🔴【第1話から読む】人を悪役にする義母との、憂鬱なお付き合い
かなこの義母はかなりの曲者で、すぐに人を悪者扱いにします。挙句、自分のことはすぐに棚にあげる始末。そんな義母に、かなこは常々頭を悩ませているのでした。
毎週義実家には行くけれど…
「ねえ、日曜日に母さんのところに行かない?いい梨が届くんだってさ」
土曜日の昼下がり、キッチンで洗い物をしていた私は、夫のゆうやに声をかけられました。窓の外からは穏やかな秋の光が差し込み、家の中は平和な週末の空気に満たされていましたが、私の心はモヤモヤしています。
私とゆうやは、結婚してもうすぐ5年。お互い30代で、子どもはいません。ゆうやの実家は車で10分ほどの距離にあり、ちょくちょく交流をしていました。
「うん、そうだね」
義実家に行かない理由もなく私は了承しましたが、心の中は曇るばかりでした。義母は70代でもう若くないのですから、夫が親を心配する気持ちは理解できます。しかし、私には義母との付き合いが、正直苦痛だったんです。
義母のことが苦手な理由
義母のことが苦手な理由はただ一つ「やけに人を悪者にしたがるから」です。例えば、私たちが会いに行った後に義母が風邪を引くと、義母は夫にこうこぼすのです。
「きっとかなこさんが風邪菌を連れてきたのよね。あの人は出歩くのが好きだし、風邪の予防にも興味がなさそうだもの」
私はマスクや手洗いなど、それなりの配慮をしているつもりです。それでも義母は「私は風邪をうつされた被害者だ」と言いたくてたまらないみたい。気を付けていても風邪くらい引くのだから、だれも悪者にする必要はないと思うのですが…。
義姉にもあたりが強い義母
被害者ヅラするのは私に対してだけでなく、夫の姉、つまり義姉のゆうかさんに対してもそうです。ゆうかさんは帰省のたびにおいしいお菓子を持ってきてくれるのですが、そのお菓子を囲んだあとの夕食時になると、義母は心底うんざりしたような顔をして言いました。
「お腹がいっぱいであんまり食べたくないわ。ゆうかが持ってきたお菓子で胃がもたれたみたいよ」
ゆうかさんは別に義母に無理やり食べさせたわけではありません。義母も「おいしいわね」と笑っていたはずなのに。
一方、男の子であるゆうやのことは可愛くて仕方がないのか、決して悪者にすることはありません。そんな特別扱いも、私からするとまた腹が立ちます。ゆうかさんは気にしていないようでしたが、私はモヤモヤが止まらず、義母を好きになれないのです―――。
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あとがき:自分が悪者にされる居心地悪さ
ただでさえ気を遣う相手である義母に、悪者扱いされたらとてもイヤですよね。会うたびネチネチ言われたら耐えられないでしょう…。みなさんなら、こんな義母にどう対処しますか?
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










