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姉の子がキッチンで「ビリッ…」→新築に招いて露わになる“しつけの常識”の違い|姉の子育てがおかしい

念願のマイホームでの暮らしに、充実した日々を送っていた結衣。ある日、久しぶりに姉と甥を自宅に招くことに。再会を楽しみにしていたものの、家に入るなり甥は走り回り、思いもよらない行動をとり始める。さらに、その様子を見ても特に気に留めない姉の態度に、結衣は戸惑いを隠せない。何気ない出来事の中で浮かび上がる、価値観の違いと小さな違和感。その正体とは──。『姉の子育てがおかしい』第1話ごらんください。

🔴【第1話から読む】新築の家で露わになった姉の“子育て観”に違和感

結衣は新築の自宅に姉・香織と甥の蓮を招く。久々の再会を楽しみにしていたが、蓮の粗暴な言動と、それを軽く流す香織の態度に戸惑いを覚える。さらに、息子・蒼とのトラブルも起き、結衣の中に拭えない違和感が残る。

念願のマイホームでの穏やかな時間

新居 PIXTA

新しい家のリビングには、まだ木の香りがほんのり残っていた。
大きな窓から差し込む午後の日差し。
白い壁に、明るいフローリング。
キッチンからリビングを見渡すたびに、私は小さく満足のため息をついてしまう。

「やっぱり、家建ててよかったなぁ」

ダイニングテーブルの向こうで、夫が笑う。

「まだ引っ越して1か月なのに、もうそんなこと言ってるの?」

「だって嬉しいんだもん」

私は笑いながら言った。

「蒼も広い家で楽しそうだし」

「ぶ〜ん!」

リビングの真ん中で、3歳の息子・蒼がミニカーを走らせている。
新しい床を傷つけないようにと、柔らかいタイヤのものを選んだお気に入りのミニカーだ。

「今日、お姉ちゃん来るんだよね?」

夫が思い出したように言った。

「うん」

私はうなずく。

「蓮くんも一緒」

姉の香織には、5歳になる息子がいる。
井川蓮。
蒼にとっては、いとこだ。年齢差もあるから、きっと蓮くんが遊んでくれるだろう。
蒼も喜ぶはず、そう思っていた。

思わぬトラブルと姉の反応

ケンカ PIXTA

そのとき、ピンポーンとインターホンが鳴る。

「きた!」

蒼がぱっと立ち上がった。

「れんくん?」

「そうだよ」

私は笑って玄関へ向かった。
ドアを開けると、そこには姉の香織と蓮くんの姿があった。

「久しぶり」

香織は軽く手を上げる。

「こんにちは!」

蓮くんは元気よく言うと、靴を脱ぐのもそこそこに、勢いよく家の中に駆け込んだ。

「わぁー!」

「ちょ、蓮くん!」

私は思わず声を上げる。蓮くんはそのままリビングまで走り抜けた。

「ひろ〜い!」

床をドタドタと走り回る。
ソファの周りをぐるぐる回り、テーブルの横をすり抜ける。

「すご〜い!」

興奮した様子で叫ぶ。私は慌てて言った。

「蓮くん、走ると危ないよ」

でも、落ち着いた様子で香織が言う。

「大丈夫大丈夫」

彼女が笑った。

「男の子なんだから」

軽い口調だった。私は少し戸惑う。

「でも、床も滑るし……」

「気にしすぎだって」

香織は靴を揃えながら言った。
その間にも、蓮くんは家の中を探検するように走り回っている。

「これなにー?」

キッチンの方から声がした。
振り向こうとした、そのとき

「ねえ結衣、これどこに置けばいい?」

香織に呼び止められ、私は一瞬そちらに意識を向けた。

「あ、それは──」

受け取った荷物をキッチンカウンターに置きながら、数秒ほど目を離す。
次の瞬間。ガタン、と小さな音がした。

「……?」

振り向くと、蓮くんがキッチンマットの上にしゃがみ込んでいた。
手には、小さな車のおもちゃ。

(あれ、持ってきてたんだ)

そう思った直後──

「ん?」

蓮くんが車を引いた。すると、タイヤがマットの繊維に引っかかったのか、ぐっ、と動きが止まる。

「なにこれー」

そのまま、ぐいっと引っ張る。

ビリッ。

嫌な音がした。

「……え?」

私は思わず声を漏らした。キッチンマットの端が、裂けている。

「あ、やぶれた」

蓮くんは、まるで面白がるように笑った。

止まらない違和感

部屋 散らかる PIXTA

「ちょっと……」

私は慌てて近づく。
そのときだった。

「やめて!」

蒼が駆け寄った。
自分の家のものが壊されたのが分かったのだろう。小さな手でマットを押さえる。
すると──

「うるさい!」

蓮くんが、蒼の手を強く払った。

「いたっ」

蒼が尻もちをつく。私は思わず駆け寄った。

「蒼、大丈夫?」

「うぅ……」

蒼は目を潤ませている。胸がぎゅっと痛くなった。
振り向くと、蓮くんは平然と立っていた。
そして

「蓮、ダメじゃん」

香織が言った。
でもその声は──
まるで軽い注意のようだった。

「小さい子には優しくしないと」

そう言いながら、特に怒る様子もない。
蓮くんも、悪びれた様子はなかった。

「はーい」

気のない返事。それだけだった。
私は言葉を飲み込む。

(今の……)

蒼はまだ3歳だ。
5歳の蓮くんに突き飛ばされたら、危ない。
それに、キッチンマットだって破れてしまった。
でも──

「まあまあ」

香織は笑って言う。

「子どもなんて、こんなもんでしょ?」

まるで、何事もなかったかのように。
私は蒼を抱き上げながら、小さくうなずくしかなかった。

「……そうだね」

でも、胸の奥にモヤモヤが残る。

(本当に……?)

私は、破れたキッチンマットを見つめた。
そして、楽しそうにリビングを走り回る蓮くんと、それを特に気にしていない姉の姿を見ながら、言葉にできない違和感が静かに広がっていった。

🔴【続きを読む】高校生まで知らなかった「姉の存在」→複雑な出会いと接近から、違和感を抱えるまで|姉の子育てがおかしい

あとがき:「違和感」は見過ごしていいもの?

何気ない出来事の中で感じた、小さな違和感。
それは決して大きな問題ではないように見えて、心の奥に静かに残り続けるものです。
今回の結衣のように、「自分が気にしすぎなのかもしれない」と飲み込んでしまう場面は、誰にでもあるのではないでしょうか。
しかし、その違和感はやがて、人間関係のズレとして表面化していきます。
この出来事が、結衣と姉の関係にどのような影響を与えていくのか──ぜひ続きもご覧ください。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】姉の子育てがおかしい

🔴【今読まれています】マイホームの真向かいに住むママ友、明るさの影に見え隠れする“違和感”|フレネミーママ友

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