🔴【第1話から読む】親切心が大迷惑…夜22時まで居座る「自称助っ人」の友人
反省の色がない律子に対し、涼香は「助けではなく負担だった」と本音を伝え、絶縁に近い形で距離を置く。数か月ぶりに、静かな夜を取り戻した一家は…。
話が通じない友人
メッセージを送った数分後、律子から長文の返信が来ました。
「涼香、気をつかわなくていいんだよ?浩二さんも仕事でつかれてるんだから、私がいたほうがラクでしょ。私、本当に力になりたいの。"親代わり"だと思ってくれていいって言ったじゃない」
どこまでも話が通じない。
彼女の中で、私は一生、「律子の助けが必要な、かわいそうな存在」でなければならないようです。
私は はっきりと、そして、最後通告のつもりでメッセージを送りました。
「距離を置きたい」本心を伝えた結果…
「律子、今まで手伝ってくれてありがとう。その気持ちは受け取っておくね。でも、正直に言うと、夜おそくの訪問は、私たちの生活リズムを乱してしまって、今の私には、助けじゃなくて負担になっていたの」
ここまで打って、私は深く息を吐きました。
「育児は、夫と2人でやっていけてるし、これ以上、甘えるわけにはいかない。 今後は、家族の時間を大切にしたいから、来るのは控えてもらえるかな。 もし、本当に助けが必要になった時は、こっちから連絡するから。それまで、しばらく距離を置かせて」
すぐに既読はつきましたが、しばらく返信はなく、一時間後、一言だけ返ってきました。
「わかった。よっぽど大変なんだね。ムリしないで。気が向いたら、また連絡して」
最後まで「自分は正しい」というスタンスは崩れませんでしたが、それでも、夜のチャイムがなることはなくなりました。
「おせっかい」から解放されたしあわせ
それから、わが家には、おだやかな夜が戻ってきました。
夫と奏斗をお風呂に入れ、寝かしつけた後、夫婦で温かいお茶を飲む。
「今日、奏斗が初めて寝返りしたんだよ」
「マジで?見たかったなー」
そんな、たあいもない会話が、私には何よりの宝物です。
律子とは、それ以来、一度も会っていません。
SNSで、彼女が「だれかのために尽くす自分」をアピールしている投稿を見かけますが、もう、私の心は波立ちません。
「友情」とは、互いの生活と境界線を尊重し合えてこそ、成り立つもの。
それを越えてくるのは、優しさではなく、「支配」なのだと学びました。
「おせっかい」という名の身勝手な善意に、もう振り回されることはありません。 私は、私の家族を守るため、これからも毅然とした態度でいたいと思います。
目の前でスヤスヤと眠る奏斗の寝顔を見ながら、私は心から「今の生活が一番、しあわせだ」と実感しています。
🔴【第1話から読む】親切心が大迷惑…夜22時まで居座る「自称助っ人」の友人
あとがき:「だれかのために尽くす自分」という虚像
チャイムのならない夜の静けさが、これほど贅沢に感じられるとは。
最後まで、「よっぽど大変なんだね」と、上から目線だった律子。そんな彼女を論破しようとせず、ただ、静かにシャットアウトした涼香の対応は、大人の賢い選択です。SNSにあふれる「だれかのために尽くす自分」という虚像。その餌食から解放された涼香が、冷めたご飯ではなく、夫と温かいお茶を飲むシーンに、本当の「幸せ」の答えがある気がします。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










