そして迎えた日曜日の朝、張り切って風太と夫と3人で待ち合わせ場所の広場へ向かった。 だけど、広場はシンと静まり返っていて、誰の姿もない。「あれ?」 首を傾げながら、近くを通りかかった近所の女性に声をかけた。
「おはようございます。お祭りの準備って今日じゃなかったでしたっけ?」
すると、ご近所さんは怪訝な顔をして言った。
「え?昨日でしたよ、まりさんいらっしゃらなかったから『なんでかな』って皆で話してたんですよ」
まさか、日程が違ったなんて。無断欠席ということになってしまっていたそうで、丁重に謝罪して赤面しながら帰宅した。 ※1
どうして?日程を間違えたのは…
張り切ってお祭り準備にでかけた主人公一家でしたが、昨日だったそうです…。実は、町内会に入ったばかりの まりは、まだメーリングリストに入っていないそう。そこで、えりこが気を利かせて個別に日程を教えてくれたのです。
このあと、まりは勇気をだして えりこに日程の件を尋ねます。すると、えりこは「きちんと伝えた」と主張し、「誰でも間違えることあるよね、大丈夫」と言ってきたのです。すっかり、まりが間違えたことにされてしまったのです。
お祭り準備のことがあったせいで、近所のママが まりに対してよそよそしい態度を取り始めます。
今度は「のけ者」?
ある日曜日、風太と2人で公園に行くと、ママ友たちが大きなレジャーシートを敷き、みんなでピクニックをしていた。
「こんにちは」
勇気を出して声をかけてみると、その輪の中にえりこさんがいた。
「まりちゃん、どうしたの?今日は忙しいんじゃなかったっけ?」
私はそんな話は一切していない。
「え…特に予定はなかったけど…」
私がそう答えると、えりこさんは他のママ友の方に目を向けた。
「あれ?誰かまりちゃんは忙しそうだから誘うの遠慮しとこって言ってなかったっけ?」
ママたちはみんな気まずそうにしていた。私はいたたまれなくて
「大丈夫です!ちょっとだけ遊ぼうと思っただけなので!」
と言って離れた遊具の方に足早に去った。ピクニックの席から見えない場所で風太を遊ばせていると、えりこさんが速足で駆けてきた。
「まりちゃん、ごめんね嫌な思いさせちゃって…私はまりちゃんも誘いたかったんだけどね、みんなが…」
「大丈夫だよ、気を使ってくれてありがとう」
「私はまりちゃんの味方よ」
少し話して、えりこさんはピクニックに戻っていった。私はこの時すでに、えりこさんが私を誘わないようにしたんだと直感していた。えりこさんはきっと、私を孤立させたい「フレネミー」なんだ。 ※2
自分だけ誘われていない集まりに遭遇するのは、気まずいですね…。さらに、えりこの不自然な言い訳を聞き、誰が企てたことなのか直感でわかってしまいました。
なぜ、親切なフリをして近づいて来て、貶めるようなことをするのでしょう?
さらにエスカレートするママ友の手口
それから、私の不幸を願うえりこさんの行動は、さらに巧妙になっていった。 幼稚園の運動会のときのこと。風太はリレーの選手に選ばれて、とてもうれしそうに張り切っていた。しかし当日、風太は転んでしまったのだ。
ゴールをしたあと、えりこさんは、とても大きな声で
「風太く~ん!残念だったね!あれってもしかして、新しい靴?いつもの靴だったら勝てたかもねえ」
と、私に声をかけた。いつもと同じ靴だったけど、周りから見たらそう思わないかもしれない。同じチームの親がサッとこちらを見るのがわかって気まずかった。
えりこさんの根も葉もないことで私を孤立させる作戦に気づいてしまった。全身がゾワッとするのを感じる。こんな人って本当にいるんだ―――。 ※3
息子の失敗を、貶める口実に使うなんて…。本当にゾッとします。
本作では、本人の前では仲がいいように振る舞い、裏では悪口を言い孤立させようと企むママ友の姿が描かれています。なぜ、このようなことをするのでしょう?まったく理解できませんね。もしも、「フレネミー」をする人物に出会ってしまったら、あなたならどうしますか?
このあと、事態は一転します。まりの家の前でゴミがばらまかれる事件が起きます。犯人を特定するため、防犯カメラを設置したところ、犯人は えりこであることが発覚。警察から事情聴取をされ、あっという間に近所にウワサが広がります。いたたまれなくなった えりこ一家は、ひっそりと引っ越しをし、この土地から去ったのです…。自業自得と言わざるを得ませんね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










