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🔴【第1話から読む】頼れるけれど“デリカシーがない”職場の先輩→気づかなかった黒い本性|パート先のセクハラ社員
宮田からの質問は、夫との関係や個人的な領域にまで踏み込んできます。極めつけは、2人きりの休憩室での下品な性的な問いかけ。りかこは強い不快感を持ちながらも、強く非難できずにいました。
エスカレートする先輩
宮田さんからの違和感ある質問は、日を追うごとにエスカレートしていきました。なんていうか、最初は「職場での雑談」の範囲内だったのが、だんだんと私個人の、踏み込んでほしくない領域にまで侵入してくるようになったんです。
「この間、娘さんの熱で休んだ時さ、旦那さんはりかこちゃんに優しくしてくれた?りかこちゃん、疲れてそうだったけど」
「あ、はい、もちろん。夫も心配してくれて、助かりました。」
こんな会話から始まります。最初は心配してくれているのかな、って思えたのに、話のゴールがいつも不穏になっていくんです。
恋愛感情を探られている…?
ある日、2人きりのバックヤードで、宮田さんが声を潜めて言ったんです。
「ねぇ、りかこちゃん。旦那さんと本当に仲良いの?旦那さんとケンカしたって話を小耳にはさんだんだけど…」
「え…っ?仲良いですよ!そんな噂、誰が言ってるんですか?」
「いや、噂ってか、俺がなんとなくそう思って。だって、りかこちゃんくらい美人で仕事もできたらさ、旦那はもっと優しくするはずだよ」
「そ、そんなこと…」
彼の言葉には、妙な含みがあって、すごく気持ち悪かったのを覚えています。それだけじゃない。彼はまるで私の恋愛感情を探るかのように、こんな質問までしてきたんです。
「りかこちゃんはさ、旦那さん以外にドキッとしたりすることないの?」
「そんなことありませんよ!私は夫一筋ですし、家の外でそんなこと考えません」
私、思わず語気が強くなっちゃったんだけど、宮田さんはニヤニヤするだけ。そして、極めつけは、先週の休憩室でのことでした。
完全な下ネタにドン引き
「夫婦ってさ、どんなに仲良くても『満たされないな』って思うことあるよね?りかこちゃんもそうでしょ?」
私は黙って聞いていました。話が、もう戻ってこないところに行きそうだって直感で分かったから。
「…でさ、夜の方どう? 旦那さんとちゃんと満たされてる?正直さ、りかこちゃんくらいの年齢って一番そういう欲求ある時でしょ?」
もう、その瞬間、頭の中が真っ白になりました。「夜の方」って、完全な下ネタ。しかもそれを既婚かつパートより立場が上の社員が言ってくるなんて、どうかしています。
「宮田さん、そういう話はしたくないです」
か細い声で、そう言うのが精一杯でした。そのときほかのパートさんが休憩のために部屋に入ってきてくれて、その話が続くことはありませんでした。
今考えると、私がその時、もっと強く「セクハラですよ!」って言えていたら、展開は変わったかもしれない。でも、あの時の私は、ただただ平静を装うことで、この嫌な状況をやり過ごしたかっただけなんです。
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あとがき:一線を越えた質問と、私の鈍感さ
「デリカシーのない質問」は、ハラスメントの始まりを告げる合図です。夫婦関係や性的な話題にまで踏み込む彼の言動に対し、りかこが感じた「事なかれ主義」の葛藤は、多くの方が経験するかもしれません。あの時、もっと強く「ノー」と言えていたら…という後悔は、自分を責める必要はありませんが、初期段階での明確な抵抗が、いかに重要かを教えてくれます。自分の心の境界線は、断固として守り抜くべきものです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










