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「世界に一つの家具」まで再現…「私」になりたいママ友|なんでも真似するママ友

29歳の愛美は、趣味の合うママ友・周子と「運命の親友」だと信じていました。しかし、持ち物から子どもの習いごと、果ては夫の自作家具まで…周子の行動は愛美の執拗な「完コピ」へと変貌していきます。自分のアイデンティティーを侵食される恐怖と、SNSでのなりすまし。エスカレートする執着の果てに待っていたのは、予想外の炎上騒動でした。母として、一人の女性として、偽りの友情に決別し「自分」を取りもどす物語。『なんでも真似するママ友』第2話をごらんください。

PIXTA

🔴【第1話から読む】「運命の親友」の正体。全てを"完コピ"する狂気のママ友

周子は持ち物だけにとどまらず、夫が自作した世界に一つだけの家具まで、再現する。髪型から育児法、夫のファッションまでマネされ、愛美は自分の個性が消えていくような恐怖を抱き…。

違和感は確信に変わった

テレビボード リビング ハンドメイド PIXTA

「……これ、見てよ。義春」

私はスマホの画面を夫に差し出した。 そこには、周子ちゃんのブログにアップされた、彼女の家のリビング写真が写っていた。

「えっ…?これ、俺が作ったテレビボードじゃないの?」

義春が絶句するのもムリはない。画面の中にあるのは、DIYが趣味の義春が、数か月かけて設計し、海斗が角にぶつからないよう、丸みを持たせた、世界に一つだけのテレビボード。

それとまったく同じデザイン…同じ木材の質感を再現した家具が、周子ちゃんの家にも鎮座していたのだ。

「この前…周子ちゃんがあそびに来た時、やけに色んな角度からテレビボードの写メを撮ってたのよね…。そういえば、寸法も測ったりしてた。わざわざ、ご主人につくらせたのかな」

「いやー…マネしてくれるのは光栄だけどさ。設計のこだわりとかデザインまで、全部同じっていうのは…ちょっと気味がわるいな」

夫もようやく、私の抱いていた違和感に同意してくれた。

まるで私の"コピー"のよう

前髪 女性 カフェ PIXTA

周子ちゃんの「マネ」は、もはや持ち物だけにとどまらなくなっていた。

私が前髪をパッツンに切れば、次に会う時には、彼女も同じ髪型。

「最近、この化粧水に変えたら肌の調子が良くて」と言えば、翌週には彼女の洗面台に同じボトルがならぶ。 子どものトイレトレーニングの進め方、使っている補助便座…果ては、夫の服の系統まで。

「愛美ちゃん!最近トイトレどう?うちは愛美ちゃんが言ってたシール作戦を始めたら、みくもやる気になっちゃって!」

「……そう。お役に立ててよかったわ」

「本当、愛美ちゃんの選ぶものってまちがいがないから、助かっちゃう」

悪気も悪意もなく言う彼女は、私をほめているつもりなのかもしれない。

マネをされる恐怖

女性 暗い 不安 頭 PIXTA

でも、私自身が消えていくような…自分の個性をじわじわと侵食されているような、何とも言えない恐怖を感じるようになった。

何から何まで、私の後ろを歩いてくる。彼女の人生の中に、彼女自身の意思はあるのだろうか。

私は、少しずつ彼女と距離をおこうと心に決めた。

しかし、逃げようとすればするほど、彼女の執着は意外な方向へと加速していったのだ。

🔴【続きを読む】SNSまで完コピするママ友…第三者の「盗用指摘」で事態が急変

【全話読む】
なんでも真似するママ友

あとがき:「私」が奪われる恐怖

自分のこだわりや家族との思い出が詰まった「世界に一つ」をコピーされるのは、耐えがたい苦痛です。ほめ言葉を免罪符にして、土足でふみ込んでくる周子の姿は、現代の「マウント」よりも質がわるいかもしれません。

自分を肯定するため、他人をトレースしつづける彼女の虚無感と、それによって自分を見うしないそうになる愛美の孤独。2人の対照的なゆがみが、読者の心におもくひびきます。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】なんでも真似するママ友

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