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子ども大好き義姉の「子育て協力」→実はイライラしている嫁の本音|弟の子を独占する義姉

娘の花が生まれてから、沙耶たち夫婦は慣れない子育てに奮闘していた。そんな折、義姉の絵里さんから届いた「お食い初め」の提案。「お祝いだから」と微笑む義姉の姿に、私は少しずつ胸の奥にモヤモヤを抱えるようになる──。“善意”と“干渉”の境界線が曖昧になる瞬間を、沙耶はこの日、確かに感じていた。『弟の子を独占する義姉』をごらんください。

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義姉の絵里は、明るく頼れる存在として沙耶たち夫婦を支えてくれた。しかし妊娠・出産を機に、沙耶たち家族の領域に深く関わるように。最初は感謝していた沙耶も、やがて違和感を覚え始めるのだった。

ありがた迷惑な“親切”

スマホ 画面 PIXTA

娘の花が生まれてしばらくが経った。私たち夫婦は慣れない子育てに苦戦しつつも、尊い日々を送っていた。

そんなある日、義姉の絵里さんから1通のメッセージが届いた。

「花ちゃんが生まれてからもうすぐで100日経つよね?お食い初めの準備はしてる?」

日々の子育てに忙殺されて忘れていたが、花が生まれてもうじき100日。妊娠中、夫とも相談していた、お食い初めを行う時期だった。義姉へ返信を送ろうとすると、再びメッセージが送られてきた。内容はホテルや旅館のリンクだった。

「お食い初めできる近場のホテル・旅館だよ〜。参考までに!」

義姉の仕事の早さと気遣いに頭が下がる反面、家族のことに足を踏み入れられているようにも感じていた。私の中での率直な気持ちとして、義姉のこの心遣いは、ありがた迷惑に感じていた。

「リストアップありがとうございます!こっちでも探してみますね」

義姉への感謝と抵抗感の間で揺れた末に打ち込んだ、返信のメッセージ。送信後のスマホの画面には、浮かない顔をした私が反射していた。

“主役”がすり替わる瞬間

食い初め PIXTA

お食い初め当日。結局、義姉のリストアップしてくれた旅館で執り行うこととなった。私の家族と義家族に参加してもらい、和やかに会は進行した。慣れない環境でみんなに注目されてか、娘が泣き出す姿もあったけど、そんな場面も含めて娘の成長や無事を実感していた。

お食い初めの儀式が終わると、会食に移った。みんな娘を微笑ましく眺めながら、会食を楽しんでいた。私も儀式がひと段落し、肩の荷を下ろして食事をとっていた。すると、会食開始して早々に、義姉が娘の元へやってきた。

「花ちゃん、よく頑張ったね〜。偉かったよ〜」

義姉はそう声をかけて、娘の頭を撫でた。特別変なことをしているわけではなかったけれど、義姉に対して私が抱いている違和感や抵抗感のせいか、義姉の一挙手一投足に過敏になっていた。

「ありがとうございます。絵里さん、もうお食事は終わったんですか?」

「なんか胸が一杯になっちゃったのか、あまり入らなくて。まぁ、まだ時間はあるみたいだし、ゆっくり頂こうと思って」

「あぁ、そうでしたか……」

それからというものの、義姉は一向に自席に戻らなかった。そして、みんなの食事がひと段落し始めた頃に「花ちゃん、抱っこしてもいい?」と訊いてきた。私は抵抗感がありつつも断る理由も見つけられなかったため了承した。すると、義姉は娘を義両親の元へと連れていき、義両親に抱っこさせて、その様子を撮影し出した。

「初孫かわいいね〜」

そんな声を義両親にかけながら撮影をする義姉。義両親や私の両親は満足げだったけれど、私の中ではモヤモヤが憤りへと変わっていくのを感じていた。娘をあたかも自分の子どものように扱う義姉に対して、抵抗感を強めざるを得なかった。

“親孝行の道具”にされた気がした

初孫 PIXTA

その後、第2子である悠も生まれ、我が家はより賑やかになった。そして、2人の成長に伴って様々な行事にも参加した。悠の時にもお食い初めをしたし、花は七五三、それにそれぞれの誕生日には小旅行やお家でお祝いをした。どれも我が子の色んな表情を見れたし、何より、無事と成長を見届けているようで一つひとつが感動的だった。
ただ、同時に悩みの種もついて回った。それは義姉の存在だった。悠のお食い初めも、花の七五三も、そして誕生日さえも義姉は介入してきた。

「一緒にお祝いしたい!」「撮影とかのお手伝いするよ!」などと言って、義姉は子どもたちのありとあらゆる行事に参加してきた。私も強く断ることも、夫に相談することもできず、抱える抵抗感を誤魔化して参加をゆるす他なかった。

義姉は参加すると盛り上げ上手だし、子どもたちにも好かれていた。助かる場面ももちろんあった。でも、義両親に子どもたちの写真を無断で送っていたり、突然テレビ通話を始めたりする姿は徐々に見え始めていた。私はその義姉の行動に、我が子を親孝行の道具に使われているように感じていた。

そう思うようになってからというもの、私は“我が子を取られているような感覚”と“必要以上に過敏に反応してしまっているかもしれない不安”の狭間で、誰にも相談できず葛藤するようになっていて、時に1人涙を流すまでになっていた。

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あとがき:善意の裏に潜む境界線

家族の「手伝い」や「お祝い」は、本来ありがたいもののはず。けれど、少し踏み込み過ぎれば、それは他人の家庭を侵食する行為にもなります。
義姉の絵里さんの行動は、悪気がないだけに厄介でした。感謝と違和感の狭間で、沙耶は“家族であること”の難しさを思い知りました。
優しさと干渉、その境界線をどこに引くか──それが今も、彼女の中で答えの出ない問いとして残っているのでした。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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