🔴【第1話から読む】人を悪役にする義母との、憂鬱なお付き合い
いつも人を悪者にする義母との付き合いに悩んでいた主人公、かなこ。ある日かなこのもとに、義母から体調不良の連絡がきます。しかし内容はうんざりするような構ってアピールが丸出しで…。
義母の体調不良
ある日の午後、家でくつろいでいると、義母からゆうやの携帯に電話がかかってきました。リビングで携帯を持ったゆうやが、私に小声で「母さん、熱があるらしい」と耳打ちします。ゆうやは「大丈夫?」と心配そうに問いかけますが、義母は弱々しい声で「しんどいわ、今日は寝ていようと思う」と言って電話を切ってしまったといいます。
「なんだか、いつもと様子が違うよね。大丈夫かな」
ゆうやに電話をかけてくるときは饒舌に長話することが多い義母が、こんなにすぐに電話を切るなんて。きっとかなり体調が悪いのだと思いました。ゆうやは「まあ寝ていたら治るんじゃない?」と楽観的でしたが、私はイヤな予感がしたのです。
その予感は的中し、その日から、義母から毎日「具合悪い」と訴える電話がかかってくるようになりました。しかもそれは私のスマホにかかってくるのです。
うんざりするような「かまって」アピール
「また熱が下がらないのよ。ゆうやには言わないでね。心配性だから…」
「大丈夫ですか?」
「昨日なんか、夢に亡くなった私の父が出てきたのよ。もしかしてお迎えかしら…」
義母は電話口で、死を予感させるような言葉まで持ち出し、弱々しく訴えます。その内容は聞いているだけで心が落ち込むような話でした。それほど具合が悪いなら、すぐに受診しないといけないと思いました。
「それは大変ですね。何かあったらいけませんから、病院で診てもらってくださいね」
私としては、優しく気遣いの言葉をかけたつもりです。しかし義母は、私が病院を勧めるたびに
「もう少し様子を見るわ。病院は待ち時間が長くて疲れるから…」
そして病院に行くという言葉もなく、電話を切ってしまうのです。
連日にわたって体調不良を訴えてくるのに、病院には行かない義母。私は義母の真意が分からず、困惑するばかりでした。義母は心配してほしいだけなのか、はたまた本当に具合が悪いのに受診しないのか。真相がわからないまま時間が過ぎるばかりでした―――。
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あとがき:受診しないで連絡してくるのは、構ってほしいだけ?
体調不良ならば早く受診してほしいところですが、受診せずに連絡だけしてくるのは義母の寂しさからなのでしょうか。連日連絡に対応するかなこは疲れてしまいますよね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










