Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】売りものにヨダレ!順番の割り込み!子どもに全く注意をしないママ友
相変わらずのしおり親子に、辟易気味のはなこ。そんなある日、はなこの堪忍袋の緒が切れるできごとが怒ります。
子どもの安心を考えないママ友に、もう限界!
その日は、幼稚園の行事の帰りでした。
私もしおりさんも、それぞれ自分の車を駐車場に停めていました。お迎えのラッシュ時で、駐車場内には次々と保護者の車が入ってきたり、出て行ったりしていました。
車に向かおうとしたその時、解放感からかしんじくんが「はるかちゃん、こっちの方が広いよ!続きしよー!」と、突然走り出しました。それを見たはるかも、私が普段から強く言い聞かせているので普段は絶対そんなことをしないのですがつられて一緒に走り出してしまったのです。どうやらさっきまで幼稚園の狭い運動場で鬼ごっこをしていて、そのテンションが残っているようでした。
駐車場はアスファルトが広がり、子どもにとっては遊び場のように見えたのかもしれません。
しかし、そこは死角の多い、最も危険な場所です。一台のワンボックスカーが、バックで駐車しようとゆっくり動いていました。
「はるか! しんじくん! 止まって!」
私は叫びましたが、はるかとしんじくんは楽しそうに追いかけっこを続けています。
ふとしおりさんを見ると、彼女はゆっくりと歩きながら「しんじー、車に当たったら痛いよー。こっちおいでー」と、へらへらと笑いながら注意していました。
その瞬間、私の中で何かが完全に弾けました。 彼女のその「へらへら」とした態度は、もはや価値観の違いなどという言葉では片付けられませんでした。
今、この瞬間に、私の娘や彼女の息子が車に撥ねられ、命を落とすかもしれない。そんな極限の状況において、なぜこの人は笑っていられるのか。
「しおりさん!!」
私の怒鳴り声に、駐車場にいた数人の保護者が足を止めました。私はしんじくんとはるかの腕を掴んで引き寄せると、まずはしおりさんに向かって叫びました。
「車にぶつかって、痛いだけで済むと思ってるの!? 命を落とすかもしれないんだよ! もし自分の子どもが死んでも、あなたはそんな風にへらへら笑っていられるの!?」
これって、私が悪いの?
しおりさんは、まさか私がこれほど激高するとは思わなかったようで、顔を引きつらせて固まりました。
私は続けて、まだ事の重大さが分かっていないしんじくんの目を見つめて、厳しく言い聞かせました。
「しんじくん、よく聞いて。車にぶつかったら、もうパパにもママにも会えなくなっちゃうんだよ! みんなが悲しくて、毎日毎日泣くことになるんだよ! こんな危ない場所で走り回るなんて、絶対に、絶対にだめ!」
私の迫力に、しんじくんは驚いて目を見開き、無言のまま涙をこらえていました。
隣では、はるかが私の怒りを感じ取り、「ママ、ごめんなさい……。私も走っちゃったから……ごめんなさい」と言って、わっと泣き出してしまいました。
はるかを泣かせてしまったことへの痛みはありましたが、それでも言わなければなりませんでした。
しおりさんは、気まずそうに周囲の視線を気にしながら、冷めた声で言いました。
「……はなこさん、そこまで言わなくてもいいじゃない。しんじだってびっくりしてるし。そんなに怒鳴らなくても、分かってるわよ」
「分かってないから言ってるの! 命に関わることなのよ!」
「はいはい、もういいわ。帰りましょう、しんじ」
しおりさんは私の言葉を撥ね付けるようにして、しんじくんの手を引いて自分たちの車に乗り込んでいきました。
はるかを抱きしめ、自分の車に戻った後、私の体は怒りと悔しさで震えていました。
長年の友情を壊してしまったかもしれない。彼女のプライドを傷つけたかもしれない。でも、それ以上に、一歩間違えれば永遠の別れになっていたかもしれない場面で、親として「守る」という義務を放棄した彼女を、私はどうしても許せませんでした。
その夜、私はしおりさんからの「改めて言うけど、今日はちょっと言い過ぎだったよ?気をつけてね」というメッセージを読み、返信することなく画面を閉じました。
あとがき:正しいことをしたはずなのに…
はなこが注意しないと取り返しのつかないことになっていたかもしれないのに、しおりのこの言い草は最悪と言ってもいいかもしれません。皆さんはこんなことを言われたらどうしますか?
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










