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わが子が「いじめる側」になるなんて→【同調圧力】に負けてしまった息子が変わった日

いじめられる側からいじめる側へ…。主人公・真帆の息子・悠真は、他の友だちに対して強い言葉を使ったり、無視する様子があったことを、児童館の館長から告げられます。言葉遣いを正そうと、何度注意しても効果はありません。試行錯誤の日々を送っていたある日、実は悠真は、翔くんという友だちから「同じようにしないと仲間はずれにする」と脅されていたのです。ただ、原因はわかっても、真帆は解決策が思いつきません。そんなある日、児童館の館長・森下さんから呼び止められます…。『息子がいじめる側になった話』をダイジェスト版でごらんください。

【全話まとめて読む】息子がいじめる側になった話

気づけば、私は話していた。
悠真から聞いたこと。翔くんとの関係。一緒にやらないと仲間外れにされるかもしれないという不安。
言葉にしながら、自分の中でも整理されていく。

「だからといって、他の子に意地悪をしていい理由にはならないって、わかってるんですけど……」

最後の方は、ほとんど独り言のようだった。
森下さんは、静かに頷きながら聞いてくれていた。

「難しいですよね」

ぽつりと、そう言った。

「その場で浮かないようにするために、周りに合わせてしまう気持ち」

否定されるでもなく、ただ受け止められる。
それだけで、少しだけ肩の力が抜けた。

「大人でも、ありますから」

その言葉に、はっとした。 ※1

大人でもある、同調圧力

息子・悠真が抱えている問題と原因が判明しても、解決の糸口がつかめず、真帆はもがいていました。そんな中、森下さんから告げられた言葉にハッとします。たしかに、大人でも同調圧力に屈してしまうこと、ありますね。幼い子どもなら、なおさらです。

さらに、森下さんと会話を続ける中で、大きなヒントを得ます。それは…。

言葉遣いを正すことよりも大切なこと

確かに、そうかもしれない。
場の空気を読んで、言葉を選んで、本当の気持ちとは違う行動を取ることだってある。

「ただ」

森下さんは、少しだけ間を置いた。

「その先で、どうするかは別の話なんです」

「……どうするか?」

「誰の側に立つのか。どう振る舞うのか」

ゆっくりと、言葉を紡ぐ。

「それは、その子自身が決めていくことになります」

その言葉は、厳しいものではなかった。
でも、まっすぐに届いてくる。

「周りに合わせてしまうこと自体を、完全にやめさせるのは難しいかもしれません」

「……はい」

「でも、その中で“どうありたいか”を考えることはできると思うんです」

その言葉を聞いたとき、胸の奥で何かがほどけた気がした。

私はずっと「やめさせなきゃ」と思っていた。

同じことをしないように。
悪いことをしないように。

でも──それだけじゃなかったのかもしれない。 ※2

「強い言葉を使わない」「無視をしない」など、とにかく息子の言動を正すことに囚われていました。ですがこれでは、根本の解決には至りません。子どもでも「自分でどうするべきか」を考え、実行に移すことは非常に大切な経験です。

真帆は、息子に「選ぶこと」を伝えます。すると早速、息子は選択しなければいけない場面に遭遇。翔くんが、他の友だちに強い言葉を使い、同調するよう圧をかけられましたが、悠真は「何も言わない勇気」を選んだのです。

小さな息子の大きな一歩

「悠真くん、頑張っていましたよ」

その言葉に、真帆は目を見開く。
森下さんは、今日の出来事を静かに伝えた。
翔くんのこと。湊くんのこと。そして、悠真がどう振る舞ったのか。

話を聞き終えたとき、真帆はしばらく何も言えなかった。
ただ、隣にいる悠真を見る。
少しだけ疲れた顔。
でも、どこかすっきりしたような表情。

「……そうだったんですね」

微笑みながら、そう答えた。
胸の奥が、じんわりと温かくなる。

完璧じゃなくていい。
怖くてもいい。
それでも、自分で選んだこと。
その一歩が、どれだけ大きいか。

真帆は、静かにかみしめていた。

帰り道。夕焼けの中、ふたりで歩く。

「悠真」

名前を呼ぶと、こちらを見る。

「今日は、よく頑張ったね」

そう言うと、悠真は少しだけ照れくさそうに笑った。

その笑顔を見て、真帆は思う。
この子は、ちゃんと選べる。
どうなりたいかを、少しずつでも選んでいける。
その力を、もう持っているのだと。 ※3

同調圧力に屈しないことは、ときには大人でも難しいことも。ですが、いじめられる側の気持ちを汲み取り、「何も言わない」ことで悠真は大きな成長を遂げます。

子ども同士のトラブルと軽く考えず、いじめには、大人もき然とした態度でのぞまなければいけませんね。わが子がいじめる側になってしまったときは、なおさらです。子どもと向き合うことを恐れず、子どものお手本となれるような大人でありたいものです。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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引用元一覧

  • ※1 ママリ「「やめなさい」だけでは変わらない…親として気づいた“本当に伝えるべきこと”|息子がいじめる側になった話」(https://mamari.jp/79732,2026年5月14日最終閲覧)
  • ※2 ママリ「「やめなさい」だけでは変わらない…親として気づいた“本当に伝えるべきこと”|息子がいじめる側になった話」(https://mamari.jp/79732,2026年5月14日最終閲覧)
  • ※3 ママリ「怖くても選んだ一歩…息子が見せた“同調しない勇気”|息子がいじめる側になった話」(https://mamari.jp/79733,2026年5月14日最終閲覧)

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