🔴【第1話から読む】幼稚園バスの「乗り遅れ」助けてあげたら→ママ友の変化に“モヤモヤ”|相乗りしたがるママ友
夫の大介は、ゆりこが直面している本当の恐怖は「チャイルドシートなしでの同乗」だと指摘。万が一の事故の際、責任が取れるのか。その言葉に背筋を凍らせたゆりこは、嫌われる恐怖よりも「命を守る責任」を優先することを決意して…。
夫の苦言
大介は真剣な表情で私に言いました。
「ゆりこ、そのママ友との関係、今のままじゃ絶対壊れるぞ。っていうか、もう半分壊れかけてるだろ?君がビクビクしてる時点でさ」
「でも、サキとさなちゃんは仲良しだし、卒園まであと3年もあるんだよ?気まずくなるのは怖くて……」
「気まずくなるのを恐れて、ずっとタクシーを続けるつもり?それにさ……一番大事なことを忘れてない?」
大介が指差したのは、リビングに置いてあった育児雑誌でした。
「チャイルドシートだよ。るみさんの子ども、乗せるときどうしてる?」
事故の危険を指摘されハッとする
私はハッとしました。
「……あ。さなちゃんは後部座席に普通に座らせて、るみさんが隣で支えてるだけで……」
「おいおい、それマジかよ。近場だからって甘く見すぎ」
大介の声が少し強くなりました。
「もし万が一、もらい事故でも起きたらどうするつもり?チャイルドシートなしだとリスクが高すぎる。ママ友と気まずいなんてぬるい話じゃ済まないよ」
親切心でしていた「恐ろしいこと」
背筋が凍る思いでした。 今まで「ガソリン代もかからないし」「ついでだし」と自分を納得させていたけれど、よく考えてみたら私はとんでもないリスクを背負っていた。もし万が一のことがあれば、私もるみさんも、娘たちも人生に大きな傷を負うことになります。
「……気づかなかった。私、なんて怖いことをしてたんだろう」
「ゆりこが今後もその親子と仲良くしたいと思うならなおさら、危険性についてきちんと話したほうがいいよ。相手を大事に思っていることも伝わるし、今後のモヤモヤも解消されるんじゃないか?」
大介の言葉に、私は深く頷きました。 るみさんに嫌われるのが怖くて、本当の危険から目を背けていた。それは優しさでもなんでもなかったんです。
私はスマホを手に取りました。画面には、まだるみさんからの返信はありません。 でも、もう顔色を伺うのはやめよう。 サキを守るために、さなちゃんを守るために。そして、るみさんとの関係を本来の姿に戻すために。
私は震える指で、スマホのメッセージを打ち始めました―――。
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あとがき:「優しさの仮面を剥ぎ、命の重さと向き合う」
感情論だけでは解決できない「安全」という絶対的な基準。大介の指摘は、読者である私たちにも冷や水を浴びせます。「ちょっとそこまで」という油断が、一生消えない後悔に変わるリスク。ゆりこさんは、るみさんに嫌われることよりも、るみさんの子どもを守ることを選びました。
それは、これまでの「顔色を伺う優しさ」とは違う、本当の意味での「大人としての誠実さ」に目覚めた瞬間だったのだと感じます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










