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マウント女が青ざめた…貧乏だと思っていた“友人夫婦の正体”|粘着&マウント女友達から解放された話

都会で働くひなこには、かつて暮らしていた田舎にアケミという友人がいました。しかしアケミには困ったことに、周囲の人間に夫の年収をはじめマウントを取る癖があり…。アケミを避けつつ帰郷したものの、なんと想定外の事態が発生!?『粘着&マウント女友達から解放された話』第4話をごらんください。

🔴【第1話から読む】「年収聞いたらびっくりするよ」医者の夫自慢ばかりの友人にうんざり|粘着マウント女友達から解放された話

帰省するたびにマウントをとってくる友人・アケミを避け始めた主人公・ひなこ。しかし夫と帰郷すると、アケミはなんと実家に電話してきて…。

逃げられない!

すいか PIXTA

お盆休みに入って数日経った頃、思いがけないできごとが起こりました。私の実家に、突然アケミから電話がかかってきたのです。その日の夕方、私と和也は両親と一緒に縁側で涼んでいました。私の母が電話を取り、驚いた表情で私に受話器を渡しました。

「ひなこ、アケミちゃんからよ。旦那さんも一緒に、今から会いたいって言ってるんだけど…」

私は嫌な予感がしました。しかし、すでに両親が話を聞いてしまっている手前、断るわけにもいきません。

「ひなこ、今、実家にいるんでしょ?聞いたよ、旦那さんも一緒に帰ってきてるって」
「なんで実家に電話したの?」
「ひなこがスマホの連絡無視するから!忙しいって言ってたけど帰ってきて家にいるんじゃん」

電話越しのアケミは、どこか責めるような口調でした。それだけでうんざりです。アケミはきっと、近所の誰かから私たちが帰省したと聞いたのでしょう。田舎のネットワークは恐ろしいほどに強固です。

「そうなの、今回は旦那も来てるから家でゆっくりしとこうと思ってて」

私は正直に答えました。もう逃げ場はありませんでした。

「そうなの。私、ひなこの旦那さんに一度会ってみたいのよね。さっきひなこのママもいいって言ってたし、今から顔出すね」

あまりの押しに負けて和也に相談すると、彼は少し考えつつ「まあいいんじゃない?」と言いました。彼の言葉に背中を押され、私はアケミに「わかった」と返事をしました。

意外なつながり

ケーキ PIXTA

それから数十分後、アケミは夫を連れて、私の実家にやってきました。初めて会うアケミの夫は、写真で見るよりも優しそうな雰囲気の人でした。そして、アケミはいつものように、私の前で得意げな表情を見せていました。

彼女の顔には「私、こんなに素敵な人と結婚したの」とでも書かれているかのようでした。彼女の手には、有名パティスリーの高級そうなケーキの箱が握られていました。和也もまた、アケミの夫と初対面のはずなのに、なぜかとても驚いた顔をしていました。

「…もしかして、A大学の医学部にいた、森井くん?」

和也は、アケミの夫の名前を正確に呼びました。アケミの夫も、同じように驚いた表情で和也を見つめました。

「ああ、やっぱり!和也くん?こんなところで会うなんてすごいな」

当然初対面だと思っていた夫同士が、まるで旧友のように再会を喜び合っていました。どうやら2人は大学の同級生だったようです。2人は大学時代、同じサークルに所属していたそうで、互いの近況を語り合い、楽しそうに笑い合っていました。

「和也くんは今、何してる?昔よりもちょっと貫禄が出たみたいに見えるけど」

アケミの夫はそう言って、和也に尋ねました。それにはマウントの雰囲気もなく、純粋に再会を喜んでいるようでした。すると、和也はさらりとこう答えました。

「僕は今、会社役員をやってるよ。森井君こそ医者になったって聞いてたけど、今はどうしてる?大学病院勤務だって妻から聞いてたよ」

アケミの夫は、「ああ、まあ、それなりにね」と笑っていました。その言葉を聞いたアケミは、隣で固まっていました。アケミは何も知らずに会社役員の夫を小馬鹿にするような発言を繰り返していたことに、やっと気づいたのでしょう。

やっと伝わった真実

悔しい 手元 女性 PIXTA

「え…役員?」

アケミは、信じられない、という表情で和也を見ていました。その隣で、会社の話をしていた夫同士が話を続けています。

「すごいな、和也くん。有名企業の役員だとは知らなかったよ。良い暮らししてるんだろうな~」
「いやいや、そんなそんな。医者に比べれば、だよ」
「田舎の大学病院勤めなんてたかが知れているよ。東京の大企業の足元にも及ばないさ」

その言葉に、アケミは反射的にスマホを取り出して何か打ち込んでいましたが、あまりに慌てたのかスマホを落としてしまいました。拾い上げる時に少し画面が見えてしまいましたが、どうやら私と夫が勤めている会社の年収を調べていたようです。

アケミの顔が青ざめるのがわかりました。彼女が持っていた高級そうなケーキの箱が、まるで鉛のように重く見えました。

「…ひなこ、な、なんで言わなかったのよ?旦那さんがそんなにすごい人だって」

アケミは、いつになく固い笑顔を作ってそういいました。

「え…だって、聞かれなかったから」

私は冷静に答えます。アケミはいつも自分の話ばかりしていたから知らなかっただけなのですから。

「ひなこは元々、僕の部下でね。一緒に仕事するうちに魅力に気付いて、僕からアプローチしたんだ。ひなこのおかげでここまでやれたんだよ」

和也は、アケミの夫に話しかけるようにそう言いました。アケミの夫は、感心したように「おお~素敵だなぁ」と言っていました。しかし、横でその話を聞いていたアケミは違いました。彼女の顔は、驚きと怒りに満ち、いつもの饒舌さは完全に失われていました―――。

🔴【続きを読む】マウント女が取り乱して…年収自慢からこじれた友人関係の行方|粘着マウント女友達から解放された話

あとがき:打ちのめされたアケミ

とてもスカッとする展開でした。友人との関係性を良好に築くなら、自分の話を聞いてもらうばかりではなく相手を理解する気持ちも大事ですよね。そうした視点が、アケミにはこれまで欠けていたのかもしれません。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】粘着&マウント女友達から解放された話

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