🔴【第1話から読む】意識高めママ友から「お菓子の成分表示見た?」感覚の違いにハラハラ|自然派を押し付けてくるママ友
いわゆる自然派の思想にハマっていった聡子の批判はエスカレート。予防接種は「毒を打ち込む」、肉は「死骸」、牛乳は「牛の子どもの母乳」と強い言葉で全てを否定します。
息子・るいの喜びの瞬間を投稿しても必ず批判がセットになり。主人公・さやかは「自分が間違っているのか」という自己否定のループにおちいって…。
予防接種にも批判めいたDMが
聡子からのメッセージが来るたびに、スマホを持つ手が震えるようになったのは、大袈裟じゃなくて本当の話。
特に、るいの健康と成長に関わることについては、聡子の口調はどんどん強くなっていった。初めての予防接種のストーリーをアップした時なんて、すぐに長文のDMが来たの。
「ワクチンは絶対ダメ!私はねあれがどれだけ危険なものか、もう知っているから。るいくんの免疫力をわざわざ下げて、将来にわたって毒を打ち込むなんて、本当にやめてあげてね。まだ間に合うから、次の接種はキャンセルしてね」
私はただ、「るいの健康のために」って、小児科の先生の指示通りにしているだけなのに。それを「毒を打ち込む」なんて言われると、まるで私がるいを傷つけているみたいで嫌なものです。
でも、るいの保育園生活や、将来の集団生活のことを考えると、予防接種をしない選択はしたくありませんでした。だから、この時は「いろいろ調べてくれてありがとう。でも、主治医と相談して決めたからね」って、すごく気を遣って返信しました。
離乳食は順調だったけど、また批判され…
注射については言い返したらさらに言ってくることはなかったのですが、今度は食事について。
るいは離乳食からずっとお肉が好きで、最近は豚肉や牛肉の炒め物をパクパク食べてくれるのが私のちょっとした自慢でした。その夕飯の写真をストーリーにあげた時も、すぐに反応がきて…。
「さやかちゃん、お肉は子どもに与えちゃダメ。タンパク質は植物からとろうよ。牛や豚がどんなに悲しい思いをして、どんな環境で育てられているか知ってる?彼らも命ある生き物だよ。わが子に動物の死骸を食べさせるの?」
「死骸」って言葉が、私の心臓にグサッと刺さった。私が愛情を込めて作った料理が、一瞬で汚いものに思えてきて。
友人の批判のDMに我慢の限界が
そして、極めつけは牛乳のこと。るいは本当に牛乳が大好きで、朝食には欠かせない飲み物です。そのマグカップを持つるいの満面の笑みを投稿したら、すぐにまたDMが。
「ねえ、牛乳は牛のための母乳だよね?よく考えてみて、さやかちゃんは自分の母乳をほかの子に与えるのは嫌じゃない?そうだとしたら、るいくんが牛の飲み物を飲んでいるのも変なことだよ」
このメッセージを読んだとき、さすがに「もうやめて!」って叫びたくなった。
私が選ぶものは全て否定。るいの喜びの瞬間に、必ず聡子の批判がセットでついてくる。聡子の理屈は、ある意味で筋が通っているように聞こえる瞬間もあるからこそ、私の心は乱された。
「もしかして、私が間違っているのかな?るいのためを思ってしていることが、実はるいのためじゃないのかな?」
自信が完全に失われてしまって、SNSに投稿するのも怖くなってしまいました。旧友だからこそ失いたくないし、強く言い返すのも気が引けて、限界を超えて我慢してしまったのかもしれません。
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あとがき: 愛情と不安のあいだで
聡子さんのDMは、るい君の「健康と成長」という最もデリケートな部分を標的にします。特に「毒」「死骸」といったショッキングな言葉は、さやかさんが愛情を込めた育児を一瞬で汚いものに変えてしまいます。聡子さんの「理屈」が完全に間違いではない部分があるため、さやかさんの心は深く乱されます。友達だからこそ強く反論できない優しさが、結果的に彼女自身を苦しめ、SNSでの発信、つまりるい君の成長記録を残す喜びさえも奪ってしまう状況に、胸が締め付けられます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










