🔴【第1話から読む】「ママ…」息子のゲームソフトが消えた→直前に遊びにきた“新しい友達”の異変|友達のものを盗む子
息子・悠也のなくしたゲームソフトを買ってもらったという悠也のお友達。主人公・遙はこの話で確信を得てしまいますが…。
確信を持つに至った出来事
翌日、学校から帰ってきた悠也は、玄関で靴を脱ぐなり私の元へ駆け寄ってきました。その表情は明るかったのですが…。
「ママ、金太くん、新しいゲームを買ってもらったんだって!」
「……そうなの?」
「うん。僕が昨日なくしちゃったのと同じソフトだったよ。金太くんも持ってたんだね」
その言葉を聞いた瞬間、背筋に冷たいものが走りました。昨日まで持っていなかったソフトを、遊びに来た翌日に「買ってもらった」と自慢する。あまりにもタイミングが合いすぎています。
悠也はまだ、友達が自分を裏切るなどという可能性を微塵も疑っていません。私はこの確信を否定したい気持ちと、確かめたい気持ちの両方に駆られました。
「ねえ悠也、金太くんの箱にはどんなキャラが描いてあるのかな?」
「箱? どうして?」
「パッケージによって少し絵が違うことがあるみたいなんだよ、ママ気になっちゃって」
「そうなの!?金太くんに明日聞いてみる!」
そして翌日、帰宅した悠也の答えは、私の嫌な予感をさらに深めるものでした。
「金太くんね、箱はなくしちゃったんだって」
悠也も少しだけ首を傾げていました。私は確信に近いものを感じました。けれど、何の証拠もなしに息子のソフトだと決めつけることはできません。私はもう少し金太くんについて確認してみることにしました。
「金太くんって、他に誰と仲が良いの? 学校では誰と遊んでいるのかな」
「うーん、同じクラスの田中くんともよく遊んでるみたいだよ。昨日も一緒にいたし!」
まさか、他のお家でも…?
田中くん。それは私のママ友・田中桃子さんの息子さんでした。桃子さんとは子ども達が1年生の時から仲が良く、お互いの家を行き来する仲です。私は迷わず桃子さんに電話をかけました。スマートフォンを持つ手が、心なしか震えていました。
「田中さん。夕飯時にごめんなさい。ちょっと聞きにくいんだけど……金太くんのことで」
電話の向こうで、桃子さんが息を呑む気配がしました。詳しく今回起きたことについて話すと、桃子さんも話し始めました。
「……実はうちもなの。去年の冬、息子のゲームソフトがなくなって。箱だけはあるんだけど…。できるだけ角が立たないように白井さんに『間違ってカバンに入ってない?』って聞いたらもめちゃって…」
「どういうこと?」
「『うちはゲーム機本体がないから、ソフトなんて盗むわけないですよね』って。金太くんのママは教育ママみたいで、ゲームは一切させてないんだって」
桃子さんの言葉に、私は唇を噛み締めました。白井さんの主張が本当なら、金太くんはソフトだけを持っていても遊べないはず。でも、現実には悠也のソフトが消え、金太くんがそれを持っている上に「買ってもらったんだ」とウソまでついているのです…。
私はとりいそぎ悠也のゲームソフトに小さな名前シールを貼りました。今後のトラブル防止の意味もありますが、金太くんが万が一また同じことをしたときのために、罠を仕掛けたのです。
子どものために、私は真実を暴きたいと考えていました。
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あとがき:もはやプロの犯行
子ども相手に大人気ないという意見も出てきそうな行動でこそありますが、それでも自分の子どもを守るための決断をした遙。時には鬼になるのも大切、ということですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










