生後間もない長男・陸人の子育てに奔走している主人公・愛子(29)。子育て中の家に、義母がしょっちゅう訪問してくることに悩んでいました。義母の滞在は、2週間以上に及ぶことも。愛子の生活は乱されてストレスを覚えていますが、夫は味方をしてくれず…。
最大であり唯一の悩み
私の名前は愛子。29歳。夫の勝也は32歳です。そして、私たちには生まれたばかりの長男・陸人(りくと)がいます。まだ0歳でかなり手がかかり、正直へとへとな毎日です。
私たちの生活空間は、都心近郊のマンション。決して広くはないけれど、夫婦と小さな陸人にとっては十分快適な家です。勝也は日中仕事で不在ですが、私はこの家でなんとか育児に専念しています。
一方、勝也の母、つまり義母は、遠方の一軒家で一人暮らしをしています。義母は勝也をシングルマザーとして育て上げ、その苦労は並大抵のものではなかったと、勝也から何度も聞かされていました。
「お母さんはね、頑張り屋なんだよ。感謝してもしきれない」
勝也はそう言います。もちろん、私だって感謝はしています。でも、その「感謝」と「私たちの生活を守ること」は、別次元の話だと思っているんです。それなのに―――。
義母の滞在期間が長すぎる
義母が私たちを訪ねてくるのは、3か月に1回くらいのペース。0歳の子どもがいる家にやってくるにしては、かなり頻繁だとは思いませんか?そして、何が一番の問題かというと、その滞在期間です。「泊まりに来る」というより「しばらく住みに来る」と言った方が正確かもしれません。平均して2週間前後…。生後間もない陸人を抱え、ただでさえ手狭な空間に、もう一人大人が加わるストレスたるや、想像を絶します。
そして、その来訪の仕方にも、いつも驚かされます。
「明日、そっちの駅まで行くから、車で迎えに来てくれる?」
いつもこれです。こちらの都合は一切お構いなし。前日になって突然の連絡。せめて1週間前に連絡をくれたっていいのに、勝也も私も、その都度、予定を調整し、あたふたする羽目になります。
突然来る義母に困惑
つい先日も、義母から勝也宛にメッセージが来ました。
「勝也。明日着で、当面の生活用品送るから、愛子ちゃんに受け取っておいてもらってね」
勝也は私にスマホを差し出しながら、困った顔で言いました。
「母さん、またくるってさ」
「いつも急なの? せめていつまで滞在するのか、期間だけでも聞いてほしいんだけど…」
私がそう訴えると、勝也は少し気まずそうにソファに座り直しました。
「それはさ、母さんが満足したら帰るんじゃないの?きっと寂しいんだよ」
「寂しいっていったって、こっちにも都合があるし…」
義母が子育てを手伝ってくれて気を使わない相手ならまだいいのですが、実際はそうではありません。義母はあくまで「お客さん」としているので、家事のルーティーンは乱れ、気遣いの連続で、私の心身は休まりません。
「今回はちゃんと2週間で帰ってもらうって、約束してよ」
「わかった、わかった」
そう言って勝也は、いつも話を流してしまいます。彼にとっては母親がいるのはどうってことないのでしょうけど、私は違うのに。そして翌日。義母は笑顔で私たちのもとにやって来ました。
「愛子ちゃん、陸くん、久しぶり! お邪魔するわね~!」
この時、私はまだ知る由もありませんでした。この笑顔の裏で、とんでもない理不尽が始まろうとしていることを。この期間が、私の結婚生活を揺るがす最大の試練になることを―――。
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あらすじ:義母の「親切」という名の支配
義母の長期滞在は、愛子さんのストレスの原因になっていることがわかります。滞在の長さだけでなく、義母の「気を使っているようで、実は一切気を使っていない」という無神経さも影響しているようです。
さらに、夫婦の空間を守れない夫の態度にもモヤモヤしている様子。結婚したからには、妻の心情にもしっかり気を配ってほしいものですよね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










