🔴【第1話から読む】「実家に帰る」義両親同居が限界で夫にLINE→返信内容がひどい|モラハラ義実家から逃げ出した話
夫と話し合うため喫茶店へ向かうありさ。離婚も視野に入れていることを告げると、夫は「親に聞いてみる」と無責任な言葉を放つ。この言葉で、ありさは夫との決別を決めるのだった。
本心を夫にぶつける覚悟
週末、私は満と2人で、家の近くの喫茶店で会った。
「今日の話し合い、何だかんだで覚悟を決めているのは、私だけだろうな」
心の中でそう呟く。
「満、今日はちゃんと話したいことがあるの」
私は震える声を押さえつけて、はっきりと切り出した。
「私、お義母さんとお義父さんとの同居を続けることは、もうできない。このままでは私の気持ちが壊れてしまう。完全に別居するか、それが無理なら離婚したい」
満は少しの間、何も言わなかった。 コーヒーを一口飲んでから、彼は冷たい声で言った。
「ちょっと落ち着いてほしい。俺の親がそんなに気に食わない?たしかに色々言ってくることはあるだろうけど、そんなの同居してる家庭はみんなそうだろ?そのくらいの我慢ができないの?」
彼の言葉は、まるで私がこの状況を大げさに捉えていると言いたげだった。 さらに
「周りから見たら、嫁が神経質だって思われる話だと思うけど」
そう言われて、心がチクリと痛んだ。 やっぱり、彼は私の味方になってくれることはないのだ。むしろ、悪びれもせず傷口に塩を塗ってくる。
本心を聞いた夫の答え
でも、私はもう、黙って我慢する自分とは違う。
「…私は、メグをあなたみたいには育てたくない」
私の言葉に、満は目を見開いた。
「私がメグの前で『嫌なママ』って言われるのがどれだけつらいか、あなたには分からないでしょ?満は、いつも自分の親の味方ばかりして、つらいと言っている私の気持ちを否定する。メグに同じような人になってほしくないの」
私が淡々とそう告げると、満は何も言い返せなくなった。 彼はただ、俯いたまま、テーブルの上を見つめている。 そして、しばらくの沈黙の後、ようやく重い口を開いた。
「わかったよ。同居やめたいってことだろ?…親に聞いてみるから」
そう言って、彼は何も言わずに店を出て行ってしまった。
はっきりと感じる、幸せな未来
それから私はまた自分の実家に戻った。まだ離婚はできていない。
でも、私は自分のすべきことははっきりと分かった。 満が「親に聞いてみる」と無責任な言葉を最後に放ったことで、彼が自分の人生を親に委ねていることを再認識した。
私は、メグに、自分の人生は自分で決めることができるということを教えてあげたい。 母が私を守ってくれたように、今度は私がメグを守らなければいけない。
実家に戻って玄関を開けると、母とメグの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
「ママ、おかえり!」
メグが私の元へ駆け寄って、小さな腕で抱きついてきた。 私は、この子と、笑顔で生きていくんだ。 そう強く心に決めた。
あとがき:私と娘の、新しい道
この物語は、一人の女性が、自分にとっての「幸せ」を見つけ、一歩を踏み出すまでの記録です。現代社会で、同居や嫁姑問題に悩む女性は少なくありません。ありさもまた、その一人でした。彼女は、義両親からの嫌味、そして夫からの無関心という二重の苦しみに直面します。
しかし、ありさが選んだのは、我慢して自分を殺すことではなく、自分らしく生きる道でした。この物語が、今、何かに悩んでいるあなたの背中を、そっと押すことができたら幸いです。幸せのカタチは、決して一つではありません。










