🔴【第1話から読む】借金残して蒸発した「悪魔」のような母→幸せな私に忍び寄る【最悪の再会】|別れた父と母の板挟みになった話
父に母との交流が露見し、サツキは「裏切り者」と激しく罵倒される。一方、助けを求めた母からは「あいつも執念深い」と開き直られ、両親の身勝手な主張に絶望。サツキは泥沼の板挟み状態で、心身共に限界を迎える。
母との再会がバレてしまった
母との交流が始まって半年。和人の2歳の誕生日に、父が遠方から遊びに来ることになりました。 私はパニックになり、慌てて母との痕跡を消しました。冷蔵庫にある母からの差し入れ、和人が描いた「ばあばの似顔絵」。すべてを隠し、何事もなかったかのように。
しかし、うっかり和人が父がいる前で「ばあば」と口にしてしまったようです。
「……サツキ、お前。あいつと会ってるのか」
夕食の席で、父がいきなり切り出しました。
「えっ、何言ってるの……。そんなわけないじゃない」
「嘘をつくな。あいつ、この近くに住んでいるんだろう?」
聞く耳を持ってくれない父
父の顔が、怒りと悲しみで歪みました。
「信じられないことだ。あいつがお前から、俺から、何を奪ったか忘れたのか?親戚にこのことが知れたら終わりだぞ。母親と親しくしてるなんて知ったら、全員がお前にも絶望する」
「お父さん、でも、お母さんは変わったの。和人にも良くしてくれてるんだよ……」
「今どうだろうと関係ない。俺たちの人生をめちゃくちゃにした張本人なんだぞ」
父の言葉は、正論でした。父の苦労を知っているからこそ、言い返せません。
母の愚痴を聞くのも憂鬱
翌日、私はたまらず母に電話し、会って話をしました。
「お父さんがすごく怒ってる。もう会えないかもしれない」
ところが、母から返ってきたのは謝罪ではありませんでした。
「お父さんも執念深いわね。いつまで昔のことを根に持ってるのかね。あの人がもう少し柔軟な人なら、私だってギャンブルなんかに逃げなかったのよ」
「……お母さん、何言ってるの?自分がやったことでしょ?」
「あなたはお父さんの意見だけ聞いて育ったでしょ?私には私の事情があるのよ。それに、今あなたを助けているのは私でしょ?」
父は憎しみに囚われ、母は罪の意識が希薄。 どちらの言い分を聞いても、心がズタズタでした。
(もう、嫌……。どうして普通の両親じゃないの?)
母と会った後、私は和人を抱きしめ、声を殺して泣きました。板挟みの苦しみが、もう限界に達していました―――。
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あとがき:正論の牙と、無責任な愛の正体
「お前を思って言っている」という父の正論は、時に呪いとなって子どもを縛り付けます。一方で、都合よく過去を美化する母の図太さ。どちらもサツキを一人の人間として見ていないことに気づかされる、あまりに過酷な回です。どちらの味方にもなれず、かといって切り捨てることもできない。家族という逃げ場のない檻の中で、声を殺して泣くサツキの姿に、共感せずにはいられません。」
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










