🔴【第1話から読む】3か月に1回・2週間滞在って普通?→しょっちゅう来る義母がしんどい|子離れできなすぎる義母
義母の滞在期間中、愛子はうまく気を使って過ごしているつもりでした。しかし、夜になると義母は勝也に対して「愛子に対する不満」を語り始めるようになりました。義母は愛子の失言をでっちあげてまで、勝也に愚痴をこぼしているようで…。
ほぼ4人暮らし…
義母の滞在が始まると、わが家は夫婦と義母、そして陸人の4人での生活です。もちろん、平日の昼間は勝也が仕事に出ているので、リビングで過ごすのは、義母、私、そして息子の陸人の3人。
義母が来ると、私の生活ペースは完全に乱れます。陸人の授乳やおむつ替えの度に義母に気を遣い、テレビの音量や、洗濯機の回し方一つとっても、まるで監視されているような気分になります。それでも、義母は私に対しては常に優しく、ニコニコ接してくれます。
「愛子ちゃん、疲れたでしょう?抱っこ代わりましょうか?」
「陸人くんとお散歩に行かない?私がベビーカー押すわよ」
たまには、義母と一緒に近所へお散歩へ行くこともあります。
「ねえ、あそこのカフェおいしそうね。今度一緒に行きましょう」
「そうですね、今度ぜひ」
そんな他愛もない会話を交わし、義母と私は「それなりに楽しく過ごせている」と、思っていました。
寝耳に水だった義母の訴え
だから、その夜、勝也がした話は、私にとって完全に寝耳に水でした。陸人を寝かしつけて寝室に戻ると、勝也がため息をついて話しかけてきたのです。そのとき、義母は友達らしき相手と長電話中でした。
「愛子、今日、夕方に母さんからLINEがきてさ」
「え? 今日?」
「愛子、母さんに『歳取りましたね』って言ったんだって?」
私は一瞬、頭が真っ白になりました。
「え?わたしが?そんなこと言うわけないよ、失礼すぎるじゃん」
「昼間、リビングで言われたってよ」
「そんなこと一言も言ってないよ、絶対言ってない」
義母に「年取っている」なんて言うほど、私は無神経ではありません。ましてや、いつも気を使って接しているのに。
「どうしてそんなウソをつくんだろう…」
私があまりに驚いていると、勝也は少し困った顔をしました。
「まぁ、愛子が言ってないならいいけどさ、母さんショック受けてたから」
「ショックもなにも、言ってないよ?夕方だって、一緒に仲良く散歩してたんだから!」
義母の不穏な訴えに、私の心はざわざわとするばかりでした。
私への文句は毎日湧いて出る
その日から連日、勝也から私の失言や失敗について聞かれるようになりました。
「母さんがさ、和食が食べたいって言ったのに今日もパスタだったって…」
「え!?お義母さんがパスタもいいわねって言ったんだよ…?」
その日、義母はお昼前のお料理番組を見て「パスタが食べたいわね」って言ったのです。だから予定を変更してパスタにしたのに、裏ではそんなことを言っているなんて。
「もう、お義母さんの本心が全然分からない…」
昼間の楽しく過ごしていた時間も、もしかして義母は内心怒っていたのかな? 私の笑顔も、義母の優しさも、すべてが偽物だったように思えて、義母の顔を見るのが怖くなってきました。
この理不尽な状況は、私の精神を確実に蝕んでいきました。連日、まるで私が悪者であるかのように仕立て上げられる毎日。私は、深く、深く、人間不信の泥沼に足を踏み入れていくのを感じたのです―――。
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あとがき:昼の優しさが夜のナイフになる瞬間
この物語の恐ろしい点は、義母が愛子さんに直接文句を言わないこと。そのせいで、昼間の愛子さんの「楽しかった」という感覚もすべて偽物だったように思えてしまいます。
義母は、愛子さんを追い詰めるために「夫を経由させる」という巧妙な手口を使っています。勝也さんが真偽を確かめず、ただ母の言葉を伝えるだけの「伝書鳩」になっていることが、愛子さんの精神を蝕む最大の原因のように思えます…。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










