🔴【第1話から読む】借金残して蒸発した「悪魔」のような母→幸せな私に忍び寄る【最悪の再会】|別れた父と母の板挟みになった話
絶望するサツキを救ったのは、夫・オサムの冷静な言葉だった。「親の問題と君の問題は別だ」と諭され、父もまた母を追い詰めた一面があった事実に気づく。サツキは「どちらかの味方になる必要はない」と悟る。
両親の板挟みがストレス
毎日泣きはらしている私を見かねて、ついにオサムが私を抱きしめました。
「サツキ、もう全部話して。お父さんとお母さんのこと」
私は堰を切ったようにすべてを話しました。父の呪縛、母の身勝手さ、そして自分の不甲斐なさ。
「私は裏切り者?お父さんを傷つけて、お母さんの罪を許してしまってるのかな」
オサムは静かに私の話を聞いた後、落ち着いたトーンで話し始めました。
「サツキ。まず、お父さんとお母さんの問題は、あくまで夫婦だけの問題なんだよ。サツキが責任を感じる必要はない」
「でも……」
「お父さんはお父さん、お母さんはお母さんとして、完全に分けて考えてたらいいんだよ。2人は和解する必要もないし、サツキがどっちかが正しいか決めなくていい。サツキと1人1人の関係として割り切るんだよ」
自分にとっての存在感だけで考えればいい
オサムは続けます。
「今のサツキにとって、お父さんは大切な育ての親で、お母さんは今、育児を助けてくれる存在。それでいいんじゃないかな?これまでのことは確かに大変だったけど、これからどう付き合うかは、サツキが自分で決めていいんだよ」
その言葉に、目の前がぱあっと明るくなった気がしました。 私はどちらかの味方になる必要なんてなかった。私は、私の家族……オサムと和人と、そして「私自身」の味方であればいい。
確かに、父への感謝は絶対に忘れたくない一方、幼少期の離婚だったからこそ、母側の言い分はまったくわからないのも事実です。父親の意見だけを聞いて育ったから、母の事情を考えることはありませんでした。
でも今なら、子どもを産み育てる中での悩みは少し理解できます。父は頑固で厳格な人だったので、母も大変だったのかもしれません。そして今、母が私に寄り添ってくれている事実はあるのです。
「……ありがとう、オサム。私、ちゃんと伝えてみる」
私は、自分を縛り付けていた鎖を解く決意をしました。
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あとがき:「私は私」でいいと気づく勇気
夫オサムの「それはそれ、これはこれ」というアドバイスに救われたサツキ。親の人生の責任を、子供が負う必要はない。私たちは、親を「一人の不完全な人間」として冷めた目で見ていいのです。
長年、自分を縛り付けていた鎖の鍵が自分の中にあると気づいたサツキ。彼女の瞳にようやく光が戻り、家族の再定義が始まるターニングポイントとなりました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










