🔴【第1話から読む】意識高めママ友から「お菓子の成分表示見た?」感覚の違いにハラハラ|自然派を押し付けてくるママ友
友情を断ち切れず、自然派思想を押し付ける聡子の信念に耐える日々「現代の薬は不要」「シャンプーは化学物質」という聡子の極端な投稿を見るたびに、つらい気持ちを抑えきれなくなるさやかは…。
友人の接し方に戸惑う
貴重な学生時代からの友人を大切にしたかった私が、これだけ違和感だらけの状況になっても聡子のフォローを外すことができなかった。同じ高校で笑い合った仲だったし、大学で疎遠になっていたとはいえ、また繋がれた縁を断ち切ってしまうのは気が引けたのです。
それに、聡子は私を傷つけたいのではなく「るいのため」を思って話してくれている。悪意がないのはよいことなのかもしれないけれど、だからこそ、私も強く拒絶できません。それが、この状況をより複雑にしていました。
「聡子、子ども生まれてから、なんか変になっちゃった…」
誰にも言えない心の声として、夫の満にだけこぼしたことがある。
夫は「人は変わることがあるんだから、自分は自分が正しいと思う道を行けばいいんだよ」と言いますが、やることなすこと批判される状態で、堂々とするのはなかなか難しく感じました。
「普通の育児」は、怠けている?
思想が強くなり始めたと感じてから数か月後、聡子の投稿は、もはや違和感だらけ。
「現代の薬は飲ませない。子どもの病気は自然の力だけで治せる」
「市販のシャンプーは全部化学物質だから使わない。私は自然のものだけで洗う」
ある時なんて、るいが風邪をひいた時に病院に連れて行き、お薬をもらったことを投稿したら「薬で症状を抑えるなんて、るいくんの自然治癒力を殺すつもり?」とまで言われた。
聡子がどんな思想で子育てをしていても私は批判なんてしていないのに、なぜ聡子は一方的に私を批判して平気な顔をしているんだろう。
育児を否定されて自信をなくす
わが子であるるいのことを一番に考えているのは私だ。るいの笑顔を見たいし、るいの健康を守りたい。夫・満と2人で話し合って、周りのママ友の意見も参考にしながら、一生懸命決めてきたことなのに。
「さやかちゃんは間違っている」
「るいくんにとって毒だ」
聡子の言葉が、私の自信を少しずつ削り取っていく。このまま聡子の言動に耐え続けて、るいの成長の記録をSNSに上げること自体をやめてしまうのはイヤだ。でも、衝突なくしてこの関係性を変えるのは、もはやもう無理なのかもしれない―――。
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あとがき:「普通の育児」が脅かされるとき
この状況は、さやかさんの根底にある「るいの健康を守りたい」という親としての本能的な願望を攻撃し続けます。聡子さんの熱心なメッセージの裏には善意があるのは分かっているが、それが「押し付け」であることをさやかさんは感じながらも、優しい性格ゆえに拒否できません。るい君のために作ったご飯でさえ不安になるという描写は、さやかさんの自己肯定感が限界に来ていることを示しています。このままではSNSを止めてしまい、るい君の貴重な記録が途絶えてしまうという危機感が、解決への一歩を踏み出す動機となります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










