🔴【第1話から読む】人を悪役にする義母との、憂鬱なお付き合い
義母のひどい扱いに対し夫は無関心、義姉もあてにならない…そんな状況で疲弊していく主人公、かなこ。実母に連絡し、相談することにしました。
義母の言葉に、もう耐えられなくなり…
義母が入院してから数日たったある日、入院中の義母から、私の個人LINEにメッセージが送られてきました。
「もう元気だから家に帰りたいのに、まだ検査があるからって帰してくれないのよ。本当につらいわ」
私は、義母からの構ってアピールだと察しつつも「話し相手にならなりますから、いつでも連絡くださいね」と精一杯のやさしさで返信しました。すると、義母からはまたチクリとした攻撃が届きます。
「あなたのおかげで病気が見つかりそうなのはありがたいんだけどね、ちょっとありがた迷惑なのよね」
「ありがた迷惑」――。この言葉に、私の呆れは頂点に達しました。連日「心配して」と言わんばかりの連絡をしてきて、本気で心配して受診を促したら「ありがた迷惑」、そして親族間では「怖い嫁」扱いです。
私はもう、この人に何を言っても無駄だと悟り、そのメッセージには返事をせずに、実母に電話をかけました。義実家の愚痴なんて漏らしたことがありませんでしたが、今回ばかりは我慢ならなかったのです。
母が味方をしてくれた
私が経緯を説明して「私がおかしいのかな?」と言うと、実母は力強くこう言ってくれました。
「とんでもない、あなたはよくやったと思うわよ。この年で病気を放置したら命に関わるからね。お義母さんはバツが悪いのかもしれないけれど、言い方がよくないと思う」
実母の言葉に、私は心底安心できました。思いを知って共感してくれる人がいるだけで心強かったのです。
さらに、数日後、義母が私も含めたグループLINEにこんなメッセージをしてきました。
「お医者さんに嫁に脅されて病院に来たっていったらね、『なかなかいない素敵なお嫁さんですよ』ですって」
「私みたいな頑固を病院に行かせるなんて、かなこさんはやっぱり怖いわ~」
冗談めいた口調でもまだチクチク言ってくる義母。うんざりしていると、義姉が珍しく即レスしてくれました。
「お医者さんが正しいよ」
「もっとかなこちゃんに感謝すべきだと思う。かなこちゃんは怖い嫁なんかじゃないよ、優しくて家族思いなお嫁さんなんだよ」
ゆうかさんのメッセージに、義母はそれから何も送ってこなくなりました。私は本当にうれしくて涙が出そうでした。
「もうすぐ退院できそうで良かったです。無理せずにゆっくりしてくださいね」
こんなメッセージを送り、私はスマホを閉じました。義母からの悪者扱いで心が荒んでばかりでしたが、理解してくれる人が現れただけで心が温まり、まだ頑張れそうだと思えたのです。
義母の退院後は、適度な距離感を保ちながら親族付き合いを続けています。頑固で自分の意見を曲げない義母ですが、家族が大好きな寂しがりやな人でもあります。お互いに衝突しない範囲で、よい関係を築いていけたらと思っています。
あとがき:正しさを分かってくれる人もいる
医師の言葉に、心が温かくなりましたね。かなこが義母を思う気持ちあってこその受診だったことを、義母にも気づいてほしいところです。義母とは適度な距離を保ちつつ、かなこさんが穏やかな日々を送れることを祈ります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










