🔴【第1話から読む】理想の夫を演じる姿に「反吐が出る」→水面下で不倫する夫への怒り|不倫女に1500万円請求した話
物語は2か月前に遡る。サトルのスマホに届いたLINE通知で、りさは不倫の事実を知る。サトルは一度だけと謝罪するが、りさは彼を信じず探偵を雇うことに―――。
不倫を知ったのは2か月前
話は2か月前にさかのぼり、初めてサトルの不倫を知った日。あの時の胸の痛みは、今思い出しても息が詰まるほどだ。
きっかけは、サトルのスマホに届いたメッセージ通知。トイレに立ったサトルが、スマホをリビングに置き忘れたの。ロック画面に表示された通知には「温泉旅行、楽しかったね」という、あまりにも露骨なメッセージだった。
差出人は「園子」という女性の名前。目の前が真っ暗とはまさにこのことかというほど、めまいがしてクラクラする感覚があった。
「二度としない」反省したような態度を見せる夫だが…
その日の夜、サトルを問い詰めた。 私は涙でぐちゃぐちゃになりながら、ただひたすら問い詰めた。
「どういうこと?温泉旅行って何?園子って誰!?」
サトルは無駄な言い訳はせずにすぐに不倫を認め「遊びだった」と釈明し始めた。
「本当にごめん。ただの一度だけ、仕事のストレスで魔が差して…。この女性とはお店で知り合って1回だけ旅行してしまっただけで、そのあとはもう関係がない。俺が大事なのは家族だから…」
その場で彼は、心底反省しているかのように見えた。でも、私の第六感は彼を信じられなかった。
その場では夫の話に理解を示したふりをしつつ、私はすぐに探偵を雇った。そして、弁護士を通じて園子に対して、一度目の慰謝料を請求することにした。夫も慰謝料の請求には同意していた。
これで終わり…?疑念が残る
不倫相手の園子は、あまりにもすんなり、慰謝料をすぐに支払った。その時、弁護士を介して私たちは一つの合意書を交わした。
「サトルと園子は、今後一切接触しない。万が一接触した場合、園子は私りさに、違約金として1回の接触につき50万円を支払う」
接近禁止の合意書。この合意書は、私がサトルを信じきれなかったこと、そして、彼らがまた接触する可能性を予見していたからこそ、用意したものだった。
サトルには「二度と会ったら、園子さんは大変なことになる」とだけ伝えた。サトルは「もちろんだよ、りさ。もう大丈夫、絶対に会わないよ」と、私の手を握りながら言った。
夫は私を丸め込んだと思っていたと思うけれど、私は「彼は変わらない」と確信していた。そう直感的に悟っていたからこそ、私は水面下で次の手を打ち続けていたのだ。
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あとがき: 紙切れの約束
不倫発覚の瞬間と、その後のサトルの「一度だけ」という自己保身に満ちた謝罪は、多くの裏切り物語で描かれる典型的なパターンです。しかし、りさがすぐに探偵を雇い、「接近禁止合意書」という緻密な罠を仕掛けている点が、彼女の冷静さと用意周到さを物語っています。この「偽りの和解」が破られることは、りさにとっては織り込み済みであり、物語に緊張感を持続させています。彼女の直感が、この物語のキーポイントです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










