🔴【第1話から読む】とてもいい子に育った息子のお友達。一体どんな子なんだろう?
主人公・ゆかこの息子・こうたは、現在小学1年生。明るくだれとでも分け隔てなく付き合える子に育っていました。そんなこうたは、転校生のともやくんとお友達になります。今日はそのともやくんがお家にやってきますが…。
明るい性格の息子が小学1年生に
私、ゆかこは、ごくごく平凡な主婦です。今年30代になり、夫と、小学校1年生になった息子・こうたとの3人暮らしは、つつましくも穏やかな毎日を送っています。
こうたはわが子ながら明るく良い子で、周りの大人からは「ゆかこさんのお子さんは、いつも礼儀正しくて感心するわ」と褒めていただくことがありました。そんなとき、私は静かに誇らしく思っています。
この春、こうたは小学校に入学し、生活はさらに賑やかになりました。新しい環境でたくさんの友達ができ、放課後にはランドセルを放り投げるようにして遊びに出かける毎日です。
こうたの友達は良い子たちばかりで、わが家に遊びに来ても、きちんと「お邪魔します」「ありがとうございました」が言え、静かに遊んで帰ってくれます。そんなお友達付き合いを、ほほえましく思っていました。
新しいお友達「ともやくん」に違和感
そんな中で1人だけ、どうにも様子がおかしいと感じるお友達がいました。その子の名前は、ともやくん。こうたと同じ1組のクラスにいる男の子です。
ともやくんは、こうたが入学してしばらく経った先月、この地域に引っ越してきたばかり。転校生ということもありしばらくは1人でいたようですが、こうたは積極的にともやくんにも話しかけていたそうで、だんだんと仲良くなりました。
「ママ、ともやくんね、最初はおとなしかったけど、僕が一緒に遊ぼうって言ったら、すごく嬉しそうだった」
と、こうたは誇らしげに話してくれました。
ともやくんはこうたに心を開き、毎日、学校が終わると近所の公園で遊ぶのが日課になっていました。
「ママ、今日ね、ともやくんと鬼ごっこした!」
「ともやくんが、新しいカードゲームを教えてくれたよ」
こうたの弾んだ声を聞いていると、私も自然と笑顔になります。一方、ともやくんを時折近所で目にすると、違和感をおぼえることがありました。夕方、もう暗くなりそうな時間に誰と遊ぶでもなくウロウロしていたり、他人の家の植物や車に触ろうとしていたり…。なんとなく、親に「してはいけないこと」「気を付けるべきこと」を教わっていないように見えることがあったのです。
教育は人それぞれなので、なんとも言えないなと思っていたのですが、その違和感は徐々に大きくなっていきました。
初めてのお家遊び
ある日のこと、朝からしとしとと雨が降っていました。外で遊ぶことができないので、こうたは登校前から少し不機嫌でした。
「あーあ、公園行けないなあ」
最近はもっぱら公園で遊んでいたので、不満でたまらないようです。しかしすぐに「そうだ!」とこうたはこちらを見ました。
「ねえママ、お家にともやくんを呼んで遊んでいい?」
少し迷いましたが、雨の日に無理に外に出させるのもかわいそうなので、私は承諾しました。
「いいよ。でも、ともやくんがくるのは今日が初めてだから、ママが一緒にいるリビングで遊ぼうね」
そして、こうたはともやくんを初めてわが家に招きました。どんな子なんだろう、と思いながらも、こうたの友達だし、よく見ていれば大丈夫だという気持ちもありました。
しかし、実際に家の中で遊び始めると、ともやくんの行動は、私の想像をはるかに超えていました―――。
🔴【続きを読む】ソファーが泥だらけに…→家に遊びに来た息子の友達の【ヤバい状況】|常識知らずな親子
あとがき:「家に呼んでいい?」で走る緊張感
小学生になると、親同士が知り合いでない子を家に招くこともあり、いったいどんな子だろうと心配になりますよね。
結果として「大丈夫だった」で済めばいいものの、トラブルが起きてしまうと一気に面倒な展開になることもあり、おうち遊びは親が緊張するものなのかもしれません。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
イラスト:きさらぎ










