🔴【第1話から読む】人を悪役にする義母との、憂鬱なお付き合い
体調不良の義母から毎日、ネガティブなかまってアピールの連絡を受け続けて来た主人公・かなこ。ついに堪忍袋の尾が切れて、言いたいことすべて言ってしまうのですが…。
伝えるべきことを伝えただけなのに、この反応…
義母が「具合が悪い」と連日訴え始めてから2週間が経過しました。
2週間、毎日欠かさず「具合が悪いの…」と電話がかかってくることに対して、私の忍耐は限界に達しました。毎日のように「病院に行って」と伝えているのに、義母は病院に行くことはありません。
「すぐ受診なんて大げさな…」
「私から電話がくるのが鬱陶しいんでしょう?」
「あなたが私の相手するのが嫌だから病院に任せたいってことね」
など、あたかも病院に行かされる自分がかわいそうとでも言うような言い分を語ってきます。これらの言葉にも堪忍袋の緒が切れそうでした。そして2週間後、ついに強い言葉で義母に言葉をかけたのです。
「お義母さん。2週間も体調がすぐれないのは普通じゃありません。すぐに病院に行ってきてくださいよ!」
いつもの優しい口調ではなく、私は語気を強めてきっぱりと言い放ちました。私の言葉は、心配から出たというよりも、半ば怒りに近い感情が混じっていましたとは思います。
すると、電話口の向こうで義母は、また私を非難するような口調で言い返してきました。
「そんなに怒らなくてもいいじゃない?私だってしんどいんだから…」
「怒っているわけではありませんよ。でも、お母さんに何かあったら遅いじゃないですか!?」
ふだんは静かな物言いをする私の語気の強さに、義母は驚いたと思います。しかし、その後の義母の態度はあまりにも大げさに感じました。
「行きます!行きますから許してください!!もう怒らないで~!」
まるで、私が義母を恐喝して、義母がおびえているような物言いです。私はただ、義母の体を心配する言葉をかけただけなのに。義母は自分のことを「嫁にいじめられたかわいそうな被害者」のように表現したまま、電話を切ってしまいました。
私は何ともいえない罪悪感を持つことになりました。「私の声が大きすぎたかもしれない」という思いはありましたが、義母の健康を守るためには、この強硬手段しかなかったのだと自分に言い聞かせました。
看護師さんにも文句ばかり
その日の午後、義母はやっと病院に行ったようで、家族のLINEグループにメッセージが送られてきました。
「今日、病院に行きました。検査のために入院することになりました」
入院ということでびっくりしましたが、あまりにも長い体調不良の理由がわかりそうで安心しました。
「お義母さん、大変でしたね。よく調べてもらえるようで良かったです。ゆっくり治療してくださいね」
私はすぐにそう返信しました。これで一件落着と思ったのですが、その後にお見舞いに行くと、義母の態度はずいぶんなものでした。
「病衣も薄くて寒いし、まるで監獄にいるみたい」
「食事は味が薄くておいしくない。余計に具合が悪くなりそうよ」
まるで誰かのせいでこんな目に遭っているというような物言いです。そしてその後、夫のスマホに届いた義母からのメッセージを偶然目にしてしまい、私の心は限界を迎えることになりました。
どうして私が悪いの!?
ある夜、夫が義実家のLINEグループでメッセージのやり取りをしている途中でトイレに立ったため、内容が見えてしまいました。そこに義母が送っていた内容はあまりにもひどいものでした。
「あの怖い嫁のせいでひどい目に遭っているよ。ただでさえ具合が悪かったのに、こんな病院にいて最悪な気分よ」
その後、ゆうかさんが私の心境を代弁するかのような、優しいメッセージを送ってくれました。
「お母さん、かなこちゃんのおかげで病気がわかったんじゃないの?そんな言い方するのよくないよ」
そこに夫が送っているのは「やれやれ」のスタンプ一つだけ。夫は私を守ってくれる気もないのかと、寂しい気持ちでいっぱいになりました―――。
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あとがき:受診を勧めてよかったのに、理不尽な扱い
せっかく義母のためを思って受診を勧めていたのに、かなこの気遣いに対する義母の発言がつらいですよね。親族から自分への思いやりに気づけない義母は、どこかで後悔するのではないでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










