて、2人はいつものように遊び始めました。

問題行動で気を引く男の子

男の子 問題 PIXTA

またある日は、近所のママ友と立ち話をしているときでした。私たちが楽しそうに話していると、健也君はわざとその間を、勢いよく自転車で通り過ぎていきました。

「もう!健也君、危ないよ」

ママ友が思わず声を荒げると、彼はにこっと笑って、また同じように私たち2人の間を猛スピードで通り過ぎていきます。それは明らかに、私たち大人の注意をひこうとしている行動でした。

「なんか、わざとやってるよね…」とママ友が苦笑いし、私も、困った顔で「そうみたい…」としか言えませんでした。

男の子にイライラしてしまう

女性 悩む PIXTA

正直、健也君の行動に困ったり、イライラしたりすることも増えていました。わざと陽太にちょっかいを出して泣かせたり、遊んでいるおもちゃを急に奪って走っていったり。

夫の悟にこの話をすると、「そりゃ、気を引きたくてやってるんだろうな。親にかまってもらえない分、他の大人に注目されたいんだよ」と冷静に分析してくれました。

「でも、どうしたらいいんだろう? 毎回注意するのも、近所付き合いだし…」
「そうだね。あんまり深く関わらない方がいいのかもな。でも、陽太があれだけ懐いているし、難しいところだね…」

健也君の行動はエスカレートしていくばかりでした。ある日、道路で遊んでいた子どもたちが、健也君のふざけた行動に耐えきれず、みんなで一斉に家の中に帰ってしまったことがありました。1人残された健也君は、しばらくその場に立ち尽くした後、寂しそうに自分の家に帰っていきました。

健也君をかやの外にしたくない気持ちはあります。でも、健也君が少しずつ私たちの脅かしていくような気がして、戸惑いと苛立ちが入り混じった複雑な気持ちを抱えていました。

🔴【続きを読む】放置子の無邪気さがストレス…“かわいそう”と“迷惑”の間で揺れる気持ち|“お兄ちゃん”は放置子

あとがき:「同情と苛立ちの狭間で」

子どもの行動は時に大人の理解を超え、私たちを困惑させます。特に、相手の事情を慮る気持ちと、自分たちが受ける迷惑との間で揺れ動く感情は、非常にリアルで共感できます。春香さんの抱える葛藤は、多くの人が経験するような、ご近所付き合いの難しさを浮き彫りにしています。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】“お兄ちゃん”は放置子

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