🔴【第1話から読む】幼稚園バスの「乗り遅れ」助けてあげたら→ママ友の変化に“モヤモヤ”|相乗りしたがるママ友
連日の送迎要請に疲弊するゆりこは、ある朝、準備が早く済んだため連絡を待たずに登園する。後から届いた依頼を断ると、るみからは既読スルー。お迎え時も冷たい態度を取られ、ゆりこは「私が悪いの?」と自責の念に駆られるが、夫の大介から意外な指摘を受けて…。
連日のように相乗りを求められる
登園時にたびたびるみさん親子を同乗させるようになって、1か月が経ちました。
朝、サキをチャイルドシートに乗せ、水筒を持って、忘れ物を確認して……。自分の準備で精一杯なのに、頭の片隅にはいつも「今日はるみさんからLINEが来るかな?」という不安がよぎります。
「おはよ!今日もいいかな?」
「ごめん、今日も……!」
最近では、挨拶すら省略されたLINEが届くこともあります。るみさんは車内では楽しくお喋りしてくれるし、娘同士もあんなに仲が良い。だから、この「モヤモヤ」を口にするのは、私の心が狭いせいなんだ。そう自分に言い聞かせていました。
いつもより早く幼稚園に行った日のできごと
そんなある日の朝のことです。サキが奇跡的に早く準備を終え「ママ、早く行こう!」と私を急かしました。 早めに登園すると園庭で遊んで朝の会を待てるらしく、早く遊びたい様子です。
「そうだね、今日は早く行こうか」
私はいつもより15分早く家を出ました。るみさんの家の前を通ったときは、まだ彼女たちは外に出ていませんでした。連絡も来ていなかったので、そのまま通り過ぎて園に向かったのです。
無事にサキを送り届け、ホッとしてスマホを見ると、るみさんからLINEが入っていました。
「ごめん!今日もお願いしていい?今、玄関出るとこ!」
送信時間は、私がちょうど幼稚園の駐車場に着いたころ。私は少し迷いましたが、正直に返しました。
「ごめん!今日はサキの支度が早く終わったから、もう幼稚園に送っちゃったの」
……返信が来ません。
私の感覚なら、こういうときは「そうなんだ、急にごめんね」「わかった!勝手なこと言ってごめん~」などの言葉が返ってくるはず。でも、画面には「既読」がついたまま、1時間、2時間が過ぎていきました。
ママ友と妙な溝が生まれてしまった
お迎えの時間、園の玄関先でるみさんと顔を合わせました。
「あ、るみさん!朝は入れ違いになっちゃったね」
私が努めて明るく声をかけると、るみさんは一瞬目をそらし、小さな声で「……ううん、大丈夫」と言ったきり、他のママのところへ行ってしまいました。
心臓がドキドキしました。悪いことをしたのは私? 「乗せていってあげる」のは、私の善意だったはずなのに。いつの間にか、その善意は「義務」にすり替わって、守れなかったら私が責められるの?
その夜、帰宅した夫の大介に、我慢できずに相談しました。
「……やっぱり、私の心が狭いのかな。今日、断っちゃったから怒ってるみたいで」
大介は私の話を聞き終えると、呆れたように苦笑いしました。
「ゆりこ。それは『心が狭い』んじゃなくて『いい人すぎ』だよ」
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あとがき:「善意の義務化という見えない鎖」
断った瞬間に相手の態度が豹変する。これは、これまでのゆりこさんの献身が「親切」ではなく「都合のいいインフラ」に成り下がっていた証拠でもあります。既読スルーの冷たさに怯えるゆりこさんの姿は、対等なはずのママ友関係に潜む「階級」や「パワーバランス」の怖さを浮き彫りにします。
自分の非を探してしまう彼女に対し、冷静な視点を持つ夫・大介の登場が、どんよりとした物語に一筋の光を投げかけてくれます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










