🔴【第1話から読む】DV夫の支配から逃れたい!夫からの搾取の始まり
順調にメルレとして働いていた美鈴。しかしついに、夫に気づかれてしまったらしく…夫の醜い暴言や脅迫が始まります。
嫌な予感のお呼び出し
それは、私が浴室で一日の溜まった疲れを、熱いシャワーで流していた時のことでした。
リビングから「美鈴!今すぐ来い!さっさとしろ!」という、つんざくような冷徹な声が響きました。
その声を聞いた瞬間、私の背筋に冷たいものが走りました。
何だか分からないけれど、急がなければ何をされるか分からない……そう思い急いでバスタオルを巻き、濡れた髪のままリビングへ向かうと、そこには私のスマホを鷲掴みにした龍也が立っていました。画面には、メールレディのやり取りの履歴、そして累積報酬の画面が開かれたままになっています。彼の目は、獲物を追い詰めた猛獣のようにギラついていました。
そこで私はようやく脱衣所に置いたスマホを持たずに浴室へ入ってしまったこと、画面をロックしていなかったこと。致命的なミスに気づき、心臓が早鐘を打ち始めます。湯気で霞む視界の中で、私は自分の不注意を激しく呪いました。
龍也はいつも、スマホだけは勝手に見ることはありませんでした。それはあくまで「私が隠れて何かをやれるほど賢いわけがない」と油断しているだけです。恐らく今回は気まぐれで見られたのでしょう。
「これは何だ。不潔な、汚らわしい仕事をしやがって。俺という立派な夫がいながら、他の男と愛を囁き合っていたのか? お前は自分が何をしたか分かっているのか。これは『裏切り』だ。不貞行為と同じなんだよ! 俺の所有物のくせに、勝手に他の男に媚びを売るとはいい度胸だ!」
彼の言い分は、あまりにも一方的で支離滅裂でした。私は震える声で、必死に弁解しました。
「違うの、龍也さん。あなたが家事に完璧を求めて外へ出させてくれないから……それに、貯金があるって嘘をついていたじゃない。生活が不安で、少しでも足しになればと思って……一万円だけなの、本当にそれだけなの」
「黙れ! 嘘をついたのはお前を喜ばせるための愛だろうが! それを金に変えようとするなんて、卑しい女だ。そんな不埒な仕事をする女とは思わなかった。もうお前への気持ちは一滴も残っていない。完全に冷めた。離婚だ。今すぐこの家を出て行け。身一つで、今すぐだ!」
DVを繰り返し、生活費すらまともに渡さない男が、たった一週間の、しかも実害のないテキスト上のやり取りを理由に、まるで自分が高潔な聖職者にでもなったかのように私を断罪する。
ふつふつと、私の中で静かにドス黒いものが湧いてきました。そして、極め付けに……彼は、こう言い放ったのです。
厚顔無恥とはまさにこのこと
「ただ、俺も鬼じゃない。どうしても俺と一緒にいたい、この不始末を許してほしいと泣いて縋るなら、方法がないわけじゃないぞ。お前の親に家を買わせろ。目星はすでにつけてある。庭付きの、三千万くらいの家だ。それを俺に買い与えて、俺の名義にするなら、今回の件は水に流してやってもいい。それがお前の犯した罪への、正当な贖罪というものだろう?」
その瞬間、私の中に残っていた彼への微かな未練や情、そして恐怖すらもが、完全に氷結しました。
この人は、私という人間を愛してなどいない。ただの便利な家政婦か、ストレス発散のサンドバッグか、あるいは親から金を引っ張ってくるための集金装置だとしか思っていないのでしょう。
三千万円。私の両親が一生かけて、私の将来のためにと蓄えてきたお金を、暴力夫に差し出せというのです。その要求のあまりの醜悪さに、吐き気さえ覚えました。
「……分かったわ。一生懸命、考えてみる。親にも相談するから、スマホを返して」
私は感情を押し殺し、平坦な声で答えました。ここで反論しても、また暴力が振るわれるだけです。私は静かに自室へ戻り、すぐに実家の両親へ電話をかけました。もちろん、家のことの相談なんてしません。私がするのは、純粋なこれからの話です。
もう、一人で耐える段階は終わりました。私はこの男を、徹底的に社会的に抹殺することを決意したのです。震える手で電話を握りしめながら、私はこれからの反撃のシナリオを頭の中で描き始めました。
🔴【続きを読む】「この大馬鹿者が!」露呈した本性と、義父の鉄槌
あとがき:どうしたらここまで腐るのか
夫が最低すぎて言葉が出ませんね。よくもまあここまで醜い人間に育ったものです。
このあと美鈴がどう反撃に出るかがドキドキですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










