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🔴【第1話から読む】元カレに妊娠報告したら「それ、俺の子じゃない?」→胸がざわつく展開に|元カレから謎の連絡がきた話
美也子の告白を聞いた良一は、動揺しつつも「話してくれてありがとう」と感謝する。達治からの20万円については、夫婦で話し合った結果「受け取らない」という結論になって―――。
夫が何というか不安
「達治から?」
良一は、穏やかだった表情を一瞬曇らせました。私は喉の奥がカラカラになりながら、かなに話したのと同じように、達治からの連絡の全てを、時系列に沿って正直に話しました。
「会えないか、って連絡が来て断ってね。今妊娠中だって伝えたら『俺の子じゃない?』って言われたの…。もちろん、それは違うってはっきり伝えたんだけど…」
話しながら、彼の顔色を窺う。良一は無言で、じっと私の話を聞いています。その沈黙が、私の不安をどんどん煽るように感じました。良一を傷つけないか、怒らないか…内心はハラハラしていました。
思わず安堵せずにはいられない
そして、私が達治の「20万円を振り込む」という謎の申し出について話し終えると、良一は深く息を吐き、静かに言いました。
「そっか、正直に言ってくれてありがとう」
彼の言葉に、私は心の底から安堵しました。かなの言う通り、良一は、怒るどころか、私に感謝してくれたのです。
「怖いよな、そんな意味が分からないこと言われたらさ」
彼は私の手を取ってくれて、私はその温もりに、目頭が熱くなりました。
「ごめんね、良一。変なことになって…」
「謝ることなんてない。問題は、達治の行動だよ。完全に暴走してるだろ」
良一は達治による自己満足の「20万円払う」に、特に不快感をあらわにしているように見えました。まるで自分が私を養えていないと言われたようで、プライドを傷つけられたと感じたのかもしれません。
お金は受け取らないことに
「俺も、金は受け取るべきじゃないと思う。達治の自己満足のために、気持ちの悪いお金を受け取る必要はない。それに、一度こういうものを受け取ったら、あいつはまた何か連絡してくるかもしれないよ。その度に美也子がストレスを感じるのは良くないしさ」
「そうだよね…どうすればいいかな…」
私は良一の考えに従いたいと思っていました。良一は私のLINE画面を開き、達治の名前をタップしながら言います。
「俺が、達治に直接話す。それに、もう連絡しないようにはっきり言うから」
良一は、私のスマホから達治にメッセージを送り、すぐに電話をすることになりました。そして、私の不安な気持ちをよそに、彼は通話ボタンを押したのです。
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あとがき:怒りではなく理解で包む夫
妻の過去や元カレの存在を知りながらも、感情的にならず、まず妻の不安を理解し、感謝の言葉を述べた良一さん。優しさを感じる対応ですね。達治さんの「けじめ」のお金を「気持ちの悪いお金」と断じて受け取らないという判断にも、美也子さんへの深い愛情と過去の清算への強い意志が感じられます。
そして、「俺が直接話す」と決断した良一さんの行動力は、頼れる夫そのもの。美也子さんを煩わせないための鮮やかな解決を予感させます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










