3歳の娘を持つゆりこは、幼稚園への車送迎中、ママ友のるみから「バスに遅れたから乗せてほしい」と頼まれる。快く引き受けたものの、次第に頻度が増え、感謝の言葉も形骸化。いつしか「無料タクシー」のような扱いに、ゆりこの心には拭いきれないモヤモヤがたまっていく。
送迎はわが子との楽しいドライブ
こんにちは、ゆりこです(30歳)です。31歳の夫・大介と、この春から幼稚園の年少さんに上がったばかりの3歳の娘・サキと3人で暮らしています。
入園による新生活、新しい制服。サキの登園準備に追われる毎日はバタバタですが、娘の成長を感じて、どこか誇らしい気持ちでいっぱいでした。うちの幼稚園は、自家用車での送迎が許可されています。
私は運転が好きだし、サキと一緒に朝のドライブを楽しみながら通園するのが日課になっていました。
プレ時代から仲良しのママ友
そんな幼稚園生活が始まってすぐのこと。プレ幼稚園時代から仲良くしているママ友・るみさんから連絡がありました。るみさんは私より3つ年上で、娘のさなちゃんとサキは大親友です。
「ゆりこちゃん、おはよー!ごめん、今日バスに乗り遅れちゃって……!もしよかったら、一緒に乗せていってもらえないかな?」
GW明けの少し気が抜けた時期、朝の8時過ぎに届いたLINE。
「いいよー!10分後にこっち出るから、家の前で待ってて!」
私は快く返信しました。るみさんの家は幼稚園までの道のりの中間地点。ちょっと車を寄せるだけでいいし、困ったときはお互い様です。車内では子どもたちが楽しそうにおしゃべりして、るみさんも「本当に助かったよ、ありがとう!」と何度も言ってくれました。
でも、これが「モヤモヤの始まり」だったんです―――。
「園バスに間に合わない」と連絡をしてくるママ友
数日後「今日もバス間に合わなそう……」と連絡が来ました。さらにその3日後にも。「また?」と思いつつ、断る理由もありません。
「いいよ、今から向かうね」
「ごめんねー、助かる!」
そんなやり取りが、週に2回、3回と増えていきました。気づけば、週に4回もるみさん親子を拾っている時期もありました。
「ゆりこちゃんの車で通うのが楽しくて、さながバス嫌がるようになっちゃってさ~」
るみさんは冗談めかして言いますが、私は少しずつ、胸の奥がチリッと焼けるような違和感を覚え始めていました。
ガソリン代は、まあ、ついでだからいい。手間も、寄るだけだからいい。でも、当然のように家の前で待っている彼女たちの姿を見るたびに、「なんだか無料のタクシーみたい」という思いがたまっていったのです。
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あとがき:小さな「いいよ」が心の色を奪うとき
「困ったときはお互い様」という言葉は美しいですが、片方だけが負担を抱え続ける関係は、少しずつ心を摩耗させてしまいます。ゆりこさんが感じた「チリッとした違和感」は、自分を大切にしようとする心のサインだったのかもしれません。相手を思う優しさがあるからこそ、その厚意が「当然の権利」として扱われる悲しさは身に沁みます。
日常の些細な甘えが、友情のバランスを崩していく様子に、胸が締め付けられるエピソードです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










