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優しかった息子が【いじめる側】になっていた→クラスの「強い子」との関係性に起きた“異変”

いじめられる側からいじめる側へ…。主人公・真帆の息子・悠真は、他の友だちに対して強い言葉を使ったり、無視する様子があったことを、児童館の館長から告げられます。この事実を受け止めきれない真帆は、戸惑いを抱えながら帰宅。どのように息子に切り出すか、悩みます…。『息子がいじめる側になった話』をダイジェスト版でごらんください。

【全話まとめて読む】息子がいじめる側になった話

家に着いて、荷物を置いた。
少しだけ間を置いてから、私は悠真に声をかけた。

「ねえ、悠真」

「なに〜?」

振り向いた顔は、いつもと同じ。
だからこそ、余計に言葉を選ぶ。

「今日……児童館で、お友だちに強い言い方しちゃったの?」

できるだけ穏やかに、問いかける。
すると悠真は、少しも迷うことなく答えた。

「うん、言った」

あまりにもあっさりした返事に、言葉を失う。

「……そっか。どんなこと言ったの?」

「えーとね、『それ違うし』とか、『ちゃんとやってよ』とか」

悪びれる様子もなく、思い出しながら話している。
その様子に、胸の奥がざわつく。

「それで……どうして、そういう言い方になっちゃったの?」

そう聞くと、悠真は少しだけ首を傾げてから

「だって、翔くんもやってたし」

そう答えた。

「……え?」

思わず、聞き返してしまう。

「翔くんもさ、同じこと言ってたよ? だから言った」

当たり前のことのように、悠馬はそう答える。
その言葉に、息が詰まる。 ※1

息子の返答に胸が締め付けられる

あっさりと強い言葉を友だちに言ってしまったことを認めた息子。ですがそれは、罪悪感を抱いてないからこその返答でした。

翔くんとは、以前トラブルになったことも。今度は、その翔くんから悪影響を受けているようです。ところが、翔くんと仲のいい期間は長くは続きませんでした。悠真は次第に「学校に行きたくない」と訴えるように。話を聞くと、翔くんが原因のようです…。

息子の”行き渋り”の違和感

物を取られたり、嫌なことを言われたり。
時には、仲間外れのようなこともされているらしい。

「もっと早く言ってくれればよかったのに……」

そう言いながらも、どこかで気づけなかった自分を責めていた。

すぐに担任の長谷川先生へ相談した。
事情を話すと、先生は真剣に耳を傾けてくれた。

「学校でも様子を見てみますね」

そう言ってくれたものの、不安が消えるわけではない。
その後も、悠真からはぽつぽつと訴えが続いた。

「今日も言われた」
「一緒に遊んでくれなかった」

そのたびに胸が痛んだ。

児童館でも同じようなことがあったと聞き、私は何度も悩んだ。
どうすれば、この子を守れるのか。どうすれば、安心して過ごせるようになるのか。
答えの見えないまま、時間だけが過ぎていった。

そんなある日。

「ママ、今日ね!」

学校から帰ってきた悠真が、珍しく明るい声を上げた。

「翔くんと仲良くなった!」

「……え?」

思わず聞き返す。
あれだけ嫌がっていた相手の名前が、こんなにも嬉しそうに出てくるなんて。

「一緒に遊んだんだよ。もう大丈夫!」

満面の笑みでそう言う悠真を見て、私は戸惑いながらも安堵した。

「そっか……よかったね」

本当に、それでいいのかという迷いはあった。
でも、本人が笑っているのなら、そう思った。 ※2

わが子が、他の子へイヤな思いをさせるのも、させられるのも、どちらも親にとってツラいできごとです。翔くんとは、仲が悪くなったかと思えば、突然仲良くなったり。違和感を覚えます。

ですが真帆は、この違和感に目をつぶってしまったのです。息子・悠真の言動はエスカレートするばかり。何度言葉遣いを注意しても、直りません。真帆が強く叱っても効き目がなかったのです。

試行錯誤を繰り返していたある日、息子が何か言いたそうな表情をしていることに気づきます。話を聞いてみると…。

子ども社会のシビアな世界

「……だって」

ぽつりと、言葉がこぼれる。

「同じことしなかったり、一緒にしてないと……」

言い淀みながら、続ける。

「仲間にしないからって言われるし……」

その声は、さっきまでとは違っていた。
少しだけ早口で、どこか焦っているような。

「それで……蹴られたりもするし……」

「……え?」

思わず、聞き返してしまう。
悠真は顔を上げないまま、言葉を重ねた。

「言葉でも、喧嘩でも……勝てないし!」

その一言に、胸が強く締めつけられる。
必死に、何かを守ろうとしているような声だった。

「だから……一緒にやるしかなくて……」

最後の方は、ほとんど聞き取れないくらい小さな声だった。

何も言えなかった。
ただ「ダメ」と伝えるだけでは足りなかったことに、ようやく気づく。

この子は、ただ真似していたわけじゃない。
そうしなければ、自分がやられる側になるかもしれない。
そう感じて、選んでしまった行動だった。 ※3

真帆はようやく、悠真がなぜこのような言動を繰り返すのか、根底に抱えていた悩みにようやく気づくことができました。

大人が思っている以上に、子どもたちの世界にはシビアなルールや暗黙の了解が存在するものです。子どものうちから、小さな社会で学び、失敗や挫折を経験することも必要ですが、今回の件に関しては、大人の助けは必須です。

日々、家事や仕事、育児に追われる日々ですが、決して子どもの違和感やSOSのサインを見逃してはいけませんね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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引用元一覧

  • ※1 ママリ「いじめの加害者は自分の息子!「まさか、うちの子が?」|息子がいじめる側になった話」(https://mamari.jp/79729,2026年5月14日最終閲覧)
  • ※2 ママリ「「仲良くなったはずなのに」消えた不安と、増えていった違和感|息子がいじめる側になった話」(https://mamari.jp/79730,2026年5月14日最終閲覧)
  • ※3 ママリ「「ダメ」だけじゃ届かない…息子が抱えていた“怖さ”の正体|息子がいじめる側になった話」(https://mamari.jp/79731,2026年5月14日最終閲覧)

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