🔴【第1話から読む】不倫相手に「独り身だから…」ウソをついて不貞をしていた夫|独身偽装不倫夫の末路
不倫旅行から帰宅した夫の隙を突き、さくらはボイスレコーダーを回収。再生された音声には、夫が独身を偽る言葉と、マイとの生々しい「愛の囁き」が記録されていて…。
夫は発熱した子どもと妻を家に残し「不倫」へ
ついに夫がマイと会う当日になった。私は朝から和人の看病に追われていたが、和人はデートが楽しみで仕方ないのか、朝食もそこそこに身支度を始めた。
「早めに出て買い物でもしようと思う。二日酔いで帰れなかったらごめんな」
そう言って、彼は冗談めかして笑った。いつものカジュアルな私服。その顔は隠しきれない高揚感に満ちていた。彼は、私と和人の熱など気に掛けることもなく、さも楽し気に出かけていった。
浮気をしたら別れる
その日、やはり夫は帰ってこなかった。そして日曜日の昼頃「飲みすぎちゃったな~」と白々しく言いながら家に帰ってきた。
私は夫の隙を狙って、バッグからボイスレコーダーを回収した。冷たい機械は、今、彼とマイの会話という裏切りの記録を抱え込んでいる。私は夫がリビングで休んでいるのを横目に見ながら自室に戻り、イヤホンをつけてレコーダーを再生した。
確実に離婚の準備を進める
彼らが会ったカフェのような場所での他愛ない会話。そして、やがて場所を移し、密室での会話が聞こえてきた。
「ねえ、実さんってほんとに独身?」
マイの少々不安そうな声。夫が独身だと信じ込んでいると思うと少々不憫になるくらいだった。
「やだなあ、俺は独り身だよ。仕事で忙しくて連絡できないときもあるけどさ、今日こうして会ったら疲れも吹っ飛んだよ」
彼は自分が独身だとはっきりと話していた。 そして、その後は…2人の愛を囁く、甘く、吐き気を催すような会話が、生々しく録音されていた。不貞の事実を示す、決定的な証拠だ。
さあ、この証拠を突き付けて慰謝料を取って離婚してやろう。そう思った瞬間、以前同じように不貞で離婚した友人の言葉が思い出された。
「1回だけの不貞行為だと、慰謝料が低くなるんだって。常習性が大事で、言い逃れできないようにしないといけないんだよ」
この証拠だけでは、まだ足りないかもしれない。私は、夫から最大限の代償を支払わせたい。
「よし、まだ泳がせよう」
そう決意した。夫の裏切りが継続すればするほど、証拠は積み上がり、私の主張は強くなる。私は涙をぬぐい、冷静になった。 今日から、私の新しい証拠集めが始まる。夫を泳がせて、常習性を証明するのだ。そして夫が“一番苦しむ方法で”ウソを暴いてやる―――。
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あとがき:「泳がせる」という冷静な戦略
証拠を手に入れたさくらの行動は、実に戦略的です。すぐに突きつけるのではなく、あえて「泳がせる」ことを選んだのは、慰謝料請求を確実に、そして最大化するため。これは、彼女の復讐が感情的なものではなく、「私と和人の正当な権利を守る」という合理的思考に基づいていることを示しています。
決定的な証拠があっても、さらに確実性を求める彼女の冷静な判断。今日から彼女は、夫の隣にいながら、静かに裏切りの証拠を積み重ねる、冷徹な監視者となります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










