🔴【第1話から読む】夫にLINE履歴にいた「まさお」は女→別居を始めた妻は“攻撃”を止められず|私はモラハラ妻ですか
将也から届いた「離婚したい」というメッセージに、みわは怒り心頭。姉は、将也の心情について「責任から逃げたいだけ」だと指摘し、みわは自分の人生を切り拓く覚悟を決めるのでした―――。
私を加害者にする夫
将也からの連絡が途絶えて数日。ようやく彼から返信がありました。短い、事務的なメッセージでした。
「もう話し合いはできない。もう終わりにしたいから離婚しよう」
「……え?」
私の心が、一瞬で冷たくなりました。不貞の責任を取るべき立場のはずの夫が、そのことには触れず関係を断ち切ろうとしています。驚いて電話をかけても出ず、何度も「話す気力がない」とメッセージが返ってくるだけでした。
シタ夫が「自称被害者」になる理由
「なんで不貞した側が病んでいる風になるわけ…?」
私はまた姉に訴えました。私の苦しみは彼によって作られたものなのに、彼はまるで私が原因で傷つき、憔悴しきっているかのように振る舞います。それはあまりにも理不尽に思えました。
姉は、冷静に言いました。
「将也さんはみわに責められて『辛かった』『耐えられない』とは言うけど、自分が何をしたかは棚に上げたままだよね。常に自分のことばっかり。みわの接し方うんぬんの話じゃなく、将也さんはただ責任から逃げたいだけだよ」
姉のその言葉はスッと心に入ってきました。私がどうこうではなく、彼自身が自分がしたことと向き合えないんだと気づいたのです。
夫が勝手に言い出した「モラハラ妻」というレッテルは、本当に悲しい。でも、私が持っている証拠、実際にされたことの記録は無駄にはなりません。もう覚悟を決めて闘うべきときなのかもしれないと思いました。
自分の幸せのために生きる決意
今の私は、夫の離婚要求をのむつもりでいます。ただし、そのときは夫にはきっちりと自分がしたことの責任を取ってもらうつもりです。もう、私は将也の感情に振り回されて、自分を責めることはしない。私はサレ妻として、自分の人生とむつみの幸せを守るために、現実的な一歩を踏み出します。
今回のできごとを通じて、私はさまざまなことを学びました。どんなに信頼していた相手も裏切ることはあるということ。それでも私を助けてくれる人は必ずいるということ。そして、誰かの言動に惑わされず自分自身の人生を見つめて、幸せを守るべきだということ。
もう泣いてばかりいた私ではありません。私と娘の幸せのために、一歩ずつ人生を前に進めていきたいと思います。
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あとがき:卑怯な理屈への決別
将也は、不貞の責任を認めず、みわの精神的な攻撃だけを理由に一方的に関係を断とうとします。姉の「責任から逃げたいだけ」という鋭い指摘は、みわの目にあった膜を取り去りました。「私が変わるべき」という反省すらも、将也にとっては「モラハラ妻が悪い」という主張の証拠にされてしまう。この理不尽さに気づいたみわは、感情に振り回されることをやめ、司法の場で決着をつける「現実的な一歩」を踏み出す覚悟を決めます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










