🔴【第1話から読む】「家に呼んでいい?」小1息子の“お友達”→一目見て抱いた違和感の正体|常識知らずな親子
雨で公園が使えないため、息子・こうたがお友達のともやくんをお家へ連れてきました。しかしともやくんのひどい振る舞いに、主人公・ゆかりはあ然としてしまうのです。
泥だらけの素足でソファーに飛び乗る子
家に遊びにきた転校生のともやくんは、今まで遊びにきていた息子の友達とは態度がまったく違いました。
まず「お邪魔します」なんて言いません。家にあがるやいなや、駆け足気味にリビングにいくと、ソファーを見つけて興奮気味に
「わあ!トランポリンみたい!」
と、素足のまま飛び乗りました。そして、跳び箱を跳ぶように何度も何度も、激しく飛び跳ね始めたのです。わが家ではソファーではねないように言っているので、こうたは目を丸くしてともやくんを止めようとしました。
「ともやくん、トランポリンじゃないよ!」
しかし、ともやくんははしゃいでいるばかりで、やめようとしません。
「いいじゃん~!こうたもやろうよ」
私が慌てて止めに入ります。
「ともやくん、ソファは座ろうね」
優しく、毅然とした感じで言うと、ともやくんはつまらなそうにソファーから降りました。
息子の友達の、意外な反応
まだ小学1年生ですし、ソファーを見て飛び乗りたくなるのも仕方ないのかもしれないとも思いました。
しかし、私が一番驚いたのは、ともやくんの足元の状態です。どうやら素足で直接、運動靴を履いていたようで、足の裏は真っ黒。その汚れた足で、ソファだけでなく、フローリングの床や、洗面所にも入っていました。はっきりと足跡がつくほど、泥だらけだったのです。
普通、友達の家に遊びに行くとわかっていたら、親が素足のまま靴は履かせないと思います。ましてや雨の日ですし、泥だらけの足で他人の家にあげるなんて、気を付けるのが常識かなと思っていたのですが…。
結局、足の裏の状態に耐え切れず「ともやくん、足の裏がちょっと黒いから洗おうね」と声をかけ、家のシャワーで足の裏を洗わせました。それでも、気づくのが遅かったのか、ともやくんが帰る頃には、わが家のリビングは、まるで泥棒でも入ったかのような状態でした。
後日、学校から帰ったこうたがこう言いました。
「ともやくんがね、『こうたくんのママは、すごく優しいから大好き』って言ってたよ!」
こうたは自分のことのように喜んでいましたが、私の心は少し複雑でした。
(優しい?そうじゃなくて、うまく注意できなくて戸惑っていただけで…)
「よその子だから」強く注意できないジレンマ
私は正直、ともやくんの親がどんな人なのか気になっていました。家に呼んでもお菓子や水筒も持たせず、雨の中、素足に運動靴で出かけさせてしまう親…もしかして、ともやくんはこれまで友達の家に行ったことがないのでしょうか。
週末になり、土曜日を迎えました。こうたは毎週土曜日の朝、近くの道場へ剣道のお稽古に通っています。昼食も、いつも道場でみんなで食べてから帰ってくるのです。
その日、こうたは「お稽古が終わったら、お昼からともやくんと公園で遊ぶ」と言っていました。
(家の中で遊ぶわけではないなら、まあ安心かな…)
そう考えると、私は内心ほっとしました。あの足跡だらけになったリビングの光景が、まだ鮮明に目に焼き付いていたからです。こうたがまだ剣道から帰ってきていない、午前11時半すぎのことでした。突然、わが家のチャイムが鳴りました。
こうたかな、と思いましたがこうたなら鍵で自分で開けるはず。
「はーい」と玄関を開けると、そこに立っていたのは、ともやくんでした―――。
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あとがき:小1男子のふるまいで気になる、親のしつけ
あまりにも他人の家に行くときのマナーを教えられていない様子の、ともやくん。本人はまだ小学1年生だからわからないとはいえ、親がどんな教え方をしているのか気になっているゆかこさん。
家庭によって教育はさまざまですが、他人の家に迷惑をかけるような行動はしないよう、日ごろから伝えておきたいものですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
イラスト:きさらぎ










