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「地獄を見せる」妻を脅したモラ夫→裏ではゲス不倫中…妻はショックから一転【逆襲の兆し】

主人公・光里は、2人の子どもの育児に追われる日々。髪は振り乱れ、化粧っ気もなく、鏡には疲れ切った顔の自分が映ります…。夕方の慌ただしい時間帯、夫が不機嫌な様子で帰宅。恐る恐る理由を尋ねると、夫の友人が妻に不倫されてしまったそうです。友人のために怒りをあらわにする夫ですが、なぜか怒りの矛先は光里に向けられます…。『不倫夫を許さない』をダイジェスト版でごらんください。

【全話読む】不倫夫を許さない

驚きはしましたが、今の私には他人の家庭の事情に深く入り込む余裕はありませんでした。サトシさんの奥さんは、いつも物腰が柔らかく、家庭的な方だという印象があったからです。しかし、太郎の怒りは収まるどころか、なぜかその矛先を、今まさに育児に奔走している私に向けてきたのです。

「信じられないよな。あいつ、必死に働いて家を建てて、子供の教育費だって稼いでたんだぞ。それを裏切って、どこの馬の骨とも分からん男と寝るなんて、女ってのはこれだから信用できない。愛想が良ければ良いほど、裏で何してるか分かったもんじゃないな」
太郎は一歩、私に詰め寄りました。綺羅里が驚いて泣き声を強めましたが、彼は一瞥もくれません。

「おい、光里。お前も、もし不倫なんてしてみろ。徹底的に追い詰めてやるからな。慰謝料も、親権も、お前の居場所も、全部奪ってやる。親戚中にお前の醜態を言いふらして、二度と表を歩けないようにしてやるよ。分かってるか? 軽い気持ちで男と連絡でも取ってみろ。その瞬間がお前の人生の終わりだと思え」

その言葉の冷たさに、私は背筋が凍るような思いがしました。
私にはやましいことなど何一つありません。毎日、睡眠時間を削って綺羅里の世話をし、光次の幼稚園の準備をし、栄養バランスを考えた食事を作る。自分の美容院に行く時間すら惜しんで家族のために尽くしている自負がありました。それなのに、まるで私が「潜在的な裏切り者」であるかのような言い草。それは、私のこれまでの献身をすべて踏みにじる屈辱的な言葉でした。

「……何言ってるの。そんなことするわけないじゃない。そんな暇があると思う? それより、光次が泣いてるから少し構ってあげてよ。子供たちが不安がってるわ」
私はイラだちを抑え、努めて冷静に返しました。しかし、指先が微かに震えているのを隠せませんでした。

「フン、分かればいいんだ。釘を刺しておかないとな。サトシの嫁みたいなクズにはなりたくないだろ。お前はただ、俺の言うことを聞いて、大人しく家を守ってればいいんだ」
太郎は吐き捨てるように言うと、着替えのために寝室へ消えていきました。
残された私は、震える手で再びお玉を握りました。肉じゃがの甘い匂いが、今はひどく胸を悪くさせます。

あんなに正義感ぶって、私を脅すようなことを言った彼。
その言葉が、一週間後に自分自身に突き刺さる鋭利な刃になるとは、この時の彼は夢にも思っていなかったはずです。彼は私を「支配」するためにその言葉を投げたのでしょうが、それが自分自身の首を絞める絞首刑の縄になるとは、皮肉なものでした。 ※1

正義感?脅し?最低な夫の裏の顔

今、自分の家庭のことで精いっぱいの光里にとって、他の家庭を気にする余裕はありません。家族のために尽くす日々なのに、「もしも」の話で強い口調で責められたら、たまったものではありません。ですが、夫が「不倫を許さない」と妻を脅したのは、別の理由があったのです。

ある日、スマホをロックせずに眠ってしまった夫。光里は突如、不倫断罪されたことを思い出し、「もしかしたら彼の中に後ろめたい気持ちが隠されているのでは」と疑います。そしてスマホを開くと、不倫の証拠が次々と出てきたのです。

偽善者ぶってた夫の正体

「これ、何? 夏菜子って誰? 説明してよ! 今すぐ!」

太郎の顔から、一瞬で血の気が引いていくのが分かりました。彼は飛び起き、奪い取るようにスマホを掴みましたが、もう手遅れです。

「これは……その、違うんだ、光里。遊びっていうか、魔が差しただけで……」
「遊び!? 出産前から今までずっと続いてて、ホテルに行ったり旅行に行ったりしてて、何が遊びなのよ! 立ち会えなかったあの日も、彼女といたのね!? 出張だって言ったあの日も!」

私は半狂乱で泣き叫びました。隣の部屋で子供たちが起きるかもしれないという配慮すら、今の私にはできませんでした。

「一週間前、なんて言った? 不倫したら追い詰める? クズ? 自分のことじゃない! よくもそんな口が叩けたわね! サトシさんの奥さんを笑える立場なの!? あなたこそが、この家で一番のクズよ!」

私は涙でぐしゃぐしゃになりながら、震える声で告げました。

「離婚してください。それが嫌なら、今すぐその女に慰謝料を請求する。どちらか選んで。もうあなたの顔を見るのも汚らわしい」

すると、太郎は信じられない言葉を口にしたのです。
「離婚は嫌だ。やり直したい……。でも、彼女を責めるのはやめてくれ。彼女は若いし、将来があるんだ。俺が無理やり誘ったんだ。彼女に危害を加えないでくれ。彼女は悪くないんだ! 全部俺の責任だから!」

自分の罪を認めるふりをして、不倫相手を必死に庇う夫。その姿に、私は殺意に近い絶望を覚えました。私の人生を壊しておきながら、まだその女の人生を心配するのか。
その「男気」を出す相手は、私ではないのか。 ※2

夫が不倫をしていたころ、光里は第2子を出産し、日々、必死に子どもたちのお世話に明け暮れていました。そんな妻をないがしろにし、自分は外で不倫していたなんて。絶対に許すことはできません。

ですが夫は、あろうことか不倫相手の女をかばったのです。光里は耐えきれず、早朝に子どもたちを連れて家をでます。そして友人・由美が、快く迎え入れてくれます。

身勝手な夫に打ち勝つために

「叔父さん……。そうだ、数年前、父の法事の時に、何か困ったことがあったら力になるからって言ってくれてた。でも、こんな恥ずかしいこと相談していいのかな……」

「恥ずかしいのはあなたじゃない、あいつよ! プロの力を借りなさい。感情論じゃ、あの手の自分勝手な男には勝てないわ。論理と法で、逃げ場をなくしてやるのよ。あいつをギャフンと言わせるには、涙じゃなくて、法律に基づいた紙と印鑑が必要なの」

由美の力強い励ましに、私の曇っていた視界が少しずつ晴れていくのを感じました。
そうだ。私は被害者なのだ。ここで私が倒れたら、子供たちの権利さえ守れない。不倫相手を「守りたい」などという身勝手な男の願望を、叶えさせてやる義理など一ミリもないのです。

私は震える手でスマートフォンを取り出し、連絡先リストから叔父の名前を探し出しました。
数年ぶりの連絡。深夜でしたが、叔父は私の短い、けれど切実なメッセージに、すぐに返信をくれました。

『光里、詳しいことは明日聞こう。今はとにかく子供たちと温かくして寝なさい。お前は何も悪くない。叔父さんがついているぞ。法律は、正しい者の味方だ』

その文字を見た瞬間、私は堰を切ったように泣き出しました。由美が私の背中をずっとさすってくれていました。一人で戦わなくていい。その実感が、私の壊れかけた心を辛うじて繋ぎ止めてくれました。 ※3

友人と叔父のおかげで、光里の心は救われました。何も悪いことをしていないのに、不倫をされた側がこれほどまでに傷つき、悩むのは理不尽です。夫には、自分のしたことの過ちをしっかりと認識させ、罪を償ってもらうほかありません。

強い言葉を使って、相手を支配しようとするときは、自分が後ろめたいことをしているものです。もしも、パートナーの言動に違和感を覚えたら…。自分を守るために、ときには疑うことも必要です。そして、ひとりで抱え込まずに、信頼できる友人や専門家に相談することが大切ですね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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引用元一覧

  • ※1 ママリ「「もし不倫したら、徹底的に追い詰める」不倫を憎む夫|不倫夫を許さない」(https://mamari.jp/78895,2026年5月20日最終閲覧)
  • ※2 ママリ「不倫発覚!夫の見せた間抜けな隙|不倫夫を許さない」(https://mamari.jp/78896,2026年5月20日最終閲覧)
  • ※3 ママリ「「パパにあいたい」子どもたちの気持ちと、自分の想い|不倫夫を許さない」(https://mamari.jp/78897,2026年5月20日最終閲覧)

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