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モラハラ夫が警察に連行→幼稚園前で起きた離婚めぐるバトルの結末|モラハラ夫から昼逃げした話

授かり婚ではあるものの幸せな結婚をしたはずだったミユ。しかし夫であるユウイチは、妊娠を機にミユにつらく当たるように。周囲の人の協力を得ながら昼逃げに成功し、残すはユウイチとの決着をつけるのみ!『モラハラ夫から昼逃げした話』最終話をごらんください。

Ⓒママリ/画像の生成にAIを使用しています

🔴【第1話から読む】つわりで寝込む妻に「手抜きをするな」優しかった夫が豹変したとき|モラハラから昼逃げした話

両親や義両親の理解も得た上で、友人の助けを借りモラハラ夫からの昼逃げに成功したミユ。しかしまだ、モラハラ夫と決着をつけるという大切な使命が残っていたのでした。

やはり追いかけてきったモラハラ夫

幼稚園 PIXTA

新しい生活が始まってから1週間が経ちました。ユカは新しい部屋にも慣れ、幼稚園にも元気に通っています。私もハルナの紹介で弁護士を見つけ、離婚調停の準備を進めていました。

その日の夕方、私はユカの幼稚園に迎えに行きました。ユカが友達と手を振り合って門を出た、まさにその時、見慣れた1台の車が幼稚園の前に止まり、ユウイチが降りてきたのです。私は一瞬、心臓が凍り付くような感覚を覚えました。ユウイチは、私とユカに気づくと、慌てた様子で近づいてきました。

「ミユ!どこに行ってたんだよ、心配してたんだぞ」

そして、人目もはばからず、その場で私に向かって深く頭を下げてきたのです。

「俺が悪かった。本当に悪かったから、頼む、家へ帰ってきてくれ」

その姿に、一瞬だけ心が揺らぎそうになりました。しかし、ハルナの助言を思い出して冷静になり、ユウイチに問いかけました。

「ねえ、具体的に何が悪かったか分かる?」

全然変わっていなかったモラハラ夫

男性 路上 後姿 PIXTA

その質問は、ユウイチにとって完全に予想外のものだった様子。突然姿を現せば、私が平謝りすると思い込んでいたのでしょう。ユウイチは顔を上げ、いら立ちの色を浮かべました。

「なんだよ、色々俺が文句言うのが気に食わなかったんだろ?謝ってるんだからさ…」

ユウイチの言葉には、「謝ったんだから、もう許せ」という傲慢な気持ちが透けて見えます。私の傷は「気に食わなかった」などという軽いものではありません。

「そうじゃないよね。あなたのバカにした態度、家事も育児もまったくしない姿勢、乱暴な物言い、全部私を傷つけてたよ。自分が何をしてたか覚えてないの?ねえ?」

私がわざと強く言うと、ユウイチは逆ギレして理性を失っていきました。これが彼の本当の姿なのです。

「うるさいな!お前が妊娠したから仕方なく結婚して、自由も金もなくなって、俺も疲れてたんだよ!謝ってるんだから蒸し返すんじゃねえよ、お前も謝れよ、おい!謝れ!」

その瞬間、私の心の中にあった最後の未練や情けは、完全に消え去りました。ユウイチは私たちを罵倒し、今にも手を出しそうな勢いです。私はすぐに携帯電話を取り出し、迷わず警察に通報しました。

「別居中の夫に待ち伏せされて、身の危険を感じます。すぐ来てください」
「おい、何言ってるんだ!」

ユウイチが私からスマホを奪おうとつかみかかろうとしましたが、送迎のほかの保護者が集まってきていて、誰かのパパに制止されていました。外面のいい夫にとって、他所の夫につかまえられるなんて恥ずかしさでいっぱいだったと思います。

「なあ、ちゃんと話し合おう。警察には間違いだったと言ってくれよ」

ユウイチは最後まで私を説得しようとしましたが、私は警察がくるまで応じることはありませんでした。

無事、離婚成立

警察 PIXTA

数分後、警察官が数名、幼稚園の前に到着しました。ユウイチは、警察官の姿を見るとさらに激昂しました。

「なんで俺が悪いんだよ!人生を潰されたのは俺だ……!」

警官を前に暴れるため連行されていくユウイチの姿を、私はただ冷めた目で見つめていました。彼の言葉の端々に表れる自己中心的な考え方と、一切の反省がない態度を見て「逃げて正解だった」と心の底から痛感しました。

彼の隣で生きていても、私たちが幸せになる未来は、どこにも存在しなかったのです。

それからしばらくして、ユカが幼稚園に行っている間に、私はハルナと以前にも会った喫茶店で再会しました。

「離婚が成立したよ」

私が報告すると、ハルナは自分のことのように喜んでくれました。離婚調停は、やはり一筋縄ではいきませんでしたが、信頼する弁護士のおかげで、ユウイチの不当な要求はすべて断ることができました。私が記録していた詳細なモラハラ日記と、ユウイチが幼稚園前で逆ギレした際の警察への通報記録も、有利に働いたようでした。

「本当によかった。ミユ、よく頑張ったね」

ハルナは私の手を握ってくれました。その温かさに、私は再び涙が出そうになりましたが、今度は悲しみの涙ではなく、安堵と感謝の涙でした。私は窓の外の青空を見上げ、深く息を吸い込みました。

「これからは、ユカと2人で助け合いながら生きていく。それが、私の新しい人生よ」

私は、愛する娘と、かけがえのない友人の存在を胸に刻み、力強くそう誓いました。

あとがき:結局モラハラ男は変わらない

無事離婚が成立し安堵の結末を迎えることができました。

夫のモラハラから逃げ出すことができたミユの未来が、明るいものになるといいですね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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