🔴【第1話から読む】元カレに妊娠報告したら「それ、俺の子じゃない?」→胸がざわつく展開に|元カレから謎の連絡がきた話
良一は美也子のスマホから達治に直接電話をかけ、毅然とした態度で対応します。元カレの暴走から家族を守る夫の姿に、美也子も思うところがあったようで―――。
夫が元カレと直接対決
良一は私のスマホの通話ボタンを押し、そのまま達治との電話に出ました。彼の声は低く、しかし驚くほど冷静でした。隣にいる私にも、達治の戸惑ったような声が小さく聞こえてくる。
「達治? 俺だけど」
良一は達治が何かを言う隙を与えません。まるで、店でトラブル対応をする時のように、理路整然と、しかし有無を言わせない口調で話を切り出します。
「お前が美也子に何を言ったか、全部聞いた。まず、美也子のおなかにいるのは俺の子だから、冗談でもお前の子とか言うな」
達治が何か言いわけをしようとしているのが聞こえたように思えましたが、良一はそれを遮ります。
「次に20万のことだけど、それは受け取れない。当時のことは今清算すべきものじゃない。今後は俺が美也子を養うわけだから、お前から金をもらう義理はない」
「いや、でも…」
達治が食い下がろうとすると、良一は少し声を大きくして制しました。
「今更の20万円だなんて、お前の自己満足でしかない。悪いけど、もう美也子に連絡しないでくれ」
良一の言葉には、強い意志と、私を守ろうとする愛情があふれていました。
「二度と連絡するな」夫の愛情を感じる
達治からの反論はだんだんと弱々しくなり、最後は蚊の鳴くような声で「わかりました」とつぶやいていたそうです。
「二度と連絡してこないでほしい」と告げた後、良一は通話をきりました。隣で話を聞いていた私は、スマホを受け取ると達治をブロックし、この話はようやく決着がついたのです。
達治からの連絡のことも、20万円のことも、黙っていなくてよかったと心から思いました。隠し事にしていたら、今ごろさらに悩みは深まっていたと思います。
この幸せを大切したい
憎めないけど反省が必要な元カレの突然の出現で、私の日常は一時的に乱されてしまいました。でも、夫・良一の迅速で的確な対応のおかげで、スッキリとした結末を迎えることができたと思います。
20万円と言う大金は受け取らず、過去ともしっかり決別できました。夫と、姉を思ってくれる妹のおかげです。
おなかの子に、良一のような、優しくて頼りになる父親ができて、本当に幸せです。私は改めて、満たされた日常へと舵を切ることができました。この日常の幸せを大切に、これからも歩んでいきたいと思います。
🔴【第1話から読む】元カレに妊娠報告したら「それ、俺の子じゃない?」→胸がざわつく展開に|元カレから謎の連絡がきた話
あとがき:ブロックで過去に終止符を
良一さんの解決策は、まさにパーフェクト。感情論ではなく、理路整然と達治さんの言動を批判し、妻と生まれてくる子どもを守るという強い意思を伝えました。
達治の連絡をブロックすることで、金銭的な問題だけでなく、精神的な繋がりも完全に断ち切ったこと。これにより美也子さんの心は晴れ、夫婦の絆を再確認し、安心してマタニティライフに戻ることができました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










