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餌食になった新入社員!付き合った相手は既婚の上司|社内不倫カップルの末路#1

とても楽しい上に後輩にも恵まれた職場で働いているOL・由美子。しかし彼女の悩みは、後輩の女の子と既婚男性社員が場の空気を乱すほどの不倫をしていることでした。とくに男性社員の方はあまりに軽薄な様子で、どんどん会社内に嫌な空気が立ち込めていきます。「社内不倫カップルの末路」第一話をご覧ください。

©pixta

【全話読む】社内不倫カップルの末路

由美子は自分の職場に対し、最初こそ不満はありませんでした。しかしその平穏は、可愛い後輩・春奈と既婚男性社員である田中の不倫によって崩れ始めるのです。

可愛い後輩が不倫の餌食に

女性社員 PIXTA

オフィスに差し込む午後の日差しは、穏やかで平和な事務室の風景を映し出していました。窓の外には街路樹の緑が揺れ、空調の微かな稼働音だけが響く、一見すれば何の変哲もない日常の一コマです。
しかし、私の視界の端に映る光景は、その平穏とは裏腹に、じりじりと肌を焼くような不快感を伴うものでした。

「田中さーん、この書類のチェック、お願いしてもいいですかぁ? 私なりに頑張ってみたんですけど、自信なくっちゃって」

弾むような、それでいて甘えるような響きを含んだ声の主は、私の後輩である春奈さんです。二十代半ばの彼女は、いつも向日葵のような明るい笑顔を絶やさず、部署のムードメーカー的な存在でした。仕事も丁寧で、電話応対一つとっても相手を明るい気分にさせる。私にとっても、本来であれば自慢の可愛い後輩……のはずでした。
彼女が、あんな底の浅い男に搦め取られていなければ。

「おっ、春奈ちゃん。いいよいいよ、俺がバッチリ見てあげるから。君の頼みなら、会議を抜け出してでも駆けつけるよ」

対する田中さんは、三十代後半の営業部エースです。整った顔立ちに、仕立ての良いスーツをさらりと着こなす余裕。既婚者でありながら、その軽薄なまでのノリの良さと、女性の扱いに慣れた絶妙な距離感で、社内の女性陣からも一定の支持を得ていました。
しかし、私には彼の笑顔の裏にある、歪んだ自己愛が見えて仕方がありませんでした。

二人がデスクで肩を並べ、必要以上に顔を近づけて笑い合っている姿を見て、私は小さく溜息をつき、パソコンの画面に視線を戻しました。
周囲の同僚たちは、キーボードを叩く手を止めず、見て見ぬふりを貫いています。二人の関係はもはや「公然の秘密」にすらなっていません。
正確に言えば、春奈さん側は必死に隠しているつもりなのでしょう。彼女は退社時間を十五分ほどずらしたり、社内では「田中さん」と呼び敬語を徹底したりと、彼女なりに「不倫の作法」を守っているようです。彼女は本気で、この道ならぬ恋を「いつか報われる秘密の純愛」だと信じ込んでいる節がありました。

不倫相手はアクセサリー?

女性社員 PIXTA

しかし、問題は田中さんでした。彼は、あろうことか、若くて人気のある春奈さんを射止めたことを、自分の「男としての格」を示すステイタスだと勘違いしているのです。

「いやあ、最近の子は積極的で困っちゃうよ。週末もさ、箱根に行きたいってせがまれちゃってさ。断るのも悪いし、たまには贅沢させてやらないとな」

給湯室でコーヒーを淹れている時や、廊下ですれ違う際、田中さんが同僚の男性陣にそう吹聴しているのを、私は何度も耳にしました。
彼は、春奈さんを「愛するパートナー」ではなく、自分の価値を周囲に誇示するための「高価なブランドバッグ」のように扱っていました。
それを知らない春奈さんは、彼と一緒にいたい一心で、わざと残業を作って彼の退社を待ったり、あからさまに彼の視界に入ろうと画策したりしています。

その献身的な姿が、私には痛々しくてなりませんでした。若さゆえの無知なのか、それとも彼の巧みな甘言に毒されているのか。
彼女が彼のために尽くせば尽くすほど、田中さんの「征服欲」は満たされ、社内での彼の「自慢話」のバリエーションが増えていくという皮肉な構造。

「由美子さん、これ、箱根のお土産です。皆さんでどうぞ! 露天風呂が最高だったって友達が言ってたので、奮発しちゃいました」

ある朝、春奈さんは満面の笑みで、職場のデスクに高級な温泉饅頭を広げました。

「あら、旅行? 誰と行ったの?」

同僚の何気ない問いに、彼女は一瞬だけ頬を赤らめ、「あ、えっと、高校時代の親友とです! 久しぶりに女子トークで盛り上がっちゃって」と快活に答えました。

そのすぐ後ろで、田中さんがニヤニヤしながら私と目を合わせ、親指を自分の方に向けるジェスチャーをしました。
まるで「俺が連れて行ってやったんだよ、俺のテクニックで満足させてやったんだ」とでも言いたげな、卑屈な優越感。私は彼女の純粋な笑顔が、この男の醜悪な顕示欲によって汚されていくのを見て、奥歯が軋むほどの怒りを覚えずにはいられませんでした。

そもそも、田中さんは既婚者です。奥様がどのような方かは存じ上げませんが、彼が外でこれほどまでに妻を愚弄するような振る舞いをしていることを知れば、どれほど傷つくことでしょう。
春奈さんも、自分が「愛されている」と信じているその裏で、彼によって「便利な自慢の種」として消費されていることに、いつ気づくのでしょうか。

そんな私の懸念をよそに、二人の関係はますます隠蔽の努力を放棄し始め、オフィスの空気は少しずつ、確実に淀んでいくのでした。

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あとがき:不倫はどっちも悪いけれど…

意外と「片方が必死に隠しているのにもう片方が言いふらす」の構図、ありますよね。このまま春奈がこんな男に搾取されるのは勿体無い気もしてしまいますが…いったいこの後にはどんな運命が待ち構えているのでしょう?
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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