夫・将也の不貞が発覚し、長女と実家で別居中の私、みわ(28)。怒りと裏切られた痛みから、将也を責める行為が止められなくて…。
私はサレ妻
私、みわ。28歳。まさか自分が「サレ妻」になるなんて、夢にも思っていませんでした。私と夫の将也(29)は別居中です。長女のむつみ(3)と2人、実家にお世話になっています。将也の不貞が原因で。
発覚は、本当に偶然でした。将也のスマホをふと見たとき、明らかに女性からとわかるメッセージが届いているのを見たことがきっかけです。将也は「会社の後輩」って言ってたけど、LINEのトーク履歴に残っていたのは「まさお」という名前のアカウント。明らかに女性なのに、きっと夫が細工したのだと思います。
「まさお」は女
その内容は、目を覆いたくなるようなものでした。
「最近、妻がヒステリックでさ。家に帰りたくないよ」
「今日も笑顔に癒されたよ。本当にありがとう。愛してる」
そんな甘い言葉の羅列を見て、私の頭は真っ白になりました。震える手で将也を問いただしたけれど、彼はただ俯くだけ。その時、私の心に宿ったのは、悲しみや絶望よりも、むしろ燃え盛るような怒りでした。
「どうして裏切ったの?むつみのことも考えてよ!」
「ごめん、でも、みわだってずっと僕に優しくなかったじゃん」
「そんなの言い訳にならないよ?私は今後ずっと将也の浮気を疑わなきゃいけないの?」
別居が始まってからも、彼への攻撃をやめられませんでした。将也に毎日のようにLINEや電話で、私の悲しい気持ちや、裏切られた痛みをぶつけ続けました。自分でも意味がないとわかっていたけれど、こうしないと私が壊れてしまいそうだったんです。
つい、夫にきつい言葉を浴びせてしまう
そんな私を、実家にいる姉のかおり(31)は静かに見守ってくれていました。独身でキャリアウーマンの姉は、私とは正反対に芯が強い人。
「また将也くんに電話?みわ、自分のメンタルがやられちゃうよ」
姉は責めずに、いつも私の話を聞いてくれます。別居生活は、暗いトンネルのようで終わりが見えずつらいものでした。不倫相手が誰なのかも特定できてないまま、偽名のLINEのやりとりを握りしめている私は、一体いつまでこの戦いを続けるのでしょう。
でも、責めるのをやめたら将也との関係が切れてしまう気がして。それが怖くて、また将也を責めてしまう。そんな毎日でした。
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あとがき:怒りが繋ぐ鎖
サレ妻となったみわの心に渦巻くのは、悲しみよりも燃え盛るような「怒り」です。この怒りは、将也への罰であると同時に、彼との関係がまだ続いている証拠だと、みわは感じているようです。
しかし、夫への攻撃が、いずれみわ自身を苦しめることになる、その予兆も感じます。不貞相手が特定できていない中、みわの心はこの怒りの鎖からいつ解放されるのでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










